ようやく電子書籍が花開くのか?

Amazonから電子ブックビューワーが登場しアメリカではヒットしている。
一説によるとすでに 紙での発行部数がそのコンテンツに負けるものまで登場したそうで 今後の発展を期待するものではあります。
過去には何種類もの機種が登場し、PDAなどの登場時には必ずビューワーが付属し 電子ブックを読むための端末という意味でも カタログに書くための用途ととして登録されていました。
読み方の問題を別にすれば PCはもともとそういった要素はすでに持っており、たとえばアプリケーションやハードウエアのカタログや取扱説明書などは早くから電子化されており 最近では携帯電話の説明書もCDでしかついてこないものもあります。
「電話帳」と呼ばれる多機能電子機器のマニュアルは実際のところ 紙の無駄になるケースが多いので地球環境のために喜ばしいことです。
 
それでも、文章を読むためにわざわざPCを起動することも大変ですが 軽いとはいえいろいろな周辺も含め2Kにも到達する重量を持ち歩きだしたり入れたりはあまり現実問題ありがたいものではありません。
液晶サイズが価格と比例する時代が長かったので、軽量で安価なPDA等は小さすぎる液晶画面で受け入れられなかったのかもしれませんし、2時間程度で力尽きるバッテリーの問題もあります。
いくつかの専用機器も登場しましたが、今度はコンテンツに問題がある。
コピーされないことの対策以上に大変なのは、著作権の問題。
書籍などが値引きできない仕組みの特殊な形態の流通を持っているのに対して、同じ著作物でもPC用のソフトウエア等は値引き販売もあります。
たとえば電子辞書のデータなどは値引きし放題で書籍にはそういう規制があるのであれば不公平感が漂ってしまうわけです。
内容は同じものだとしてもです。
特定の限られたコンテンツに対してだけならともかく、書籍すべてとなると特例処置でお茶を濁すわけにはいかないのです。
その点、そういった法的な保護が異なる海外とは事情が異なるわけです。
ただ、すでにAMAZONではハードウエアを購入することが日本でも可能で、洋書のコンテンツであればこれも購入可能なのである。
洋書販売業者はおそらく笑っているどころではないでしょう。
ただでさえ輸入にかかるコストと販売にかかる時間と 売れなかった時の危険率を加味しても決してもうかる商売ではない洋書販売が、現地においてなお紙ベースより明らかに安価なコンテンツが その価格で購入できてしまうわけですからその価格差たるや驚くほどになってしまっているわけです。
 
もともと白黒の液晶で 反応速度の遅さも気にしないとなれば、考えようによってはデジタル時計と同じで バッテリーの消費もどうにもならない程はひどくはないのです。
先に高機能に走ったから難しかっただけで そういった部分でこの機種はよくできていると思います。
一般的な書籍の本分のほとんどが白黒だからです。
そして今回のもっとも大きなポイントは3G回線の通信装置が付帯していることでコンテンツがほしいと思った時には検索してt指定するだけですぐに見れるというわけでもないのですが 知らない間にダウンロードしてメモリに置き見たい時に見ることができるようになる点でしょう。
これも日本では現在実現の難しい問題で、そういった通信契約そのものが難しいという点に問題があるわけです。
 
昨日も書いていましたが、DOCOMOのパケ放題に 基本的に低速となる128Kの通信に関しては携帯電話で通常支払っているパケット定額契約が使えるという内容となるわけですが これに関してのタイミングが非常に良いと思う点です。
たとえば今のブックビューワーにBluetoothの機能を付けたならどうでしょう?
一度ペアリングしておけば 通勤途中かばんの中に入っているブックビューワーが近くにある携帯電話を通じて自動的に書籍のコンテンツをダウンロードするとしたら。
確かにAMAZONのもののように本体に通信機能はないのですが 同じことができるようになるわけです。
日本でも同様のブックリーダーが 同じようなサービスでの発売可能な土壌が整ったわけです。
おおよそ 数えきれないぐらいあるBluetoothの機種認定の一覧の中にそれが紛れ込んだところで発見する方法はないのです。
これが3G等の回線を利用したものであれば 登録時に発見されてしまうのにです。
誰もその可能性を報道しない今なら、闇に隠れての準備は簡単にできるわけです。
すでに書籍のコンテンツは少ないながら携帯電話向けにそろっているわけですから。
知らない間に、日本のAMAZONとの提携が結ばれていたりしているのかもしれません。
 
考えてみると、Navi用の地図データなど低速でも十分に事足りる通信コンテンツもあります。
実際にそういったものは既に存在します。
ただ、携帯電話お販売と結びつけ 使用率を上げパケット定額の上限を確保しながら 回線の負荷を上げないという相反する二つの用途をかなえる方法としてはよく考えられているものとなるでしょう。
本当に電子書籍分野に進出するかどうかは分かりませんが、少なくとも「ゲーム機」という大きな市場ながら小さな用途向けと歌いながら、業界に台風を巻き起こす布石なのかもしれませんね・・・・
 
いつも通り全く根拠のない予想なのですが。