存在そのものが 理解できない・・・・

先日 2月19日より、E-Mobileから新しいプランが発表になりました。
「データプラン(にねんMAX)」
今まであったでしょう?!と言われるかもしれませんが今まであった物とは少しだけ違います。
いままでのものは「スーパーライト データプラン(にねんMAX)」という名称の物でした。
どこが違うのかというと選択すべきデータプランがどちらかという事となっています。
スーパーライトデータプランは 2980円〜6880円という可変料金のプランとなっており
データプランは月額固定 6480円となる点が異なります。
ここまでは単純にプレスリリースの話なのですが
 
店頭でPCを購入する際に よく4万円の特別値引き付きとうたって販売しているPCが「スーパーライト データプラン(にねんMAX)」なのですが
以前も書きましたが、1000円〜4980円という価格ですので単純に1980円どういう使い方をしても高くなります。
計算上 1980円×24カ月=47520円多めに支払うわけですから じゃあPCを月賦で購入した方が得でしょう!!となるわけです。
それでも1円とかいうキャッチに釣られて結構多数の方が購入されて かなり人が購入しただけで通信回線は使っていないという調査も出ています。
だとすると 2980円×24カ月なので71520円を合計で支払う訳ですから 「ネットブックで無くても買えたでしょう?」なんて事になっている人が少なくないわけです。
高いなー!!なんて思うし やはり説明が不足していると思ったりする訳です。
店頭で聞くのは
「1円でPCが手に入ります、モバイルなのでどこでもインターネットができます。回線を使えばPCがタダだと考えてください」なんて言っていますが 回線を使ってもPC分は余分に徴収していますが正しい説明であるわけです。
もちろん、個人的には「自己責任」の世界でどちらかというと「騙される方が悪い」とほくそ笑む方です。
以前にこれも書きましたが 旧来のデータプラン(にねん)で加入して3万円引きの恩恵を受けるのが最もお得なプランとなるわけです。
 
ここでPC4万円引きとか3万円引きとかの数字を出しましたが どの店舗でもそうなっています。
何故なら「スーパーライト データプラン(にねんMAX)」と 印刷されたポスターにそう書いてあるからなのですが、実はこれがおかしい。
プレスリリースを見ると何処にも4万円引きなんて言葉は出てこない。
引用するなら
「2年間のご利用をお約束いただくことで69,600円分の長期契約割引を適用(初期費用から減額)」となっています。
ここで気になるのは消えた19600円なのですが これはモデム代として徴収されている部分です。
商品の価格についてあまりいうのもあれですが、このモデムはそんなに高くはありません。
19600円はモデムの定価として認識されている価格であり、モデム単体として契約した場合1年契約でも無償で頂ける割り引き分です。
じつは、「データプラン(にねんMAX)」でもそういった表記となっています。
以前は40000円の値引きに対して47520円を取られても7520円のモデム代を支払っていると思えば・・・なんて言ってた事もありますが ここで別に19600円払っているなら7520円取られている分「特別値引き」なんて言葉を使われるのは間違えていると思ったりする訳です。
値引きは一切していません。通常契約に対して余分に徴収していますとなるわけです。
と、これは前項と同様の結論の追記なのですが それより問題視すべきは「4万円引き」のポスター等の件。
「標準販売価格」というのはメーカーが決めた価格で、メーカーがこれで売ってほしいと決めた価格です。
もちろん、この価格には強制力はなく 販売側に価格の決定権があります。
例えば山の上であれば輸送費が多めにかかっているのでそれより高く、スーパーならそれより安く売っている訳です。
ここにメーカー側の強制力は働きませんし、ここに価格の強制力を働かせると 例えばメーカー側が行うことも、販売店側が同業者を集めて行う事も「意図的に市場価格を調整する行為」となりますので違法性が出てくる訳です。
では、E-Mobileの場合の4万円なのですが この価格を決めた部分がE-Mobileの文章の中にはありません。
では、販売側がみんなで集まって「4万円にしましょう」と談合を行ったのでしょうか?
北海道から沖縄までみんなで・・・なんてナンセンスな事はありません。
ポスターもあるのですから 推奨価格というのをメーカーから各店舗に提示したのでしょう。
で、日本全国1円PCは4万円引きとなった訳でしょう。
実際にはPC全てが4万円では無いのでPCの価格側で調整してほぼそれぐらいになるように全体の価格を調整して対応しているので特に中古PCの価格が同じ価格帯に集中するというおかしな現象も巻き起こしています。
今までは二束三文の中古PCまで3万円ぐらいの価格が付いているのは セット売り前提のからくりがあるからです。
 
日本は基本的に資本主義社会で自由競争の国です。
ところが政治の世界を見てもわかる通り、経済以外の部分での圧力が経済を捻じ曲げている姿を見る事が少なからずあります。
実際、回線業者としてのE-Mobileは大好きで使わない日はありません。
回線品質も速度も少なくとも大阪に住んでいる限り満足できるものだと思っています。
故に、あまりこういった手法は取ってほしくないというか 誰かがこれをフィリップに書いて政治献金の問題のように
「このように 2年経過すると値引きなど一銭もないどころか 余分に請求されている訳です」なんて訳知り顔のコメンテーターとか言う人たちに語られたら 私個人としては「今更、騙される方が悪い」と鼻で笑って見せますが 世論はそうはいかない。
おそらく、取り付け騒ぎのように 全く使っていない人が沢山いる訳ですからみんなで迫って テレビで中継でもされたら 完全に悪役となりますし その後の会社の対応も大変な事となります。
価格を無理に調整しようとしたり、PC側の価格を調整するべき(最近のネットブックの価格帯の統一感は見事)価格の強要は問題となるような。
とにかく一定の成果を上げ、安定した顧客を確保しつつ割るわけですから 見かけだけ変化する表題下のような小手先のプランの変化を作りだして 顧客の混乱を招くような手法は(スーパーライトが付く書くか無いかで月額の料金の最低価格が変わる)嬉しくないような。
前述のプランですが、先日来店頭で詳細を聞いてみたところ E-Mobileの人も理解していなかったので(知らない人も・・・)