公衆Wifiの問題を少し書かせてほしい

既に、何度も書いている話なのですが 「わかりにくい」なんて言われているので ちょっと頑張ってみたいと思っているのですが
やっぱり解りにくいで終わるかもしれません。
繁華街などの公衆Wifiに関しては幾分問題があるのではと常々思っています。
じゃ、その問題が何故なのかという点なのですが・・・・
 
携帯電話のバックボーンを支える、現在では3Gと呼ばれるネットワークなのですが これは特定の業者のみが免許を持って運営しています。
無線のアンテナは計画的に立てられていて、かく業者間では微妙に周波数が違うのでそれなりに混線せずに通信が出来ているわけです。
厳密に言えば非常に近い周波数帯を互いに利用しているので(というかベースバンドは同じなので)お互いで他社のアンテナがたっているので影響がでると言うこともあります。
その辺り、お互い商売でやっていますので電波測定車を用意して電波強度だけでなく他社のアンテナにどれだけの出力の電波が届いているかなども確認したりするわけです。
これらはしゅっつりょくの強い一本のアンテナなのでメガホンでしゃべっている人が一人いるような状況なので 周りの一定のエリアの人には聞こえているというわけです。
逆に、聞いている人の返事がメガホンでしゃべっている人にも返っているのですが残念ながらよい表現が思いつかないので無視しています。
じゃあ隣のアンテナ 別の町のアンテナからもメガホンでしゃべる人がいてるわけですが そのしゃべっている人の間隔を調整して間違えても自分が話を聞かなければいけない人と隣町のしゃべっている人との区別が付くようにしています。
これはアンテナ設計の世界で、アンテナとアンテナの距離を出来るだけ遠く取りたいが 聞こえないエリアが出来ては大変なのでぎりぎりを狙ってアンテナを立ててゆくわけです。
コンパスで丸を書いて・・・・と単純に考えると簡単なのですが 途中にはビルが建っていたりしてそのビルを越えると通常よりも電波が弱まるなど立体的にあちこちに強いところ弱いところの場所が出来るのでこのあたり経験と効率のよい測定が必要です。
それでも漏れたところを探すために、「電波の弱いところを教えてください」なんてのを入力するところが 各通信会社のホームページなどにはあるわけです。
 
では、Wifiの場合はどうでしょう?
おうちにWifiを付けるときに何か測定しました?
もちろん多くの方はやってないと思うのですが、私はTabletに計測ソフトをいれてやったのですが特殊なケースかもしれません。
家の中のどこにいてもWifiが繋がるようにとなると3階(一部4階)建ての我が家では11gの頃には二台のWifiアクセスポイントの設置が必要でした。
現在は11nの機器となりそこまでは必要なくなったのですが動画の再生など今度はスピードの要求が出てきて電波が弱くなると再生できないという意味で二台相変わらずおくことになっているわけです。
ともあれ、屋外からおそらくご近所の方のアクセスポイントもいくつか見えるようになってきたので だんだん環境が悪くなってきたなと思っているとSoftbankなんてアクセスポイントが見えてきてちょっとびっくりしているわけです。
 
先ほどはメガホンを持った人がしゃべっているという状況でしたが今度はふつうに人同士が話をしている状態で例えましょう。
家にいる限り、ふつうに話が出来るわけです。
何の問題もないわけですが、さっきの話で他のお家のアクセスポイントが見えているという事は下町で家もそう遠くないので 隣の家の話し声が時折聞こえるという状態になってきたという事です。
じゃあ、お休みになったので繁華街に出かけました。
歩き疲れて、コーヒーショップでちょっと休憩してTabletを開いて見たらどうも無料のWifiが使えそうと検索してみると 多いときには30個ぐらいのアクセスポイントが見えたりするわけです。
繁華街にお友達と来ているわけですが、たとえ話で話しているという事なら
お互いの方を向いて喋っているときにはお互いの声が聞こえています。
前から女子高生の集団が歩いてきて つい視線が行ったりして見ていると 今までは会話のキャッチボールが成り立っていたのにちょっと聞き逃してしまいました。
つまり、意識して接続を続けない限り話を聞き落としてしまうのです。
その上、近づいてくると見た目とは違って思いっきり話は下品でそれも声が大きいから聞きたくなくても耳に入ってくる状態となりました。
今度は、友達の方を気を付けながら聞いていたのですが その女子高生の声が煩すぎて聞こえなくて聞き返すこととなってしまいました。
このコーヒーショップでは話が出来ないと判断して、外にでてみると結構声の大きな人が多いのは 大阪だからかなと思いつつ 次から次へと声の大きな人がやってくるのでしょうか(笑
 
まあ、現在の繁華街のWifiの状況はこんな感じとなっているわけです。
今繋がったけど、他のWifiの電波が強いのでそれに遮られて切れてしまうとかそういった状態が続いているわけです。
まあ、歩きながら近づいてくる PocketWifiなどもいるわけですから その辺りの距離管理は無茶苦茶なわけです。
それでも、固定局に比べて移動局はバッテリーの持続時間も考えて出力を押さえてあるのでましなのではありますが、固定局は結構強力な物が置かれています。
最近、お店にはいるときに入り口に犬のステッカーなどが貼ってあるわけですが 3件隣り合った店があれば三件ともに貼ってあります。
と、すると3つの強力なアクセスポイントがひしめき合っているのです。
今まで個人でお客さんにWifiのアクセスを提供してきたお店などでは ちょっと離れていてもその電波の影響で隅の方まで電波が届かなくなって 伝達速度が遅くなってお客様からクレームが・・・・と言うようなことも起きるわけです。
 
もう一つ、このWifiのアクセスポイントの展開の早さは異常なほど!!
どういう手段を取ったのかというと、PocketWifiの固定局を作ってあちこちに配ったわけです。
これは、コンセントがあって電話の電波の入る場所であれば設置可能なので便利なのですが とあるキャリアではDC−HSDPAを使って42Mを提供するのですが
キャッチコピーでは動画も使い放題となっているのですが これを使う人たちが思いっきり使ったら、同じ周波数を使っているSmartphoneやデータ通信カードを使っている人に影響を与えてしまうわけです。
繁華街でこういったWifiをたくさん使われると 気が着いたら自分の端末の通信が出来てなかったという事が起きるわけです。
3Gが混雑して使っていただけなくなったので、Wifiにオフロードしたと説明されているのですが 3Gを使っているのではこれを無料で使う人がいるのですからそれも動画も制限無く使われた日には(だってそう宣伝してますから)今まで以上に圧迫を受けるとは思わないのでしょうかね??今まで使っていない1.5G帯を使っているからと説明するなら 今売っているそれに対応した端末は絶望的なぐらい繁華街では遅いという可能性もあるわけですから。
HSDPA+もDC−HSDPAも電波を効率よく使うという意味では、ふつうのHSDPAと変わらないですから。
 
まあ、Wifi自身が全くコントロールされていない仕組みなので しょうがないのですが、故に誰が何をやってもいいという感覚では非常に危険なことに陥るわけです。
もしも雨が降ったときのための無料の置き傘とかも昔はありましたが、持って帰って返さないという人が余りにも多いからいつの間にか無くなってしまったように、これも無くなってしまうのではと言う心配も・・・・
その上、ユーザー負担でやっているとなると Ultraとか高速をうたっての販売はちょっと胡散臭いと思うわけですが・・・どうなんでしょうね?