伊藤探偵事務所の混乱 83

arieさん:「あの人たちの世界は滅亡したわよ」
「じゃあ、今があるのは」
erieriさん:「きっとその人たちの世界は滅亡して、他の地区の人がやってきたんでしょ」
arieさん:「その通りね、いま、世界征服をしたところで地球規模で駄目になるだけでしょ、宇宙まで征服する事を考える訳ではないでしょ?」
「宇宙征服ですか? 生物もいないところを征服できるわけないじゃないですか・・・」
areさん:「誰がいないと言った訳?」
「いるんですか?地球以外にもUFOが?」
arieさん:「同なの“しそちゃん”?」
少女:「残念ながらお答えできません。」
arieさん:「いるかもしれないって事よ」
「そうなんですか」
arieさん:「それどころか、地球外の世界もあるかもよ?」
「そうなんですか? じゃあ、そこに・・・・」
少女:「その件に関してもお答えできません」
老:「わしの知っている範囲では、いるじゃろうな」
erieriさん:「じゃあ、新しい出会いが・・・」
少女:「それは無理です。あなたがたの知らない事はお答えできません。もちろん、知識を望まれたら別ですが」
「望みません、解ったところでどうしょうもないから」
erieriさん:「そんなことはないわ、知っていれば株とか先物とかで儲けたい放題」
「よしてください、名誉も研究結果も僕にとっては何の役にも立ちません」
少女:「知っておいても損な話ではない、世界中のありとあらゆる有名人に教えを請うとが出来る。悪い経験ではないと思うわよ!」
「興味が無いわけではないですが、遠慮します。 それより外の方が気になりますから」
老:「外がどうしたんじゃ」
arieさん:「意地の悪い老人がここにいるって事は、もう追い払った後よ。恐らく、各地に手を出すとどうなるかを西下君を通じて連絡させたんでしょ」
老:「良く解ったな」
「じゃあ、もう安全なんですね」
老:「功をあせった、一匹狼でもなければもうおらんじゃろ」
arieさん:「ここに、一人いますよ」
arieさんが、erieriさんを指差した。
erieriさん:「ありがとう、よ〜く覚えとくわ」
「じゃあ、とにかく ここを出ましょう。そして、所長たちの所に合流しましょう。」
少女:「なぜ出てゆく?」
「なぜって?」
arieさん:「色男には一緒にいて欲しいそうだよ」
「そんなこといっても、所長やシェンさんが心配だし」
少女:「彼らの生命は大丈夫です。もし、彼らの存在が心配なら再生することも可能よ」
「再生って何ですか?」
arieさん:「生き返らせるってことよ」
「そんなことが出来るんですか?」
erieriさん:「ば〜か、神様でしょ」
arieさん:「我々を作ったんだから、作り直すぐらい簡単でしょう」
「考えたらそうですね。でも、人が死ぬのも見たくないし 生き返ったら違う人になっちゃいますよね」
少女:「同等のものです。全く同じものになります」
「いえ、所長がどうこうじゃないんです。僕の気持ちの中でそうなだけなんです」
少女:「ここにいれば、何でも望みのものが手に入ります」
少女が説明を始めた。
少女:「年も取りません。」
「一緒に、外に行きませんか?」
少女:「?」
老:「何?、外に連れ出そうて言うのか?」
arieさん:「それは面白いかもね」
少女:「私はここから出られません。出られるようにはなっていません。」
erieriさん:「ここから出たらすごい婆さんになるとか」
少女:「ここから出られないだけです。」
arieさん:「彼女は、ここから出たら体が構成できなくなるのよ」
「神様なのにですか?」
arieさん:「神は、神の国にしか住めないのよ」
「じゃあ、一人っきりで寂しいんですね 神様って」
arieさん:「こうやって 数百年に一度ぐらいきっとあちこちから人が訪れるんでしょ」
「でも帰っていくんでしょ みんな。」
arieさん:「そういったでしょ、一緒にいて欲しいって・・・」
そう思えば、少女のことが気の毒になった。
そして・・・・