通話料の定額化

通話料の定額化を行うのに、最も大きな障害は何でしょう?
やはり、電池ではないかと思うんですが・・・・
毎日、現在の携帯では頑張って2時間通話。
不自由しないから、電池の交換が簡単に出来るようにはなっていない。
良いのかどうかはともかく、カバーをはずさないと交換できないようになっています。
もし、仕事に使うのであれば 20日間2時間で、月40時間。
現在最も、大きな割引コースの基本料金でサポートされる時間数は10時間だったはずなので 定額がいくらかはともかく2万円もあれば事実上の定額化は可能なのでしょう(もちろん、年割等の割引を使ってそんなに遠くにかけないとかの条件はいるでしょうけど・・
で、定額化の料金が いまの一番金額の高いコースで1.4万円ぐらいだから それ以下の設定は考えられないので、1.8万〜という価格設定になりますので 通話の定額化を行っても実際に使える人(契約する人は)そう多くは無いと思います。
ところが、これがデータ通信となるとそうは言っていられません。
すでに、BT搭載携帯をお持ちの方なんかがお話されている通り 気をつけて使っていて割引サービスを使っているにも拘らず、1万円近い費用(定額サービスのパケットの倍近い金額)になろうとしている人もいるようです。
圧縮すれば、8K 非圧縮でも64Kあれば公衆回線並みの品質を確保できるのですから まあ、半分のパケットを消費していると考えても32Kもあれば十分。
データー通信のように144Kでも遅いなんていわれると、僅か30分に満たない時間で2時間の通話と同様のデータを流すわけです。
これが、W−CDMAの携帯のように 384Kでの通信となれば 1/12つまり 10分で2時間分のパケットを消費するので、定額化すると・・・・という状況になります。
故に、大きなデーターのストレージとして成立し得ない携帯電話という閉鎖された環境のみにおいて定額化が有効になります。
これが、スマートフォンのようなものが出来て、外部デバイスに対して吐き出せるほどのストレージ性能を持ったりすると、定額化の定義を変えていかざる必然性が出てきます。
もし、海外でW−CDMAのスマートフォンが出て、SIMカードを挿して日本国内で使われる可能性を考えると・・・・、携帯電話ベンダーで、唯一 定額化プランを持っていないベンダーがありましたね。なるほど・・・・と言うわけでしょうか?
通話料の定額化と、データ通信の定額化が行われたと言う仮定のもとで考えたとしても、約2万円の定額通話料が高いか安いか。
恐らく、多くのユーザー層の集中する支払額は8000円から1万円の間ではないかと想像しますので、何らかの形でヘビーなユーザー以外は定額制に踏み切れないでしょう。
商売上のメリットを考えても成立しにくいモデルになります。
勿論、これが過去の携帯のような大容量バッテリの用意があったり、パケット音声の同時使用サービス(論理的には出来るはずです バッテリーとCPUの処理能力を考えなければですが)があって、それこそ 家庭にもつ電話が一切要らないような条件を揃えてやれば 1.5万円ぐらいなら一般ユーザーも手を出すかな?と思うのですが 商売的にどうでしょう?
恐らく採算ラインから行くとかなり辛いところに陥るでしょう。
あとは、2.5万円ぐらいの定額で、もう特定のユーザーしかいらないという割り切りの元にサービスとして展開する方法もあります。
企業向けのVPNサービスの安いもの(ADSL)を利用するようなものであれば 月額定額3万円ぐらいですから十分対抗できてしまいますから、もう少し引っ張って3.8万ぐらいでしょうか?
ユーザーの加入を期待しない、Flag Ship的なサービスとしては価値があるかも?
私は、それでも加入するかも?と思ってしまう辺りが恐ろしい。
勿論、PDAフォンのように、何でも出来る電話での話しですが・・・
Wifiルーター機能なんかも持っていて、4時間程度の連続通話が出来れば・・・
まあ、定額化の波に乗ってみたい。