最近の若い者は・・・

車に乗っていて、外を走ると下町に住んでいるからかもしれませんが 学生服を着ながら自転車に乗って走っている学生がいます。
「今の若いもんは・・・」と言うほど年寄りではないのですが、やはり、「自分たちの頃は・・・」と考えてしまうのが プチ年寄りなのでしょうか?
自分たちがそのぐらいの年のころは、ちゃんとタバコを吸うときはちゃんと角に座って吸っていましたよね・・(私じゃないですよ) と、頭の中に思い浮かべる。
いまは、「注意する大人がいないから!!」とかと有識者の方が仰いますけどそのとおりかもしれません。しかし、それ以外にも理由があるのではないか?と
と、言いますのが 自転車に乗りながら何かをしていた記憶があまり無いんです。
勿論、乗車技術や自転車の性能の問題もあります。今の自転車は前後輪にショックが付いていて衝撃を吸収してくれます。
ですが、それ以上に道路が悪かったのではないかと・・・
子供の頃、大阪には上町台地という盛り上がった土地があります。そこは大阪の地理的中心に近いところであり そこを中心に我が家のほうに向かって高度が下がってゆきます。
道によっては、かなりの勾配になり 一方通行の下りなのでその上まで行ってノーブレーキで降りてくるなんて言うのが流行りました。
もちろん、運動神経の良いほうではないのですが やっぱり男の子何度もチャレンジします。障害は大きくウネル左右一つずつのコーナーと、最も速度の乗る急勾配終わりの道の段差でした。
子供たちは、その段差を越える場所についてみんな一家言持っていてそこをいかに速い速度で抜けるかが勝負のポイントでした。
しかし、考えたら速度を出したぐらいで自転車がそのまま飛ばされるような段差があったと言うことなんです。
今考えたら、危ない限りです。
子供心には、地割れのように見えたその段差も今は無く記憶の中では下の土が見えていたような・・・車も危なかったでしょう。
つまり、そんなところを悠長にタバコなんてくわえながら走っていたらいつ転んでもおかしくないような状況だったのです。
大阪市内でもそんなところが沢山あったぐらいですから、全国的にそうだったんでしょう。
で、くわえタバコをして自転車に乗って、まじめな顔してクイックにハンドルを切ってバランスをとってる姿は とても不良っぽく見えなかったんでしょう。座り込んで吸うのが一般的だったのではないかと思うのですが・・・(仮説)
電線も同じで、過去の電線と今の電線を比べると性能は格段に上がっています。田んぼのあぜ道からアスファルト舗装ぐらいまで。用途を特定すればサーキットの舗装路ぐらいまでいけるかもしれません。
材質と製法の問題も大きいでしょう。しかし、その周囲に巻いてある絶縁体の影響も大きいでしょう。
最初はセラミックが多かったIC、その後 樹脂パッケージを利用したものが当たり前になり、その後高速の集積回路には またセラミックが使われるようになりました。
勿論、理由は馬鹿ほど高い熱のせいなのですが。
CPUなんかが顕著な例でしょう、8bitのCPU Z80なんかは樹脂パッケージ。
現在は、極端なやつはコアむき出し。そうでないやつもアルミ等で出来た蓋をかぶせてそれを通じてヒートシンクに熱を伝達します。
電気が細い線に大量に流れれば、熱が発生します。抵抗が多いから。
そして、ある一定の限度を超えると 熱で自分自身を溶かしたり、パッケージを溶かして電線同士が接触してショートして火を噴きます。
そして、問題に成るのは 熱が高くなれば高くなるほど抵抗値が大きくなることです。
つまり、熱くなれば熱くなるほど、熱が上がりやすい特性を持つのが電気の性質です。
極論ですが、絶対0度(摂氏0度ではありません)まで下がれば 電気的な抵抗値がなくなるそうです。なんでも超伝導と言うのだそうですが。
4GのCPUの開発をキャンセルしたIntel、つい先日は 10Gまでは今のペースで進むだろうと言っていました。
じゃあ、もう頭打ちなのか? と言うことに対しては 実はそうでもないと。
勿論、コンピューターを絶対0度のなかに入れて・・・・という乱暴な手法もありますが、現在、時々新聞をにぎわす 常温超伝導なんて技術が出てくればそんな問題なんてあっという間に解決するかもしれません。
現に、常温超伝導の記事が出るたびに(最近飽きてきたけど)その企業の株が乱高下します。
技術的問題はさておき、今のクロックが上がらない問題が技術的問題に無かったとき。
つまり、お客さんがこれ以上はやいCPUを求めなくなったとき。商品の比較は価格のみで行われ、唯一、一つの処理ではなく複数の処理で速度を競うようになったとき。
今の、マルチコアのCPUが舞台の表に出てくるのでしょう。
今後、画期的な(超伝導のような)技術が無い限り ある一定のところまでは比例を示すようなカーブで上昇を続けます。電気の問題や、RAMや周辺機器へのアクセス速度がボトルネックに成るまでは。それも、新しいRAMの開発や新しいバス規格が解決すると思えばOKでしょう。いざとなれば、CPUの足の数を増やすわけですから。
そこまで行っちゃうと、他の付加価値 若しくは価格競争に改めて入るような気がします。
そこで、再び速度競争になるのかどうか?
10Gの壁は、思った以上に厚そうです。