しつこい Jigブラウザー

昨日、新しい型の携帯を見ました。
奥様がid:nurikabe-majinさんからお下がりを奪い取ってきて登録した(怖い怖い)携帯なのですが・・・
メニューが、Sonyだからということもあるのでしょうが、モバイルフラッシュのメニューになっているようです。
いわゆる、廻るの、拡大するの、動くのと 携帯電話とは思えないほどに多彩な表現を持っています。
まるで、初めてポケットコスモを見たような・・・っていう表現はわかり難いですね逆に、ClieのUXのメニューをはじめて見たような、良きにせよ悪しきにせよ立体感と言うのは新鮮な驚きで受け入れられます。
ただ、それだけに成功例も少ないのですが・・・
さて、Jigブラウザー、これはJAVAで出来ています。
本体サイズは100K未満の(AU版)コンパクトなブラウザーです。
コンパクトなのは、その大きな部分を携帯電話側に持っていないことで 携帯電話で再生できる形に変形した後に送っていると言う構造になっているからだと思われます。
で、最近 使っていて気になるのが展開中のメッセージが意外に長いこと。
携帯電話の速度の問題は勿論有りますが、それにしても意外に長い。
タダ凄いのは、例えばbackword つまり一つ戻るとしたときにどうも通信が発生してないのでは? と思われる動きをすること。
見た目の仕様から考えるとキャッシュエリアは100k、どうも画像は再度読み直している風に伺えますが、それにしても僅かなキャッシュ内でよく収めているものだと。
一部のキャッシュは、どうも 基地局側のPCに持っているようですが それでも優秀(って出来たら 数メガのメモリー持ってるんですから1Mぐらい割り当てられたらいいのですが)なキャッシュロジックかと思います。
で、考えれば jigブラウザーは回線の遅さよりも 展開の遅さを選び、例えばAU版とFOMA版は 通信速度が2.4M対384kだとしてもさほどの差にはなっていないのではないんだろうか?
通信に使っている時間が短すぎる(AU版)と思われます。
JigブラウザーとNetFrontやモバイルOperaを比較する向きがありますが、その性質は大きく違うものになるのでしょう。
Brewと言うよりも、あれだけの表現力を持つビューワーである 「モバイル フラッシュ」を搭載しているのであれば、間にサーバーを入れて変形さえすればブラウジングなんて恐らくへの河童でこなすのではないでしょうか?
驚くほど速く、快適で 見た目では バックグランドで動いている処理を考えればマルチタスクな処理もしてそうですし、もっと 表現力豊かな表示が出来るようになるのでは?
例えば、メニューと同じように ターゲットとなる真ん中の部分を常に拡大して表示するとかってわかり難いですか?
先ず、最小文字でブラウザー画面を表示する。目が良くても、読めるか読めないかぐらいの文字で。
そして、画面のカーソルの近辺だけが拡大される とかいう仕組みであれば読むことが出来るでしょう。
いままでの携帯電話ではパフォーマンスの面でも難しかったところでしょう。
プログラムが洗練されたのか、CPUの性能が上がったのか判りませんがかなり快適なものになっていることは確かです。
ゆえに、Jigブラウザーの技術は、多くは基地局側のサーバーで 今使っているクライアントのビューワープログラムは思ったほどたいしたことが無いのでは?と言うのが正直なところ。
私の中には、マルチビューワーを使うという考え方が将来一般的になるだろうと思ってます。
総ては、手に持ったビューワーを基準に行う。
PCや携帯の一つずつにディスプレイをつける必要は無い。
勿論、飛行機に乗ったときも 一人一人の見れる画面を用意するぐらいなら その分パーソナルビューワー向けにコンテンツを出してくれればいいと思っています。
勿論、電車にしても。
めんどくさければ、インターネットの回線を開いてもらうだけでも良いと。
回線の種別に応じて、そのビューワーに送られてくるべきコンテンツは変わってくるでしょうし、インターネット上にコンテンツの為のサーバーを置きそれで課金すると言うのであれば 集金方法も難しくない。
そうなれば、PCとPDAの垣根がなくなるので 区別はなくなるでしょう。
どころか、PCは使うもので持ち歩くものでなくなるかもしれませんし、(例えば家のPCをビューワーから回線越しに使う)、それどころか、所有するものですらなくなるかもしれません(基地局に間借りして使う) プロバイダー契約をすると、今なら一年間のワードの利用権が付いてくるとか、プレミアムパックを契約するとオフィスのフルセット付だとかそういった形態になるのかもしれません。
プリンタは、使った分だけ課金で これも個人で持つものではなくなるかもです。
勿論、回線もみんなで共有することになるかもしれませんが、都心部以外ではそうは行かないかもしれません。
そのときは、それこそモバイルジャンパーを着て、そこで言葉どおりの歩く基地局になるのかもしれません。
将来、「ここは田舎だよ、モバイルジャンパーが要る」なんて会話で田舎を区別する時代が来るかも?