マイクロPC

一気に加速する予感がします。
勿論、電池の進歩やその他もろもろの事情はあります。
しかし、何よりも そのサイズでしょう。
過去にも、幾種かのマイクロPCと呼ばれる物は発売されています。
IBMのウルトラマンPCやリブレット(初代辺り)などがそうでしょう。
カシオのCASIOPEA FIVAとかNECからも出ていました。
これらに共通するのは、日本市場のためのPCであるということです。
じゃあ、日本人以外の人達はどうなんだとなるのですが、マニアな人達が未だに濃度の高いコールタールのようなサイトを開いてらっしゃるぐらいで一般的には当然販売されていないのですから広まりません。
潜在的市場が無い」というのが、メーカー側の意見だったと思うのですが 実際問題未だに大きなA4フルサイズのノートを持ち歩いている外人を見るたびに なるほどと納得させる意見でした。
ですが、先日出ました「OQO」というミニPCは発売こそ 発表から嫌になるぐらい係りスペック的には発表当時のまま出て どうだろうとかの批評が無きにしも非ずなのですが衝撃力はかなりのものです。
やはり注目すべきはサイズとキーボード。
「どのPCよりも小さい」と言われる様に、実物を見ていないのでなんともいえないのですが VAIO Uよりも小さいらしいですからそうなんでしょう。
そして、キーボードはスライド式というもので、本体の一部がスライドし そのスライドした場所にキーボードがついているといった構造のようです。
この仕組みは、最近流行りなのか 私のX−PROの他国版 XproleG18の上位機種にもスライドするキーボード(もっともテンキーだけです)が付いていますし、携帯電話にもスライドタイプが、ツーカーを除く全ベンダーから販売されています。
PDAでは BenQから出ている物にもそういったギミックが取り付けられています。
個人的には、引き出したときの強度の問題と、キーの耐久性の比較的無さそうなシート式のキーボードなので 常用が出来るクオリティなのかが心配ですが まあ、人事を心配してもしょうがないので 付いていることこそ良いと思いましょう。
VAIO Uの無いことに比べれば 随分いいことだと思います。勿論、無い使い方だけで済むのでしたらそれで良いと思うのですが、それならば付属する必要が無いとも言いますし。
まあ、キーボードは個人的には趣向品だと思っているのでその話題は避けてサイズのほう。
比較対照として写真を飾るのがPDA。
勿論、先日来あちこちで販売されているVGA液晶の物。
通信用のCFスロットの付いたVGAタイプは液晶のサイズも含め かなりヘビー級のサイズになっています。
VGAタイプは、正式なソフトの対応を待たず、結構売れているように思います。勿論私の周りですから 一般的に比較する物ではありませんが。それとの比較上も十分に小さく見えます。
重さは400g程度ですので重量的には200数十グラムと比べれば重いのでしょう。
ただ、極めてPDAに近いサイズになってきたと思います。
恐らくNewtonとの比較であれば・・・・
確かに ミニ Noteやマイクロ Noteを(って、海外にはノートパソコンという言葉が無いですからね Laptopで統一されてます)購入する潜在的市場は無かったかもしれません。勿論、やってないから解らないのでしょうが PDAを購入するユーザー層は沢山います。
勿論、PDAもPalmのように小型化したり、PPCもSmartPhoneとして事実上今のPPCとは袂を分かつ形になったものと、VGA液晶を搭載した多機能な物とは分かれてきています。
多機能でヘビー級のタイプの一部は少なくともマイクロPCにシフトしてゆく可能性があります。
元来、タイプライターをペンのように使う人種ですから キーボードによる入力は字が書けるのと同意語と言っても良い状況です(書けない人ももちろん日本ではないのでいますけど)。十二分に、使える層は沢山いると思います。
それのせいなのか、それとも珍しくてマニアが買っているのか 最後の可能性として ヘビー級のPDAとしての購入層がいるのか?
電池の問題(熱の問題)なんかが、レポートでは話題になっていますが 2世代前のPCであることは間違いの無い事実です。
例えば、クルーソーからエフィッシオン(なんかカタカナで書くと変だな?)へ、PC133からDDRモリーに、HDDも更に小型で消費電力の少ない物(1.5インチ等)チップセットの問題もそう。待機対応になれば大きく話は変わってきます。
OQO 1シリーズだけで世界が変わるわけではないですが、OQOが売れれば追従するメーカーや 類似商品の登場は予想される事態です。
いま、売れたことによって企画される商品は、全て今の最新の物として登場させる事も出来るでしょう。
有機ELだったり、燃料電池だったりと これからの商品の実験材料としても これから注目を浴びる分野であれば他に先んじて採用される可能性も有ります。
ダーウィンの進化論に言うところの「進化」とは?
「その種のおかれている環境に合わせて、種は進化して適合する」と言うことです。
これはつまりメーカーが主導して企画した商品が売れるということですが、こんなにユーザーを馬鹿にした表現はありません。
実際には、「その環境に適合した種のみが生き残る」が正しいと思われていて、実際の商品も、ユーザーが買ったからこそ購買層があるとして進化した商品が生まれます。
OQOの今後は解らないのですが、ユーザーが買わないことには商品としての進化は無いのでしょうね。
だからみんな買って・・・・って、どうにか成らないですかね、少量生産だということも 客層が限られていることも解りますが、現地で買っても高い(と思われる シャープやSonyの同スペック機比較)あの価格。
せめて、日本語版出してみませんか? 買うと、「24」のDVDが付いてくるとか言って