JigブラウザーWEB

JigブラウザーにWEB版というものが出ました。
正確には、I-MODE若しくはEz-WEB ボーダーフォンLIVEのコンテンツの書式にWEBのページを書き換えるサービスです。
「携帯電話でインターネットが見れる!!」は 最初にi−modeでDOCOMOが大ブレークさせたフレーズです。
しかし、携帯電話のブラウザーは非常に閉鎖された書式で形成された物のみを表示できるだけで 多くのインターネット上にあるページは表示することが出来ずに私はがっくり来ました。
ただ、世間一般ではそういったものも珍しく、多くのヒットを生みました。
誰が早いと言うよりも、宣伝方法とシェアの大きさが勝負を分けた形になります。
ですが、先ほども言ったとおり 多くのインターネットのHPは見れないままでした。
つい先日、JigブラウザーというアプリケーションがJigより発売になり、月額1000円のこのアプリケーションの利用によって、一気にインターネット上のHPを見れる範囲が広がりました。ただ、このアプリケーションを利用できるのはJAVAの動く携帯電話で DOCOMO若しくはAUの物に限られました。
時代の変化によりAUは そのプログラム言語をBrewに変更しましたがそれに対応した物は未発売のままでした。
これは、一時期Jigのページ上の表現が変更になったような気がしたのですが 気がしただけかもしれませんが 現在開発中から現在AUにて審査中になって、また開発中になったような気がするのですが これは、気のせいかもしれません。
私の想像するところによると、やはりインターネットのHPを無制限に見せることは携帯電話のネットワークのトラフィックの限界を大きく引き上げる必要があるので 大手を振って発売できるアプリケーションになるには未だ日が掛かるでしょう。施設が準備でき次第なのか それとも他社の出方を待っているのか、PCサイドビューワーを搭載した携帯電話も出ましたが これも定額の範囲から外されました。
もっとも、私のように15万を超えるパケット代を毎月使われれば 定額の限界の20倍以上ですから儲からないことでしょう。
とにかく、AUの審査が通らないならばと発売されたのが「JigブラウザーWEB」ではないかと。
発想は古く、かなり昔からあります。
例えば、AUからi−modeを見るためのゲートウエーやPHSから同様に見るためのゲートウエーなんかが昔から存在します。
その使用範囲をインターネット上のHPまで広げた物でしょう。
実は、Jigの募集していたモニターの件は以前書いていましたが、そのサイトをbookmarkされていた方なら気がついたと思うのですが そのサイト上に随分前から気になる表記が
「携帯電話の内蔵ブラウザから利用するサービスβ版のモニター」というのがしばらく前から上がっていました。
恐らくこれが現在の「JigブラウザーWEB」の原型でしょう。
今回のアプリケーションは、恐らくAU、ボーダフォンを中心に考えられているのだと思いますが どちらも定額の範囲内でWEBを見ることが出来るはずです。
ブラウザーという名前は付いていますが、やはり意味的にはビューワーというべきものです。
PHS用の受信加速ソフトがあちこちのベンダーから発売されているように、Jig側のサーバーで HTMLで表記されたスクリプトをCHTMLに書き換えたり レイアウトを携帯電話の幅で折り返すようにしたり、画像を縮小したりを行い表示しているようです。
勿論、携帯電話のブラウザーですので 経由するゲートウエーを選択できないので、JigブラウザーWEBの中に入力欄を設け そこにURLを入れることにサーバーを経由してダウンロードの指示を出し、変換された物を受信表示するのでしょう。
移動先でも、そのサーバー経由の受信ですのでヘッダー部に、JigブラウザーWEBの入力画面を付加したまま表示されます。
ブックマークは、http://「JIGのサーバー名」/「ブラウザースクリプト」=行き先のHTMLアドレス というような構造で記録され、サーバーにURLを送り込み実行することで表示されますので 移動先のブックマークも可能になっています。
唯一、問題があるとすれば サーバー経由ですので移動先のURLに付けられた名称を引用することが出来ないために、ブックマークの名前を自分で表記する必要があることぐらい。
これはどういう構造になっているのか解りませんが、恐らく私が登録してあるので私用のデータが用意されているのかCOOKIEらしきものも適用されているようです。
COOKIEの期限が切れた時なんかのメンテナンスの問題をどう解決するのか解りませんが有効になっています。
これは非常に便利な機能と成っています。
基本的にブラウザーの機能の多くを適えるようなものでは有りませんが、インターネット用の簡易ビューワーとしては十分な機能となっております。
勿論、不満点もあるでしょうが 実のところPDAなんかで考えた場合にはブラウザーがROMにあり変更できない機種の場合等は 今ではMSNのHPですら表示されないのですからそう思えば腹の立たないレベルではないでしょうか?
実際動かしてみると、携帯電話が新しく変わった影響だと思いますが非常に快適に表示されます。
勿論、W11H当時もお試し版で確認した限りでは無理をして変えるほどのことは無いという見解でしたが、何故かみんなが持っているW21Sでの実行結果はかなり軽快で、普通のザクがシャー専用ザクになったぐらいの速度差は感じられました(携帯の筐体は城ですけど・・・)。
体感的には3〜5倍ぐらいでしょうか?
めでたく機種変更を行い、W21Sに変更しました。
アプリケーションのほうがメモリーに余裕があるのか表示エリアには自由があります。しかし、速度が違いますのでスクロールの速度以外は納得できる物です。
一部サイトにて大きな画像が必要なサイトの場合 自動的に同じサイズに縮小されてしまうことは困ったちゃんですが それも、あの小さなスクリーンを考えればしょうがないところでしょうか?
レイアウトの崩れや、読みやすさに違いは有るものの 携帯電話の変更による液晶画面の時代的変化が大きく その読みやすさを上回ってしまって結果的には良かったと思わせます。
ブックマークに付いても、やはりブックマークの多くを「はてな」のアンテナに置く身としてはあまり困らない。急ぐ時にはアンテナの詳細モードで表示すれば変更になったところだけの早読みも出来ます。
なにより、アプリケーションのインストールや いままでのブラウザー時代に発生したソフトのアップデート等の煩雑な作業から開放されただけでもかなりユーザーを増やすのに寄与するでしょう。
FOMAで実行したことは無いのですが、いかがなもんでしょうかね?
少なくとも、今後AUにおいてのキラーアプリに育ってゆくのではないかと感じさせるアプリケーションでした。