鬼は〜そと 福は~うち

もうすぎた事を今更と、季節感の無い話なのですが、今の話はそこにはない事。
最近は、アウトソーシングが進んであまり口にされなくなった言葉です。
ですが、過去には良く使われた言葉で、独自企画と言う 内。グローバリゼーションという外が・・・・
何を時代遅れな事を言う人もいますし、そんな言葉を聞いた事の無い世代もいるでしょう。
ですが、結構な年の親父のたわごとなのでもう少しお付き合いを。
数は命 と言われた時代、競合商品とのシェアという争いが最も大きな戦場でした。
例えば、今で言うとメモリーカードの争い。トップにあるのがやはりSDカード。それからなんといってもCF、そしてず〜っと下がってMS まだず~っと下がって他のカードとなるのですが、昔と違って圧倒的なシェア-を広げているSDカードが現在のところ覇者であろうとおもいます。
お陰さまで、SDカードリーダーは、安ければ480円ぐらいから秋葉原では販売されています。
たった480円で!! 勿論何らかのコストだけでない(いわゆる売れ残りや 倒産品)理由は有ったりするのでしょうが それでも、安いと思います。
これが数年前の、例えば電子手帳のメモリーカードなんかだと独自規格で メモリーの価格が高かった事も有りますが256kで14万もしたのですから 思えばSDの1Gで8600円となると大きな差になっています。
勿論、だれでもSDカードを作れるわけではないですが リーダーぐらいは誰でも作れるみたいです。
グローバリゼーションによるシェアの大きさは市場規模の大きさを示し、数の理論はコストにそのまま跳ね返ってきます。
であれば、数の理論で主流を走るものが安くなり、主流でないものは高くなり尚一層の差になっていくという意味で正しい行為だと思うのですが、それでも 他の規格があるのはそれだけではないと言う事。
ですが、例えばCFのリーダーは有るのですが 通信カードも利用できるUSB接続のCFカードスロットとなるとこれが又探せど探せど出てこないわけなのですよね。
じゃあ、PCMCIAのスロットにCFカードアダプターを差してPHSをつける以外の選択でCFの通信カードをつけようとすると僅か数種に絞られる。わざわざする必要は無いですが、CDの無線LANカードを付けようとするとUSB経由で繋ごうと思うと 又困ったりします。
ここら辺は規格に守られていながら、対応しない部分です。
その昔はもっとひどくて、例えば電子手帳にモデムをつけるとなれば専用の接続ポートに付けるモデムをわざわざ、数倍の値段を出して汎用でないものを買ったり 自分で無理矢理動かしたりするわけです。
ただ、専用品という中に囲っている限りその機器との接続検証を取ればいいだけで 他のものとの対応を全く考えずに先に進めるわけです。
なまじ、汎用のCFポートをつけると CFにもストレージとしてのコネクト、シリアル端子としてのコネクト他 色々有るのですが その全てに対応しなければあれこれと文句の一つも出てきます。勿論、わざと閉じる場合もあるのですが。
つまり、中でコントロールする限りメーカーにとって非常に都合のいい状況となります。
メーカーによっては、グローバル化なんて検証の手間が増えただけで決していい事は無いなんて思っているでしょう。
最近で言えば、i−modeやEz−Webという携帯電話用のブラウジング
インターネットを利用しての通信ですが、インターネット上の多くのコンテンツを見る事ができません。と、言うよりも指定したもの以外見せないという姿勢です。
それすらも破ってしまおうとする、外的圧力の力はすさまじく 砂浜の砂一粒ぐらいでも自分が荷担していますから お気の毒と思う気持ちと、やったったという気持ちがせめぎあうわけです。
勿論、全てに対応する事は不可能で 現にPC上でもIE指定のページなんてたくさんあります。ましてやIntelのX86系のエミュレーションでもしない限り全ての実行は不可能ではないかと思わせるぐらい複雑怪奇になっています。
DOCOMOの発表によると、キーボード付のPDAといえる端末を発売するという発表がありましたが 必ずしも私は歓迎しているわけではありません。
業務用という部分も引っかかりますが、それよりも DOCOMOが発売すると言う事に抵抗を感じます。
もちろん、海外にスマートフォンというものがありますので それに近い仕様のものとなっていくのでしょうが それでも違う部分があるのでしょう。
例えば、一昨日のSigmarion3のように通信回線を限定したり、それ以外の機能例えばWEBの閲覧に制限があったり DOCOMOの指定のコンテンツしか見られなかったりの制約があるはずです。そのことは悪い事ではないと思うのですが 実際問題、一般の人にはスマートフォンの実情を知っていたりするわけではありません。
DOCOMOの常識が世間の常識になる危険性を十分に含んでいる事に注意してください。
あまりにも当たり前で、あまりにも普通になってしまう事。携帯電話では、数行のメニューしか出ないとかすでに 刷り込まれているものが沢山あるのです。
勿論、どのベンダーにも同じ事が言えるわけなのですが 大きなシェア−を一ベンダーが握っている状況では その影響力が馬鹿にならないと言う事です。
PDAの規模が小さくなり、携帯に取って代わられるという事がまことしやかに語られている今、なし崩しに 納得させられる事鮭は避けたいと思うのですが・・・
発売されるPDAを腰を据えて 見てみたいと思うのですが・・・・ 
外に住んでる鬼は ユーザーにとって良いのか悪いのか 楽しみなんですが・・・