SIMカード

と、言ってすぐにわかる人はやはり少し変な人・・・・
私は、良く知らないんですが知っている知識を少し。
日本国内ではあまり無かったのですが、海外に行きますと当たり前のようにあります。
小さなカードで、丁度SDカードを少し細くしたような形状です。
この中に、携帯電話の電話番号や機器コードが記入されています。
何故、こんな仕組みが必要かというと 日本のように島国で他の国に行くためには飛行機に乗らないと駄目なところもありますが 世界中がそうではなく、例えばメキシコの人が毎日車でアメリカの会社に通っているなんて風景もありますし、マレーシアではシンガポールとの国境の橋で毎日通勤渋滞が起きるぐらいですから 当たり前の国も沢山有ります。
いま、ボーダフォンは世界中にある大きな組織ですが、例えば日本国内だけでも4社の携帯電話ベンダーがひしめいている訳ですから いわんや国を越えたら多くのところで電話会社が違います。
そうすると、別の電話機を出してきて・・・・、というのも面倒です。カードの差し替えだけで利用できるような携帯電話が・・・全て、お客様の利便性を考えて なんて。
実際は、電話会社毎に日本のように携帯電話を作り分けられるほど裕福な電話会社ばかりでもないですし 実際問題携帯電話を利用するユーザーも少なければ、どこででも使える電話機を用意せざるを得ない。カードに登録された電話情報だけで動作する電話が一般的になったのでしょう。
一種のICカードです。
このカードには、アドレス帖の機能も持っていて50件ぐらいの電話番号が登録できます。
ところが日本。
一般的なPDCと言われる日本の独自規格の電話に関しては、全て電話機の中に情報を書き込み運用するようになっています。故に、新規と機種変更との価格が違ったり 複数の電話会社を使い分けると電話機も複数もつ必要が出てきました。
ところが、DOCOMOのFOMAボーダフォンの3Gは違います。
中に、SIMカード(メーカーによって呼び方が違います 例えばFOMAカードとか)が入っていてそこに電話番号等の個体情報が入っています。
故に、NOKIAショップに行って 携帯電話を買ってきてFOMAから抜き取ったSIMカードを差しても 電話として使えますし、ボーダフォンのSIMカードを差しても電話として使えます。当然通話料はそのカードの電話会社から請求が来るのです。
で、なんで電話機をNOKIAに買いに行かなければならないかというと、SIMロックという手法で、携帯電話機に他社のSIMカードを入れても動かない細工がFOMAボーダフォン3Gの携帯電話にはしてあるからです。
ただ、FOMADOCOMOのSIMであれば差し替えてもそのまま動くそうです。勿論、ボーダフォンもそう。普通の人は困らないのですが 両方を一台の電話で使い分けたい人には困ってしまいますよね!!
海外の電話では、基本的に違法行為ですが(微妙ですが)プログラムを書き換えてロックを外したりする人や(日本にもいますけど)もっと凄いことにSIMカードを2枚させるようになっていて 電話をかける先やいるところによって使い分けられるようになっている電話もあります(ドッチーモみたい)
良く考えてください。今までは、携帯電話を購入して新しい機種が欲しくなったら携帯電話の代理店で機種変更して新しい電話機にしていました。しかし、SIMカードと成れば新しい電話機を買ってきて、自分でSIMカードを差し替えればその電話が使えるようになります。
なんと便利に成るのだろう!! これで、あの恥ずかしい色の内装の店頭で若いお兄ちゃんの与太話聞きながら待ってなくて良くなる!!と喜んでばかりもいられません。
携帯電話の価格は、日本では1万円程度が普通。
これは、携帯電話のキャリアーが一部費用を通話料として回収できるべき費用から負担しているからです。
故に、海外では携帯電話が4万円ぐらいします。日本では当たり前のカラー液晶も海外では上位機種のみの装備です(最近はそうでもないけど QVGAは珍しいかな?)。
ベンダー単位のロックが有効な間はそれでもいいのですが 色々とごにょごにょする人が増えたり。新規契約して3ヶ月で解約して携帯電話だけ自分のものにする人が出ても、今度は機種変更手数料なんて要りません。カードを自分で入れ替えるだけです。
最も、安いプランでの契約と どっちが高いかが勝負になったりするのでしょう。
いわゆる、今の携帯電話本体の価格体系が大きく崩れることになります。
他の家電製品と同様に、電気店で選んで買うようになるかもしれません。
未だ、i−modeやボーダーフォンライブなんて機種依存の激しいメールやWEBの接続形態が当たり前ですが、今後WEBのフルブラウザーベースが当たり前に成ったりするとそれもどっちでも良くなってしまう。ましてやスマートフォンに至っては繋がりさえすれば後はどうとでも・・・・
現に既に、FOMAは機種変更と言う言葉そのものを廃止しています。機種変更に該当する言葉は買い増しと言うそうです。言葉どおり新しい電話機を買い増すわけです。
勿論、古くなった電話機はオークションで売られていたり、ソフマップのような中古ショップに並ぶようになるのでしょう。
現在でも、その図式は成立します。しかし、余りにも携帯電話の本体価格が安いので利鞘を稼ぎにくいと言うのが実情でしょう。
DOCOMOもボーダフォンもそんな3Gを躍起になって進めています。と、言うことはそんな時代が来るのかもしれません。
4万円ほどする携帯電話は、現在のPDAのように 電話しか出来ないような簡単なタイプと PDAに相当するほどの高級なタイプに別れ 買い替えなんてそんなに簡単に出来なくなる事でしょう。そうすれば新機種の投入のペースが鈍り、購入者の少ない高級機はその台数を減らして・・・・と成ったらどうしましょうね?
世界規模で同じ携帯電話の本体を使うことになれば、その問題も無いかもしれないですがどうなるんでしょうね?
どちらにしても、今のように電話番号が変わっても良ければ使い捨てのように携帯電話を使いまわしたり 毎年携帯電話を買い換えるのが当たり前のような使い方はできなくなるのでしょうね。
スマートフォンの上陸は喜ばしいのですが、それはそれで寂しくなりますね・・・・