VNC for Brew

もちろん、そんな名前ではないのですが解りにくいのでこう呼んでみましょう。他の会社も出すかもしれませんから。
VNCはバーチャルコンソールという技術です。といっても何が何だかなのですが 一般的な企業では 不必要にサーバーの台数が増える傾向にあります。
例えば、私のいてる会社などは SQLサーバーの入ったサーバーが2台、その他のデータベースサーバーが一台。それ以外にアプリケーションサーバーが一台にファイルサーバーが一台と言った構成になっています。
そんなに必要かというと、どうも疑問があります。
他にも、プリンター用の管理をしていてくれる子が普段は業務をしながらいたり とか、サーバーの台数は増えます。
3台や5台ぐらいだと、それでもディスプレイ、キーボード、マウスを切り替える機械が有って切り替えて使ったりします。一般的にKVMと言うのですが、トリビアな言い方をすると Keybord、Video、Mouseの略です。
そんなおもちゃのような装置ではまかない切れないのが、WEBのサーバー。
企業のサーバーでTVのCMを行っているような大手の通販サイトでは 数十台のPCがひしめき合っていて一台ずつディスプレイを?いでたらやってられません。
また、トータルコストオペレーション(略してTCO)つまり、全体で見たときのコストを下げるための動きとして、本社の管理組織以外の場所にあるサーバーをリモートでコントロールする為に開発されたのがバーチャルコンソールという技術です。
DOSの頃からありますし、Unixのターミナルなんかは ほっておいてもそういう動きをします。
しかし、Windowsになって画面がGUIになると例えばアプリケーションを実行している窓を動かすだけで、画像的には大きなデータの変更が行われます。また、複数のタスクが同時に実行されていますので、その全ての動きを監視するわけですから難しくなります。
また、DirectXやDirect3DといったAPIに頼り切らずに 直接走査することなどを認めているわけですからその作業は大変になります。
しかし、ことサーバー用途と成ると サーバーの管理画面は3Dのぐるぐる回るような画面は使いませんので問題なく表示することは難しくありません。(と、プログラムを書いた訳でもないのに無責任な事を言ってしまいました)勿論、そこまでサポートするプログラムもあるのですが・・・・
とにかく、VNCがその中でも人気があるのは、マルチプラットフォームでなによりフリーに使えるからでしょう。
勿論、セキュリティなどそういった面では他の問題も出るのですが・・・
故に、今回のAUの提供するアプリケーションはそのアプリケーションそのものよりも、AUの回線から、企業のネットワークに入るVPNの技術の提供(これは既に過去に発表になっています)の活用技術の一つと位置づけられる物でしょう。
もちろん、AUの携帯を使ってサーバーの常時の監視をしようとは思わないでしょうけど何かのトラブルに向けて、管理者がその契約をするということであれば話は別です。
ただ、それを携帯電話でするのか 持っているラップトップPCでやるのか、PDAでやるのかの問題はあるでしょう。
そういう管理を行っている方が、何も持たずに出歩いていると言うことが危機管理の面で問題はあると思うのですが・・・業務中に。
それ以外に、予定表のプログラム、例えばOutlookなんかを外部で見れるというのもあるのでしょうが そこまでするぐらいならWEB上に共有するでしょう。
どう考えても定額制で無いネットワークを使っている以上、そこまで無茶な運用は出来ないでしょう。PHSによるPDA接続のほうが現実的でしょう。若しくは、WEBアプリケーションをグローバルに置いたインターネット接続。
じゃあ、意味が無いかというとそうでもなくて、この技術ゆくゆく進めば別にPCなんか持っていなくてもいいんですよね。
家にPCを置いたり、会社にサーバーを置いたり。
今回の新潟の震災でも、比較的都心部ではなかったので聞く機会は少ないですが サーバーの破損などは起きたようです。
台風でもそうです。
基本として、サーバーは屋上と1Fに置かないというのがあるのは予知し得ない天変地異に対する対策の問題です。
もちろん、これがデータセンター等にサーバーを設置するとなると一切そういった心配をする必要がありません。
近くに大型工場があって、時折大きな消費電力があって不安定になることも心配しなくて良くなります。
また、複数の企業若しくは個人で一台のコンピューターをシェアする事も出来ますのでコスト的にも低く出来るでしょう。
それこそ、夜間電力のように「複雑で難しくコンピューターの処理能力を消費する作業は夜間がお得です」といった広告が当たり前のように出てくるかもしれません。
企業が大きくなっても、その度にサーバーのキャパを細かく見直せると言ったメリットもあるでしょう。
現在のプロバイダーの延長線上に存在するビジネスモデルとなるでしょう。
そういったことを考えると、今回のVNC for BREWもその一端に成るのではと思います。
あんな小さな画面や、あんな入力に適しないキーボードどれをとっても積極的に現状使おうとは思いませんが 将来的には表示デバイスや入力デバイスがどうなるかなんてだれにもわかりません。
現状のスマートフォンと呼ばれるものの中でも PDAの形状のものであれば十二分に緊急時の運用程度には耐えるべき物でしょう。
そういった物で常時運用を可能にしてらっしゃる方も勿論存じ上げていますが、それはやはり少数派と言わざる得ない人数ですから。
今後、IPの増加でルーティングといった概念自身が希薄に成ったり、無くなってしまうとそういった接続ももっと簡単に可能になるかもしれません。
そうした場合、機器のIP以外の識別が必要なくなったりすると もっと端的に言うと個人の使う機器はその個人のIPが振り当てられ、機器毎にルーティングして使う等の運用になるかもしれません。
個人情報は、現在 住所であったり、電話番号であったり、名前であったり 同一の物があったり一貫した規則性のあるものではありません(例えばアメリカの住所と日本の住所を比べて どこがどれに対応していると考えること自身意味のあることではありません)
ところが、0〜255までの数字が6個並んで個人に振り分けられたとすれば、全てが一意の分類に括られてしまいます。
そういったものを偽装する技術も出ては来るのでしょうが、なんかやっぱり個人に番号を振られて管理されると言うのは、電話番号も含めあまり嬉しくは無いですね。
勿論、DNSを介して名前で呼ばれるようになるかもしれませんが・・・・
人の名前を呼ぶのにDNSを介する時代なんて、それはそれで嫌な時代のような気がしますけどどうなんでしょうね?
会社用のIPと家用のIPが別々で、胸に入れてある機械で切り替えて使って 切り替え忘れたら家にも入れないとか、携帯電話で家にも電話できないとか そういう規制にも使えたりもするんですよね。
考えるだけで憂鬱になってきた・・・・
って、こんな事考えてる場合か!!