本当のモバイル

現在のモバイルの定義は「持ち歩ける」ことをテーマに軽く小さくをその定義の根本としているような風潮です。
しかし、持ち歩けることが主体なら別なアプローチもあります。それが今日のテーマです。
東京ビジネスショーで、あまり私の参考になる物はなかったのですが すこし、この会社が気になりました。
BTテクノロジーhttp://www.bn-technology.co.jp
実際には海外の展示会では何社もあって、何度も見ているのですが こんなに気になったのは初めてです。
勿論、他に見るものが無かったから気になったのかもしれませんが、それよりも日本風の展示の仕方で新鮮に見えたのかもしれません。
あちらの展示会では、こういった商品は目的性がはっきりしていて その目的の為のと紹介されることの多い商品で、あるときは軍用(といっても警察官とかだと思うのですが)、あるものは災害救助用、そして 木材伐採人用とか用途がはっきりしているのですが日本の展示ブースでは そういったことがモザイクのように壁に貼られていただけなので、逆に商品が際立って見えたのでしょう。
http://www.bn-technology.co.jp/product/mobile.htm
日本では、松下電器の出している 「タフブック」などが同種の商品になると思うのですが 耐衝撃性に優れたPDAです。
ともあれ、この商品で足が止まったわけでは無く、WindowsCE5.0と書かれた機械に足が止まったわけなのですがこれはないしょ。
海外から来る電圧を測るテスターで、有名なメーカーと言えばやはり「FLUKE」ここの商品もヘビーデューティを売りにしているわけではないのでしょうが、グレーの本体の四隅には黄色いウレタンゴムのカバーが付た服を着せてもらっています。また、台湾なんかでそういった商品を見れば 恐らくその多くが良く似た形をしています。色が赤だったり緑だったりはしますが。
それに対して、日本のテスターは、最近ではそういったモデルも有りますが 基本的にプラスチックのお弁当箱ケースのような形のものが主流のような気がします。
もちろん、日本人のものを大切に扱い気持ちは大事なんでしょうが、最近の若い者は 海外からのこういったモデルを好むようです。
一般的なPDA例えばHP社のものだとしても、プラスチックの耐衝撃性に優れたごついケースも用意されていたりします(社外品ですけど)。
「手軽に持ち歩けること」という視点だけではなく、「どこへでも持ち歩けること」という視点からの商品開発なのでしょう。
今のところ、絶対数が少ないとか、標準モデルより大幅に重くなったり、大きくなったりすることから敬遠されているのでしょうが 以前あった カシオのGz携帯のようにそろそろモバイルな商品も限度を越える小型化だけではなく 作業性の高さや堅牢さも付け加えてみてはどうかと思わせられる商品でした。
携帯電話の評価に「小さすぎる」が書かれることがある現状では技術的には十分な気がするのですが。
PDAを持っているユーザーの楽しみとして、自分好みのケースに入れて楽しまれていますが ある意味そこは趣味の世界。
一つの完成した商品として考えるのであれば、カバーは自由にしたとしても その堅牢性はカバー側ではなく本体側に持ってほしいと思うのですが・・・・
興味のある方は、直接ご覧ください。
http://www.bn-technology.sakura.ne.jp/pdf/DAPshortform.pdf