意外な期待かも?ジャケットフォン

京ポン2を購入した人には影響は無いのでしょうが、その前にジャケットフォンが発売になっています。
ちなみに、W−ZERO3もジャケットモジュール適合機なのでそのまま刺さります。
それ以外にもUSBのアダプターも販売が始まっています。
ジャケットフォンはWEBこそ見れませんが、ライトメールの受信は可能です。
USBアダプター(というのでしょうか?)とセットで2万円という価格で 比較的買いやすい価格になっています。(セットの価格としてはですが)
W−ZERO3は、初期購入時に W−SIM無し45000円という大変戦略的な価格で提示してきていますのでこの電話との連携も考えられているのかもしれません。
CFスロットに出来なくて、W−SIMに出来ることの大きな強みは やはり通話できること。
W−ZERO3の通話性能に関しては、やはり全面において使いやすいものである とは考えてはいないと思います。PDAとしての機能 液晶画面を使いやすい位置に配置し、同様にボタンなどを配置すると決して電話として使いやすいものではないでしょう。
比較的簡単に付け外しできるW−SIMはもしかしたら差し替え運用を目指したものかもしれません。
つまり、W−ZERO3はどちらかと言うとデータ通信を主に置いた端末で、電話と共用となったときはジャケットフォンも購入すると言う使い方が可愛い使い方なのかもしれません。
試したことはありませんが、恐らくW−SIM無しでも運用可能なW−ZERO3は 電話販売のロイヤリティと言う利点を持っていますが、WILCOM発売と捕らえるよりも W−SIMのシステムを世界初で搭載した シャープのPDAという捉え方も出来ます。
 
通信方式や、料金面を無視して評価した場合W−SIMそのものは悪い選択ではない可能性があります。
現在では、3GとしてFOMAやVODAFONEで採用しAUでも近日中に採用されるSIMカードという仕組み。
電話機の主な情報をICカード内に記録し、電話機が変わっても通信できる仕組みですがプリペイドの携帯電話等が先に発達する上では都合の良い仕組みだったのか 海外では一般的な電話の端末情報を記録する仕組みとして出回っています。
故に、日本のボーダフォンのSIMを海外持って行って海外の電話機に刺したり、W−CDMAのような国際共通規格の場合 海外から持ってきた電話やスマートフォンボーダフォンFOMAのSIMを刺して使うことが出来る場合があります。
日本と同じで、ロイヤリティ付きの電話機の場合「SIMロック」という販売した携帯電話ベンダー以外の会社のSIMが刺さらない(物理的には刺さりますが、電話機に認識されない)仕掛けがしてある場合も少なくなくそういった場合には使えません。
Treoでは良く見かけますが「Sprint]と書かれたTreo等がそうで、アメリカの「Sprint」というキャリアのSIMしか使うことが出来ません。
このSIMという仕組みですが、昨日今日出来たものではありません。
海外での事実上の標準規格GSMと共に発展したものですから そのものの存在はかなり昔からのものです。
現在は、内部に持っているメモリーの少なさなどで 幾つかの拡張をされたものもありますし その次の規格に関して話し合われたこともありますが、普及率と新しいものに変更する為のコスト等から現在も使われており、日本もその波に飲まれようとしています。
 
WILCOMは携帯電話で無い(PHSは携帯電話というグループに入らないという考え方をベースにした発言です。日本語としての携帯電話であれば当然PHSも含まれるはずなのですが・・・・)という事情が、その辺りを非常に柔軟に捉えており 作り出せたものでしょう。
もちろん、普及に関しては現在未知数なのですが 恐らくPHSを組み込む機器等の開発に当たり こういったモジュールの開発は大きな助けになるでしょう。
例えば、自動販売機の品切れ連絡装置や各オフィスにあるコピー機のカウンターの報告等既に実用化しているPHSが沢山あります。その拡張方向を考えればこういったモジュール化は(CFでも良いのですが メーカーによってスクリプトが違ったり いつまで生産されるかの保証が無い。なにより、今後 トラブルがあったときに音声でサービスセンターに繋がる仕組みも可能にしたのがW−SIMですから)恐らく歓迎されるべきことでしょう。
カーナビやそれこそ車に一つ仕込むということであれば、市場は大きく広がっています。
 
W−SIMにはそれまでのSIMが持っていた欠点もカバーされており、電話帳を保存するべき容量や扱いの容易な外装も用意されています。
外装があることには賛否両論でしょうが、今回のようなW−Zero3とジャケットフォンの関係からは差し替えて使うことを考えれば歓迎されることでしょう。
実際、海外では数枚のSIMを差し替えて運用している人も少なくなく 専用のSIMケースを持って歩いている人もいます。小さすぎて無くすんです。
私のSIMも数台の電話を渡り歩くことがありますので、既に電極には筋が入りボーダフォンの文字がだんだん白く消えかかってきています。(あっ、J−Phoneって書いてあったのかも?)
電池を抜いて差し替える型が多く、プラスチックで抑える程度のソケットが多いので破損することもあり 差し替えるという前提では決して便利に作られたものではありません。
 
今後の普及がどちらの方向に向かうかは、ユーザーと神のみぞ知ると言うところでしょうが、今回のジャケットフォンの販売のようにUSBアダプターと電話機のセットに W−SIM一枚というような、基本が差し替えて使うこと。差し替えるユーザーのためにW−SIM無しで売られるW−ZERO3。
こちらも新しい風の一つのようですね。
 
ところで、京ポン2の発表前にみた 内部の見えるモックアップでは通信回路部分が四角いW−SIMの内部ぐらいの金属ケースに囲われていましたが もしかしてW−Simと内部を共有しているのでは? と思ったのは私だけでしょうか?