Intel MacでWindows

APPLE互換機といっても知らない人の方が多いのでしょうか?
誰ですか、そこで「Orange」とかだれも知らないようなことをつぶやいている人・・・(Apple2の互換機、1970年代に存在)
UMAX他数社が、APPLEよりBIOS ROMの提供を受け自社版のPowerMACを発売した頃の話。
何故、UMAXの名前を出したかと言うとそれだけMACが印刷業界に深く入り込んでいたということ。
 
印刷の世界の話は私より詳しい人が沢山いらっしゃいますので細かいところはおいておいて、現在のワープロであれば文字と写真を混在させたり、段組で文字を売ったりすることも簡単に出来ます。まるで、新聞の紙面のようなレイアウトも簡単に出来ます。
Windowsが出る前のワープロでもそれに近い機能を持ったものがありました。
しかし、MACの秀でていた点は 自ら選んだのか偶然そうなったのかは別にして ポストスクリプトという標準書式に対応したことと、フォントを共通化することに成功したことだと思います。
いまの時代で判りやすく言えば、アクロバットで作られた文章のような物でどのPCでみてもレイアウトが崩れずに印刷されるということは非常に大事なことです。
勿論、フォントもせっかくPOPな感じで作ったチラシや 書道の文字のように書かれた文字がいきなりゴシックに変わっていては興ざめです。
元のデータを作るのはデザインハウス。実際に印刷するのは印刷屋さん。
データを移した時に もともと作った意図の通りに印刷されなければ何の意味もありません。
そういった意味での標準化こそが印刷業界とMACの強い結びつきを作ったのです。
 
Windowsも指をくわえていたわけではなくDTPソフトを相次いで発売した時期も有りましたが、何故か標準化されたはずのポストスクリプトで書かれた原稿が 実情に合わせて各メーカーで違う方向に勝手に拡張し始めた為に(それもこっそり)実は機械も、DTPソフトも決め打ちという非標準化状況になっていました。
多くのシェアを握っているMACが事実上の標準となり、原稿は作れても印刷できないWindowsでのDTP化が進まなくなってしまいました。
 
ところが昨今、WindowsDTPが徐々にですが増えてきました。
例えに出した、「アクロバット」も改良が進みすでに印刷クオリティに近い、と言うよりも多くの用途でこれぐらいのクオリティがあれば印刷に問題のないレベルになってきています。
インフラの整備で、大量のデータのやり取りがインターネットを介して可能になった今、データ量を減らす為に行ったフォントの共有化も必然条件でなくなり、数千円で手に入るTTフォントがそのまま印刷に使われている場合も有るようです。
そんななか、Windowsの動作するMACが出てきました。
 
正確には、IntelのPentium系CPUの搭載したMAC(ハードとしての)でWindowsを動かす為のプログラムが出てきたということ。
OS−XとWindowsXPの両方が操作するMACと言うことになるのでしょうか。
例えば、一台のPCで二つのOSが動作する環境が与えられたらどうなるのでしょう?
あるときは Windowsマシーンとして使い、あるときはMAC OSマシーンとして使う。
もちろん、MACに慣れている人や MACの利用が必然、若しくは筐体のデザインで選択して購入するわけなのですが、その人が二つの環境を使い分けていって 終末的にはどうなるのでしょう?
デザインを内部に持っている会社なら問題になりませんが、そうでないクライアントの会社などはテキストをWordなどで送ってきたりします。
MACでの規制文字や逆のパターン、Word自身のリビジョン問題などで 両方の機器をおかざる得ない会社を沢山知っています。
そんな会社が一台で済んだとなれば喜ぶでしょう。
しかし、再起動を必要とする切り替えです、いずれ面倒くさくなります。
 
ソースネクストと言う会社があり、1980円で多くのソフトを提供しています。
例えば、携帯電話のメモリーコピーソフトもケーブルつきで2980円とかになっています。そういった低価格ソフトがMACにもありますか?
フリーのソフトもWindowsとMACでは総量が大きく違います。
勿論、これに当てはまるのは MACでもWindowsでもどちらでもいいような仕事の人に限られているとは思いますが・・・・
 
今回の両方動く環境の提供は、正直 意図が良く判りません。
Windows DTPのシェアが増えているときにこんなことをすれば 移行の機会を作ってしまうようなものです。
もちろん、現在も未来もMACでないと駄目な人はいらっしゃいますし 存在して頂きたいと思います。しかし、そうでないユーザーも含めてのMACユーザーなのですから 減るんじゃないかとおもうのですが・・・
WindowsのためにMACを買うって人はいないでしょうにと思うのですが・・・・
あっ、香港のほうにいらっしゃいましたね こんなソフトが出る前に Windows化されていた人が・・・