ロジクールの「V400 Laser Cordless Mouse for Notebooks」を購入しました

突然、マウスを購入したぐらいで、わざわざ書くほどのことでもないと思われるでしょうが、このマウス実は他のマウスとは大きく違った特長を持っています。
詳しくはメーカーのHPにも書かれていないので想像ですが、それでも表に面白い物なので・・・
http://www.logicool.co.jp/index.cfm/products/details/JP/JA,CRID=2135,CONTENTID=10915
本体は、レシーバーを本体に内蔵できるモバイル用の通常のマウスと同じようなものです。
マウス側には単3の電池(同梱)を入れるだけで動作します。
少し違うとすれば標準のボタン、スクロール以外に二つのボタンが追加されていること。
これは、最近他のマウスでもあるのですが ブラウザーの進む、戻るに該当するボタンなのですが付属のソフトで他の物に割り当てることも可能です。
重量も普通ですし、少しずんぐりむっくりした形には評価が分かれるところですが握りやすいほうだと思います。
6000円弱なので、安い商品でないことは確かです。
問題は、このマウスのトラッキング方法が特殊であるというところにあります。
 
一般的なマウスはLEDの光をマウスパットに哀悼する部分に投射し、そこに映し出されたパターンの変化を工学的に処理してマウスの動きを数値に変えています。
もちろん、画像処理といっても人の顔を認識するような物ではなく、マウスの光の出るところを見てもらうと 光の透過するプリズムの部分に小さな点がいくつか見えると思いますがこの点の光を投射して その明るさの変化で移動を見ているのではないかと想像しています。
全てが一つのICの中で処理されている為に実は機構としてはブラックボックスなのです。
 
で、最近登場したのがレーザーマウス
このレーザーマウスは何処の製品にも全て裏側にホログラムらしいシールが貼られています。
どうも、このシールに秘密が有るのではないかと睨んでおり、このシールを乱反射する反射板として利用しパターンを認識しているのではないかとおもっているのですが、どちらの方式も画像処理で移動を検出することは代わりがないと思われます。
ただ、光源がLEDからレーザーになることで光束が絞りやすく、広がりにくく、そして光量が強いので 同じレンズを使っても広い焦点距離を持ち 光が強い分だけ反射も強い為に認識力がアップしているのだと思われます。
その証拠になるかどうかは判りませんが、一般的なレーザーマウスはかなりマウスパッドから浮かせた状態でもマウスとして使うことが出来ます。
故に、マウスパッドの端まで行って 戻すときに戻ってきたりして 使いにくい人もいるようです。
それと、画像処理で行っていますのでガラスのように光を反射しない物の上や、鏡のように全部を平行に反射する物の上だと画像の変化を品詞記できない場合があります。
鏡の上でマウスを傾けるとカーソルが一気に動いたりするあれです。
光学タイプのマウスの弱点はここに尽きるといっていいでしょう。
 
しかし、このV400というマウスはいままでと違う方式を使ってい同僚を見ています。
「デュアルトラッキング」と書いてあるだけで詳しいことは何も書いていないのですが、裏側のレーザーの発信部分に書かれている 波長の長さから想像するに ドップラー効果を利用したものではないかと言う推論に達しました。
そう思えば試してみたいと思うのが人情で、気がついたら買いに出かけていました。
ドップラー型は一般的に傾けた光源の反射を使い、マウスの移動量に応じて光の波長が変化する仕組みを利用して移動量を測っているのではないかと言うことです。
裏面に書いてある波長には幅が持たせてあるのがその証拠ではないかと言うことなのですが・・・・
 
とりあえず動かしてみます。
マウスとしては普通のマウスです。
アクリルの鏡の上で動かしてみても、ちゃんと反応します。
また、透明なディスクマットの上で動かしても動作はするようです。
そして、レーザーマウスの特長である少しマウスパッドから離した状態での動きを見ると 全く動きません。
これは、角度をつけてレーザーの発信部と受信部があるからこうなるのか、それともレーザー光とはいえ数十nmの波長の変化を測定する為には焦点の合致が足りなくなるのか、それとも、今までの失敗を元に マウスパッドからある程度離れると動かなくする回路がついているのかは不明ですがそのようです。
当然、光を乱反射させる必要は無いので裏面にはホログラムシールは貼られていません。
恐らく 当らなくてもそう遠くない検出方法なのでしょう。
記載上はロジクールとフィリップスの共同開発となっていますが、「デュアルトラッキング」という言葉からは捜せませんでした。
 
まあ、機構はともかくマウスとしては非常に優秀で、微細な動きも綺麗に認識してくれます。
また、床面の状態によっては光学マウスではマウスカーソルが細かく揺れるような動きをすることがあったのですが、これでは今のところ発生していません。
床面から離した時点で、カーソルの動きが止まるので今までボールマウスを使っていた人にとっても違和感無く使えるマウスだと思います。
特に、製図などをする人にありがちなひじをついたまま横に滑らすような扱いをする人にはレーザーマウスが苦痛だったでしょうから良いかもしれません。
ラッキング精度の高さと、自然なマウスとしての動作、レシーバーを本体に収納できる方式の便利さや長い電池寿命から 他の光学マウスよりはずっと優れていると思うのですが・・・・
ただ、レーザーマウスをひざの上で滑らすような使い方をしているような人には代替にならないかも・・・・