鋼色

私の家は、子供の頃から殆ど動いていない 数百メートルしか移動していないところに今も済んでいます。
大阪でも下町で、2〜3人の従業員でやっている小さな工場(といっも一般民家の土間で作業と言うレベル)の沢山ある下町で育ちました。
子供の頃、学校の帰りに雨上がりなどは今ほど綺麗な道路ではなかったのでアスファルトの凹みには水がたまっていました。
そして、靴の底を大きな合成ゴムの板から抜き出す機械が動く工場の前には抜き終わった穴だらけのゴムの板が積み上げられていて、その家の前の水溜りは 七色に綺麗に光っていたのを覚えています。
綺麗に言えば、シャボン玉を日に透かしてみると、七色の輪が広がって見える状況です。
実際はそんなに綺麗な話ではなく、機械のメンテナンスなのか ゴムの板から滲み出たのか油が水溜りに流れ込んだだけなのですが・・・・・
 
子供の頃買って貰ったものの自慢は自転車です。
後ろのタイヤには5段に重なったギアが付いていて、チェーンは二つの小さなギアを通じて5段のギアを動くように出来ています。
変速機付きの自転車で、自転車を漕ぎながらレバーを動かすと5段に変速されるすばらしい機能の付いた自転車でした。
そしてそれを誇らしげに訴えるのは、後ろの小さなギアを二つ付けた変速機でした。
子供心にこれはすばらしいものだと感心し、それに その変速機はきらきら光る銀色のパーツで出来ていて磨けばどこと無く周囲が赤い色に光って見えるきらきらの眩しいばかりのパーツでした。
今から考えると、クロムめっきであまり高級なめっきでは無かったのでうろこの様にそのうち剥がれてしまって一気に子供心の憧れがしぼんで行くのですが、油が満たされたクロムめっきは体に悪そうな色ながら きらきら光るスペシャルパーツなのでした。
 
昨日、皆さんには申し訳ないのですが いち早くPocketGamesさんのW−Zero3es用のスタイラスを見る機会がありました。
勿論製品ではなく試作品ではないかと思います。
既にパッケージに入っていて、このまま売っているといわれればそうかな?と思える状態のものですが・・・・
ガンメタリックという色がありますが、現在のガンメタリックは多くが 私が今打っているVAIOのキーボードもそうですがおとなしくぎらつきを抑えたものです。
このスタイラスは銀色ではなく 少し濃い色の付いたガンメタリックなのです。
そして、怪しげに光を跳ね返し クリアな銀色ではないので周囲に向かって虹のような色の変化は見せないのですが コントラストの変化とサングラス越しにみるかのような色の変化でそういった色の変化があったことをうかがわせる様な色なのです。
 
スタイラスは数種に分かれます。
残念ながら標準で付いているものの多くは樹脂製の安っぽいもの。
そのものは良いのですが、実際持ってみると判るように軽すぎるペンは使いにくいのです。
また、本体が小さくなってくるとスタイラスも短くなって持ちにくいことこの上ないのです。
付属だから文句を言ってはいけない・・・となるものが一つ。
もう一つはPalmの多くのものに付いている様なスタイラスで、軸部分は銀色に光る鉄のめっき。
光も綺麗で、適当な重さがあり使いやすいものです。
多くのサードパーティ製もこのモデルが多いような気がします。
メタルスタイラスという名前が付いているような種類のものです。
ただ、やはりグレーや黒の筐体が増えているPDAには少し光りすぎの印象があります。
そして、アルミのスタイラス
鉄のものに対して軸の部分がアルミのものなのですが、アルマイト仕上げなのでつや消しの処理がされています。
感じはいいのですが、いかんせん軽すぎるのが問題。
これで重ければいいのですが、重くするぐらいならわざわざ高い素材のアルミを使わない・・・というわけなのです。
 
今回のこれは、どれとも違う感じで、メタルスタイラスの色違いと言えばそれが近いイメージでしょう。
esのスタイラスは短いので、CLIEのスタイラスのように伸びる構造にもなっています。
仕上げは、実際にesに入れていないので良くはわからないのですが 引っ掛かりとなる凹みもW−Zero3のメタルスタイラスよりはしっかりエッジの出たものになっています。
未だ購入することは出来ませんが、発売されたら買ってみようかなと・・・・