WMとSymbian

WMとSymbianなのですが、私はOSの種類にかんしては比較的どうでもよいほうなのです。
例えばPalmを使っているとき、WM端末を使っているとき。
確かに、速度の問題とかで 欲しいと思うときが無いではないのですが どちらを使っているときもふんだんにメモリーの余る使い方しか出来ないからで、逆に言うと必要なアプリケーションはそうは無いのです。
もちろん、実験目的で必要のない物を沢山いれますが 日が経てば消したりするわけです。
ただ、OSによって性格は出ると思っています。
 
私の感覚では
WM系は何でも出来るOSで、Palmは昨日を限定したが故に快適なOS
Symbianはその中間点と言うものでしょう。
WM系に関しては、Windowsと同じ感覚を持っており WindowsとMAC OSは・・・
という議論も過去に有りましたが 初心者に優しいMAC OSという言い方も最近では一概に言えなくなり、たとえOS自身がそうだったとしても キャプチャーカード一つMAC専用のものを手に入れるのに苦労するようでは初心者に優しいとは言いにくい状態ではないかと思ったりもします。
もちろん、これは一般店頭の話で 街中にある「ヤマダ電機」にI−PodはあってもMACが無いから必然的にそうなってしまいます。
これが、初心者の話でなければどちらも大して変わりないわけです。
 
Windowsのユーザービリティの中で初心者に優しい点は、例えばUSBのカードリーダーを刺すと自動的に認識し そこにメモリーカードを入れると一つのフォルダーとして認識したり、CD-ROMでも自動起動の物だと入れたらアプリケーションが立ち上がってきて自動的にインストールしたりする点だと思っています。
実際問題、Windows PCを使っていて アプリケーションのインストールはしたことがない人でも 実際にPCを見てみると 年賀状作成ソフトなどが入っていたりするものです。
PC購入時に付いていたわけでなく、年末に購入した雑誌の付録だったりするわけで 手順道理にボタンを押し続けると勝手に入った程度の認識でそのものがインストールと言う行為だと言う感覚が無いのです。
同様に、WEBを見ていて動画再生にQuickTimeやFlashがインストールされるのも意識はしていないのです。
もしかして秋葉原の路上でCrackウエアーの入ったCD−ROMを配布したとすると何人かの人は自宅で試してクラックされてくれるのではないかと言う心配すらしてしまうほどです。
ユーザーに優しいWindowsとしては常時常駐ソフトが動作しており、何らかのアクションに対してソフトが動作するような仕掛けがされているわけで、絶対にメモリーカードリーダーを使わないユーザーが居たとしても その動作を起こす為のソフトは常駐しているわけです。
 
WMもそれに近い傾向が有り、ドライバーソフトが要求されることも少なくありませんが ある程度のデバイスに関しては、起動時に読み込まれるように成っています。
ハードウエアーとソフトのバランスなのですが、そうやって発生するかもしれない事態に対して 多くの受け口を持っているのがWindowsの特長ではないかと思います。
そして、その特長を支えるのがハードのスペックです。
あまり関係が無い様に思われますが、ふんだんなメモリーと高速なCPUがあるからこそ多くの状況判断が可能になります。
また これらを支える為に複数のタスクが導示威動作できるOSが必要と成るのだと思っています。
故に、ハードウエアーのスペックが高くなれば成るほど、多くの機能が実装可能になり 現在のようにハードウエアースペックが高くなれば制限が無いのではないかと思えるほどの機能を持ったわけです。
 
Palmがそうだと言うわけではないのですが・・・
Palmというのは基本的にOSがシングルタスクなので 必要の無いときのアクションを監視していなかったりするわけです。
故にメモリーカードや電話機能等の常時監視する必要の出てくるデバイスは特別なアプリケーションとして設定されるわけです。
そして、スペックもWM系ほどの要求を受けない為に 例えばCLIEの最終方では124Mhzという周波数のCPUでも十分な速度だった訳です。
逆を反せば、音楽を聴きながらのアプリケーションの実行等は困ってしまうこともあるわけです。
それと、CPUの性能が低いと言うことはたとえシングルタスクで動作しても重いアプリケーション、例えば動画再生等が苦手になってしまうわけです。
 
Symbianはその中間に存在しているようなイメージで、マルチタスクながらアプリケーション毎にI/Oを制御しているようで、動作するアプリケーションの種類によってはバックタスクでの動作を禁止していたりします。

WMとPalmで言えば、Palmはそのスペックが低い形で成立するので、昔からPalmは安くWMは高いという事だったのですが、これも数と競争の理論には適わず 現在ではスペックが低いにも関わらすPalmが一概に安いとばかりは言えない状況です。
現にTreoのPalm版と WM版の差は差ほどのものではないからです。
 
以前に書いていた通り、私はNOKIA E61という特定の端末に最近ははまっているのですが、Symbianがいいのは その中間的な位置付けで マルチタスクでありながら軽いという点でしょう。
勿論、前述どおり制限があります。
マルチタスクもメモリーのある限り無制限と行かなかったり、同時に上げられるタスクに制限があったりと色々有るようです。
そして、この点が大事だと思うのですが いくら軽快だといっても実際はWMには適わないことなのです。
話が矛盾すると思うのですが、WMでアプリケーションを起動した場合 終了させずに他のアプリケーションを動かすことが出来ます。そして、起動したままであればアプリケーションはタスク切り替えで高速にアクセスすることが出来ます。
PIMであろうが、アドレス帖であろうが起動したままにすれば、起動時に読み込んで動作する他のデバイスよりは高速なのです。
もちろん、Symbianでも起動しておけば同様に高速です。
そして、その自由度が高いのがWM系なのです。もちろん、アプリケーション各個の速度の部分はともかくとしてなのですが、ねtFrontなどでは起動し続けられるWMのほうがPalm系より早くアクセスできますということです。
 
WMが良いのならばと成るのですが、全てにおいてで無いのは現時点だからではないかと。
なんといってもPCと同様にメモリーがー足りないのです。
たった64MのRAMでは多くのアプリケーションを起動しっぱなしにすることは辛いのです。
もちろん、フラッシュメモリーエリアはありますが煩雑な書き込みを伴うワークエリアは速度のことを考えてもRAM領域に取ります。WM5でプログラムエリアをフラッシュメモリー側に移してもRAMの不足全てを補うには至っていないように思います。
AXIM X51Vも私のものは128MのRAMアップグレードがなされているので比較的多くのアプリケーションを立ち上げたままでも安定動作しますが、W−Zero3などでは多くのアプリケーションを起動しっぱなしにすると 遅くなったり変な挙動を示したりします。
コストの問題もあり現在のCPUには殆どRAMが搭載されていて、故に後でRAMを足したり出来なくなっているのですが、それ故にそこに制限がかかっていることは確かでしょう。
Windowsでもそうですが、RAMの容量とCPUの速度が高速になることでパワーアップが図れるようにWMは今後たったそれだけのことで 大きくパフォーマンスを伸ばすことの出来る可能性を秘めています。
PXA280ではそういった部分でも大きく改善されていると聞くのですが そのCPUがメインにOSがチューニングされたら、Symbianがそのままであるとすれば 携帯電話とPDAぐらいの性能差になる事でしょう。
逆に言うと、WM系のパフォーマンスのネックは(これは速度だけではなく、全体の仕事量と言う意味のパフォーマンスです)現在そこではないのかと思ってしまうのですが・・
 
WMが悪いと言うわけではなく、インターネットやそれに付随するアプリケーション、マルチメディアファイル等が一気にここ数年で飛躍的に伸びてきたことが原因で、それでもけなげにもPDAという枠の中最大限に対応してきたのが今の状況ではないのかと。
Symbianは単純に割り切っただけで、WMより機能的に優れている面は少ないのではないかと思います。
ユーザービリティも慣れの問題も含めて、特にキーボードの扱いについてはTungstenCに比べてもいまいちな気がしなくも無いです。
ただ、割り切り具合がたまたま私の琴線に触れたということで 同様に思っている方も少なくないのではという風に思ったりしているわけです。