時の過ぎ行くままに・・・

あまり過去を遡るタイプではないのですが、2000年頃のとあるアプリケーションのデータが見たくてアプリケーションを探していて見つけました。
CDなのですが、CD−Rで入っているものです。
そして、PCのCDドライブにかけて見ると アンフォーマットのCD−Rとして認識されました。
だけども容量は0なのでつまりもう容量一杯書き終えたCD−Rとして見えているのでしょう。
 
2000年というからもしかしたら7年目のCD−Rなのですが、良く残っていたものです。
といっても、本棚にはなんのかんのとCD−Rが数百枚並んでいるわけですから もちろんもっと古いものもあるでしょう。
そんな昔からといわれるかも知れませんが、標準速でしか焼けない世代から使っていたのですから。
つまり、CD1枚焼くのには データを焼くだけで74分 リードイン、リードアウトを含めると100分ぐらいかかっていた頃からです。
まあ、歴史はともかく そのずいぶん後の普及してきた頃のものです。
 
当初からCDーRは、期限のあるメディアといわれてきました。
レーザ−で焼いて破壊してデータを書き込むのですが、当然レーザー以外でも光が当たれば破損してしまいます。
特に強い紫外線などが当たるとあっという間にデータどころがただのプラスチック版のようになってしまいます。
一時期蔓延した安いメディアなど、透かせば向こうが見えるようなもので 車の中に入れておくと数ヶ月でサングラス程度の濃度しか残らず もちろんまったく読めないものになってしまいました。
尚且つ、激しく読み出されるような使い方では 読み出すための微弱なレーザービームすらメディア破壊の原因となりました。
特に初期の狙点の定まらない適当なレンズに、歩留まりの悪い発熱の大きいレーザーなどが付いたものなどは最悪。
簡単に言うと歩留まりが悪いから出力を上げてカバーしようとする。勿論レーザーLEDの性能が良く出来るわけではないので寿命を縮めても最初さえ動いたらよいという感覚で電流量を増やす・・・・というような粗悪なものが見られた時代です。
安かろう、悪かろう は当たり前のような商品ですから止む終えないでしょう。
ただ、その総てを健全なものにしたとして やはり時勢劣化は避けられないようです。
 
勿論、CDケースに入ってますので暗所保管、冷所には自信が無いのですがエアコンもありますので極端な温度ではないはず 保管環境としては標準的なもの、メディアも一流国産で ドライブも当時最も信頼性の高かったP社のもの。
だー他に関しては、その後の互換性のあるアプリケーションで開くことは出来たのですが これがデジカメの写真だったらどうなのでしょう?
現在、デジカメの画質は向上し 私の持っているものでも 8Mだの9Mだのという馬鹿でかいデータを出力します。
数Gのメモリーカードを使うぐらいですから たった640Mの(これがたったになる時代が来るとは思わなかった)容量しかないCD−Rにデータを焼いている人も少ないでしょう。
DVD−RだったりDVD−RAMなどになっているのでしょうか。
DVD−Rにしても大よそCD−Rからの技術的な大きなブレークスルーがあったわけではなく、やはり板自身はポリカーボネイトと樹脂板です。あとは金属層を蒸着している構造は大きく変わりません。
コーティングの技術が進み、表面は強くなったものもありますが DVD−RとCD−Rの価格差から考えてもそうたいした違いは無いはずです。
PCの寿命は 償却の期間とすると3〜5年。とすれば機器購入時に取ったバックアップが使われるかもしれないのは最長5年後。必ず5年保持するためには保管環境のことも考えておかなければならないようです。
写真データなどでは、5年に一回ぐらいコピーを取り直して移す作業が必要で・・・
 
坂本竜馬の写真が時々テレビに出たりしますが、あれは数百年前の写真で 大事にしまわれていたから残っていたものです。
果たして、たんすの隅にしまわれていたCD−Rが100年単位の未来に見つかったとしてアナログデータのように部分だけでも見えたというようにはならないデジタルデータだからこそ 困ってしまうかもしれませんね。
とりあえず、当面は子供が結婚するときに 若しくは子供に子供が生まれたときに 孫にお父さんの子供の頃はと説明できるだけのデータをどう残すかに関して考える必要があるのかもしれませんね。
というか、最近HDDからメディアにすら書き出してないような気がする。
クラッシュしたら・・・・・