道すがら

強い雷雲が立ち込め 航空機の安全のために大きく迂回することを余儀なくされた昨日の九州。
空港での待ち時間は到着機遅れで出発遅れが相次ぎました。
既に三日間のたち仕事でじっとしていてもジンジン痺れる足を 一番前の列の椅子に行儀悪く座り投げ出して座っていました。
あわただしく歩き回る人たちを尻目に、Taxiが知らない道を縫うようにして思った以上に速く到着したので 軽くビールを飲みながらの軽食も済ませて一層体には疲れが出て動く気も起きません。
頭だけが興奮からか妙にさえていて、昨日の更新の文章を空港の椅子に座ってEM・ONEで書いたわけです。
 
福岡の空港は、中に入ってからもありがたいことにお土産豊富で 殆どのものが外でなくても購入できます。
例えば明太子やさつま揚げすらも。
明太子もいつも購入する、型崩れした格安品の「切子」と呼ばれる明太子も購入できます。
所によっては無料で無線LANが使えて便利で時間を潰すのに不自由することがありません。
それでも、手の遅さは変わらずに あの程度の文章が約10分遅れた飛行機の出発待ちぐらいでは書きあがりませんでした。
無線に関する全てのデバイスを前もって止めておいたので、飛行機の中でも使えるのですが残念なことに気圧の変化は 背が高いおかげで長くなっている首の血管を程よく締め付け 僅かに脳に渡る血が少なくなったことでそのまま眠りの世界に連れて行ってくれたために、開くチャンスを失いました。
 
伊丹空港についてからは約30分の遅れが出て、空港から町に帰るバスの最終時間と殆ど同じになり 慌しい荷物の受け取りをして軽く走ってバスに乗り込みます。
喉が渇いていてもそれを潤す時間は与えられなかったようです。
バスの中は薄暗く、僅か100m程の助走路のような一般道路の後は自動車専用道路に駆け上がり不快なストップアンドゴーが無いので おもむろにEM・ONEを取り出し入力の続きを始めます。
キーボードにはバックライトがついているので、割と間違いなく入力が出来ます。もっともキーを見ているわけではありませんし、機能キーと組み合わせて打つ記号に関してはバックライトでは見難いので難しいところですが・・・
自動車専用道路に駆け上がってゆくところで、昔もこうやって入力したことを思い出しました。
 
縦型のPalmバイスで通信カードを使える端末と言うといくつも無い。CLIE NX80Vを使っていました。
通信カードは当時最も安い定額の使えた@FreedというNTTのPHS
高速道路の上がり口で接続してメール受信となるわけです。
なぜ、慌てて受信するかと言うと電波が途切れるからで 特に高速で移動する車の中ではまったく使えない上に 効果道路上ではあちこち電波の穴がありアンテナが繋がっていることになるものの 実際には通信の出来ない区間が続くからです。
それでもいつしか電波状況の良い場所を体が覚えて、更新ボタンを押すタイミングつかんでいったわけです。
 
ほぼ書き上げてあった昨日の日記を完成させるのには僅かな時間を消費するだけ。
自動車道に乗って調子よく走り出した頃には、PocketWordでは文章を打ち終えていたのでCtrl+Aで全てを選択し Ctrl+Cでコピーと指が動いていました。
NetFrontを立ち上げると回線接続が始まり、アプリケーションボタンから指をキーボードに下ろした頃に繋がり始めます。
ブックマークを呼び出し、自分の日記の編集ページを開き Ctrl+Vで今まで打った文章を貼り付けたところで更新ボタンを押しました。
数秒で日記の画面に変わり、更新完了です。
丁度、日本でも有名な自転車のリムを作っている工場の横を通り過ぎた頃です。
@FreeDでは不感帯となる場所ですが、EM・ONEはしっかり電波をつかんでくれました。
僅か3年前の話です。

重いだの大きいだの小さいだの、回線契約が気に入らないとか、料金が高いとか 欲しいものはこれからもたくさんあります。
今のSoftbankの携帯電話も EM・ONEも二年間縛り(本体価格の関係上)の契約で加入しています。
3年前が場所を気にしながらの通信でした。これから二年先には果たしてどうなっているのでしょう?
出張で出かけて何年か後に偶然のように同じ時、同じ場所を通っているときに思い出すのでしょうか?