こういうとなんですがUMPCって

Vaio UX50を持ち歩いてみると
バランスが悪く、重く感じますね。
現在、大容量バッテリーをつけていることもありますが手首にずしっときます。
キーボード等で問題がありますが、液晶画面や速度等から考えてもかなりのもの!!
通常のノートパソコン並みのパワーがありますよね。
詳細すぎる液晶も解像度を変えて使えばいいし、輝度もかなり明るい。
インターフェースは結構あるし、パワーを考えればバッテリーもUMPCでは普通のクラスなので・・・
なのに何故・・・
 
とりあえず、かばんの中に入れると収まりの悪いあの形なのでしょうか?
確かに通常のビジネスバックには裸で入れても、豚になる。
Vaio Tを入れているときよりもはるかに豚になります。
その上一緒にA4の書類を入れようと思うと書類が曲がってしまう。標準のケースで腰につけるにはちょっと負担が大きいか。
シザーバックにも手提げかばんにもあのスクエアーなサイズは入りにくい。
無理に入れると、500mlの牛乳パックを2個入れたような形に変形してしまう。
 
手への馴染みや、特別な機構にプライオリティを置くと言うのも考え方。
使い勝手重視なのも考え方(このキーボードは何だろうと思いますが)。
UMPCの使い方を考える上で、移動中のかばんの収まりを考えるというのも必要な事が気がします。
思いのほか UX50を持ち歩いていないのはそのせいな気がしてきました。
 
Everunのキーボードも決してほめられたものではありません。
とある方には結構酷評されましたし・・・・
それでも、持ち歩く事ができるのは その形のせいかもしれません。
A4のブリーフケースに、傘やACアダプターを入れるようなポケットが付いたような物のポケットに入るサイズ。
OQO Model 01は胸ポケットに無理すれば入るサイズ。
シザーバックにも十分入るサイズです。
 
キーボードが画面が、インターフェースがと理由は良くつけられるのですが 実は本当はそんな事を思っていないのかもしれません。
TreoNOKIA E61はさっと出してさっと使える事がメリット。折りたたんだ・スライドしたキーボードを出したりですらまだるっこしいと感じる事がある。
PCもカバンのポケットに無造作に入っていて、引き抜いてすぐに起動し 数秒で使える。
終われば、電源ボタン(スタンバイを登録したりして)を押してそのままカバンに投げ込む。
液晶パネルを開くのもまだるっこしい タッチパネルで出来る作業だけでも・・・・・
UMPCはそういった感覚の商品かもしれません。
 
VAIO UXはメーカー曰く、UMPCでは無く小さなPCだそうです。
だから用途が違うのでしょう。
カバンからよいしょっと出して使うものなのかもしれません。
 
OQO Model01を見たときの衝撃はこのサイズのPCができるんだと言う技術的な興味。
実際、二周ぐらいの周回遅れで手に入れて使うと こんな使い方があるんだと。
座れたときには出して使えるPCだと言う感覚。
スライドした瞬間に電源を入れて、数秒後に入力が始まり、席を立つときにスライドを閉じてスタンバイに入ってる最中にインナーケースに入れてポーチの中に。
あえてカバンを使わないスタイルこそふさわしいとすら思わせてくれました。
Everunはスタンバイの不良で同じ使い方が出来なかったものの、原則同じ使い方。
OQOと比べてタッチパネルが便利だと思ったら、インナーケースに入れている最中に画面に触ってシステムアプリを起動したのが先日の バッテリー上がりの原因だったようです・・・とほほ)
パフォーマンスやRAM HDDの容量はそんなに気にならず、どう使いどうするかが問題でした。
恐らく未だ答えが出ていないからEverunが欲しくなったのでしょう。
起動時間や、アプリケーションの立ち上げ時間には流石に不満がありますから。
 
Everunは期待のかけすぎなのか、問題点の洗い出しがあっという間に進んで初期トラブルという結論なのは残念ですが 改めて他の機械を使う時間が出来たのは歓迎されるべき点でした。
UX50の個性、OQOの個性 明らかに方向性も目指すものも違うと言う開発者の主張が聞こえてくるようでした。
UX50はそのままを小さく出来た満足!、OQOは全てを切り捨ててでも完成させた思いつく限りの究極の形を目指した どちらかと言うと技術者の気持ちにユーザーが応えた感覚。
Everunはどうなんでしょう?
Everunは、始めてみたときから大阪に住んでいる私には 大阪のイメージ。
「てんこもり」という言葉が良く似合います。

「てんこもり」は大阪でも使わない人が多くなった言葉で、「もりだくさん」という言葉が最も近い言葉のような気がします。
大阪では値引きの事を「勉強」と言い換えますし、「おまけ」という言葉が大好きな商都としての生い立ちがあります。
「おまけ」に次ぐ「おまけ」の行き過ぎた形に「てんこもり」という言葉を使う事が多いような気がします。
ご飯が見えないほどおかずが盛られた丼、メインディッシュはコロッケなんですが 焼き肉やサラダなど付属のおかずが多くて 何定食かわからなくなって いつの間にかサービス定食と名前を変えてしまうよなコロッケ定食などがイメージです(辞書にも載ってないので私のイメージですが)
このサイズにして、SSD+HDDのハイブリットストレージ、シリアルやSDIOを使ってでも実装した(だからVEGAに無かったのかな?)WifiBluetooth、画面の回転や拡大縮小、フルに近いキーボード、光学式ポインティングデバイス、ステレオスピーカーにマイク、HSDPA WIMAX実装(オプション)、6時間のバッテリーライフ等々 このサイズでなくても全て実装しないような装備です。
あきらめそうなものまで無理して積んだようなスペックです。
 
「てんこもり」の例でもあったとおりに、ご飯が見えないほど重ねたおかずも、メインが判らないほどの種類のおかずも 丼物の味を散漫にしたり、メインへの味の組み立てを崩したり(味の濃いものばかりが多いので・・・)と必ずしも引き立てあうものではありません。
Everunの場合はWifiを切ると一緒にOffになるBluetoothだったり、SSDが6GでOS以外入らなくて何よりも先にインストールファイルの移動が必要だったり・かなり気をつけながら使わなければいけなかったり、ステレオスピーカーのおかげでマイクとハウリング起こすのでマイク側のスピーカーを切っても出力がモノラルにならなくて右チャンネルだけになったりと、片手落ちだったり 笑いしか漏れないような仕様もあります。
でも、そんな「わや」(わけがわからないおかしさ)な仕様も笑えるような PCだと思ったのですがあまり少なくともBlogではん人気は無いようです。
趣味の機械は楽しいほど良い、それが自嘲な笑いでも楽しければという感覚が無いと選びにくいのがUMPC全般の傾向なのでしょうか?
それでも、使っているうちにUMPCで無いとしっくり来ないような使い方が出てくると良いのですが・・・・