ウエアラブルアンテナ

最近NECが導電布を使ったウエアラブルアンテナを開発したそうです。
着れるアンテナと訳すのが良いのでしょうか?
布地で出来たアンテナはそう珍しいものではないのですが、服にして体に着れるというのが珍しいところ。
人の体に極めて近づけることで 落ちてしまう感度をむずかしいごにょごにょで解決して使えるようにしたものだと。
まあ、360M〜700Mだから 「おおっ!!」と期待した人には残念だと思いますが 携帯電話やWifi等には使えない帯域です。
しかし、これがテレビの受像となると話が違う。
この帯域ならテレビの受信が可能になるあたりです。
例えばワンセグのアンテナ。
恐らくストラップのようなものでクリップするだけで 服全体がアンテナになるわけです。
例えば、山手線にのって通勤している最中に間違いなく画面が途切れることなく一周できることでしょう。
 
ところが、この商品実用化のめどが立っていません。
これで無ければいけない、もしくはこれを使うことで出てくる大きなメリットを見出せない
つまり、発明はしてみたけど使い道がわからない商品の一つだそうです。
もちろん、コストなどの要素を無視すれば良いのでしょうが、商品として世に出すからにはその部分は無視できない要素です。
なにか夢があるような気がしますが私もそう言われてしまうとこれが良いということは思いつかない。
ワンセグのためだけに、毎日同じ服を着るのかといわれると それも納得できない。
商品の開発というのは難しいものですね。