WILLCOMのUMPCに見る新しい姿

CESでWILLCOMUMPCらしきものが登場したものの正体不明で話題を呼んでいます。
これはなんでしょう?
電源が入っていることは点灯する赤いLEDで分かるものの 何のインターフェースも付いていない。
展示してあるブースのIntelの担当者すら正体を知らないというもの。
本当に何の意味もない試作品であれば、この場に出てくる必然性すらない訳です。
赤いLEDを点灯させただけの箱ならば私も試作品として出せます(笑)
でも、展示したことには大きな意味があると思わせられます。
私の考えるところは、
「あ〜! そういうことだったんだ」と思わせる演出がそこにあるだろうということ。
 
今年の欲しいものとしてSVGAクラスの表示エリアのあるヘッドアップディスプレイがあるのですが 未だ高くて目処が立っていません。
できればスカウターのような片目の物で、バッテリーで8時間ぐらい動くとベストです。
それをEverunにつないで、本来のモバイルPCとして使ってみたいなと・・・
現在のところ技術的にも荒削りでそのまま使うのはどうかという点ではあります。
そういう用途のPCなのかと思う気持ちもありましたがどうもそうではなさそう。
それならばせめてVGAの端子はあるでしょう・・・・
 
今回のIntelのCPUの特徴は、CPUの消費電力はともかく周辺チップを含めた総消費電力がぐっと低いことで
Wifi等のデバイスをつけっぱなしにした運用も十分考えられているということらしいのですがこのあたりは噂レベル。
Everunでもそうなのですが、Wifiの省電力に関しては実際かなり進んでいると思われます。
パワーセーブのWifiモードにしたEverunWifiはいつ見ても接続速度1Mぐらいで、大きく負荷のかかるパケットを要求されていない限り絞っているのか、たんに感度が低いかのどっちか。
ビーコンの発生もおそらく最小限なのでしょう。
そのせいか、Wifiをつけていることをそんなに意識することはありません。
つまり、Wifiの常用は無理なレベルではなくなっているのです。
 
W-Zero3初代は現在のスマートフォンのレベルで考えると小さくはないですが、UMPCとして考えると十分小さなレベル。
通常はSmartPhoneとして動作して、必要な時にUMPCとなるW−Zero3があったらどうでしょう?
では、大きくイメージを変えてW−Zero3をディスプレイとキーボードとして考えたらどうでしょう?
もちろん、ADESでも良い訳なのですがこれは不可能な話ではないのです。
もちろん、あの黒い箱から得られる情報は少なすぎて ただの妄想話なのですが
あの箱は、実はPCでであるとすれば、そしてWifiのアドホックモードに固定されていて ボタン一つでAOSSのようなモードで無線端末(おそらくWILLCOM端末にだけ)繋がるPCだとしたらどうでしょう?
そして、接続後の用途はリモートデスクトップだとしたら・・・・
 
おおよそ1m程度の距離です。
無線の速度は最低でも20Mぐらいは確保できるでしょう。
それだけあれば、動画の表示ぐらいまで可能です。
たとえばAD ESの解像度であればUMPCクラスといえるでしょう(読めればですが)
音はリモートデスクトップ経由で流す方法もありますし、Bluetoothで送る方法もあります。
本体を持つことを考えなければ面白いアプローチとなります。
そうであったとすれば、本体には赤いLEDで電源が入っていることだけを表示するだけで十分なのです。
 
WakeUpLanという規格があり、LAN上に流れるマジックパケットでPCを起動するものです。
その際に最低限の電源がLANカードに与えられていてLANカードだけが起動しているぞゆたい。
Wifiにも携帯電話の待ち受けのようなモードさえ作ってあれば 3秒もあれば起動し接続することは可能です。
SmartPhone側は、画面をONにしたときだけWifiに電気を流し その時のパケットでPCが自動的に起動するのであれば連続駆動時間実動5時間もあればとりあえず十分でしょう。
USBという外部に電源を供給する端子を排除し、画面の表示という電源を消費する部品を取り去り 殆どのインジケーターを切り捨てたこの箱なら可能なわけです。
全体がアルミかなんかでできていてファンレスで全体に放熱するなら、無造作にかばんの中に投げ込んでおいてもおそらく大丈夫。
消費電力からも大丈夫。
あのサイズ、あの形で連続駆動時間5時間が実現できるというサンプル出品だったらどうでしょう?
 
WILLCOMとしてのメリットは、SmartPhoneとこのUMPCとは通信装置は別になり2回線の契約が必要でセット割で基本料金半額とかの組み合わせであれば十分に接続回線単位の収益も確保できます。
WiMaxへの対応もおそらく簡単にできますし、速度比の回線料金であれば十分な回収はあるでしょう。
であれば、液晶パネルなどの高額な部品を排除したので 他社より少し安く インセンティブも含めると現在のW−Zero3等を契約なしで購入する程度のコストになっても不思議はありません。
体につける軽量化と、かばんの中の物の軽量化ではアプローチが違うものですから・・・・
 
何度もいいますがあくまでも創作で何の根拠もありません。
でも、3ヶ月後、半年後にそのモデルで 新しいWILLCOMのSmartPhoneモデルとのセットで使えるPCとして登場したとしたら
「あ〜! そういうことだったんだ」
と思えるだろうということは簡単に想像がつきます。
 
起死回生とも思える手だてがこれだとしたら、かなり魅力的なものになる可能性が・・・・・


というより、逆にもし当たったらどうしましょう・・・・