ARM11 on Windows Mobile

昨日の報道の中でARM11コアのNVIDIAチップが発売になりWindows Mobileをターゲットにしているような報道があります。
これが搭載された商品が出てくるのか?
 
既に、ARM11コアの商品は市場に出ており 非常に軽快な印象を持っている商品もあります。
たとえば、i−Phone等が良い例です。
高速なメモリーのサポートや、多くの処理を効率的な32bit命令が実行する部分で新しいものが優れているという点でしょう。
NOKIAではN93などがTIのARM11コアを搭載しています。
もちろん、それに対応してソフトウエアーの変更も伴う必要があります。
昔からの継続が必要なWindowsオペレーションシステムはそういった意味では障害になりえる部分かもしれません。
 
何度も私のところでは出すのですが、DELLのX50VというPDAなのですが、PXA270というXscaleのCPUの発表と同時に追加されたグラフィックアクセラレーターチップ2700Gは、Intelのブースでは驚くべきパフォーマンスに描かれていたので期待は否でも高まる。
英語版のモデルに付属のデモプログラムは、まるでPS2のような3D画面を見せてくれました。
胸のドキドキが忘れられない瞬間でした。
しかし、結果は 小型のボディに収めるために小くなったバッテリーは 駆動時間をぐっと縮め、いつまで待っても後続機種が出てこない。2700GはまるでX50Vの為に設計されたのかと思われる時期が続く。
当然、一機種しか出てこないのであれば対応したアプリケーションも揃わず、余分にバッテリーを消費するが効果はほとんど得られないということになってしまいました。
それでも、入っているという満足感だけでご飯が食べられる変態的ユーザーはともかくそれをメリットとするにはつらいでしょう。
そして、そのままX51Vにゆき 増えたメモリーと同じハードとは思えないほど改善した駆動時間などの恩恵は受けましたが、それだけのこと。
比較対象がなければというよりPDAという市場そのものが風前のともしびで、当然これも生かされることが無かった訳です。
それから通信機能付きの時代が続いてゆくわけです。
 
現在のSmartPhoneの形がどれも似ていたり、一社独占に近い状態なので詳細な差はあまり気にしていなかったのでそのあたりの進歩も見てなかったのかもしれません。
ところが昨日の発表は非常に興味があります。
ポイントは、NVIDIAという会社が出したことで、当然他社とは違うアプリケーションが附属されてリリースされるだろうということ。
ディスプレイがドライバー経由で接続されるのか、もしくは専用のビデオ再生用アプリケーションが附属する等でしょう。
それにより、驚くほど高解像度の液晶を高速に使えるようになることでしょう。
そうすれば、対応ソフトも・・・・となるような気がします。
 
X50Vの時代にバッテリーの問題はともかく、現行最速のハードはあったのです。
高速な描画能力や3Dの演算能力。
これは、私の満足度には大きく貢献しましたが市場の商品力には貢献することがあまりなかったのです。
今回の発表も採用するところが一社だったり、出てきてもそれを使うアプリケーションがリリースされなければ同じことでしょう。
現在、SmartPhoneという市場があり 他の機種ではそちらの方に動き出しています。
このまま、新しいハードウエアーを使えないOSだったり アプリケーションしかなければけっかはPDAの市場のようになってしまうかもしれません。これは市場がというのではなく、Windows Mobileがという意味です。
最新のハードがあり、それに伴うソフトがリリースされ、そして・・・・
今回の期待は Windowds Mobileそのものになのですが