デジタルマルチメーター

共立電気計器のデジタルマルチメーター KEW MATE 2000を購入しました。

(写真はメーカーページより流用)
このテスターの特長は電流量の測定が出来ること。
写真左側にクランプが付いており、尚且つ直流の電流量の測定ができると言うのが大きなポイントとなるわけです。
 
電圧と電流は電気の言葉としてよく出てきますが 意外に良くわからない点のようで 電圧のみが話題の中心となり電流量は そういう物があった程度の理解で終わることが少なくない。
簡単に言うと電圧は水に例えると水の勢いで例えば水鉄砲の水であれば圧力が高く遠くへ飛ぶと言うような物差しです。
飛ぶ距離が問題であればそれでも良いわけなのですが、実際にはそうはいきません。
水車小屋にやってきて水車に水鉄砲でいくら水を当てても回らないように 圧力は弱くても量の多い水が必要になります。
例えるならこれが電流量となります。
当然、圧力が高く量が多いほうが水車は良く回るわけなのですが 大きなファクターとして水の量が大きなポイントとなります。
電圧は変わらないのに電流量(いわゆるAとかいてあるやつ)が少ないと充電がされなかったりするあれです。
まあ、この場合は定格5Vでも少し高い目に実際は出ていて 充電がされないと言う場合もありますが大よそ同じ意味となります。
電圧を電流量に、電流を電圧にとエネルギーの塊なので変更することも出来ます。
また、消費量を増やすことで電流量を増やすことも出来ます(バッテリーがすぐなくなる使い方です)
 
電圧は言っていであれば、電流量が多いほど消費電力が多く熱の発生原因だったりバッテリーの消費時間だったりに転化されます。
また、熱を持ったりチップ自身の疲労により消費電力が想定より増えてしまったりと言うこともあるので電流量の測定は必要です。
クランプメーターと言うのは、電線の外側にクランプといわれるコイルを巻きつけることにより電流量の測定が出来る物です。
ただ、巻きつけるのには手間がかかるので 層になった鉄板を二つに割れる構造にして洗濯ばさみのように挟み込んで計るようになり、このモデルは底から一歩進んでフォークのような先端の間に電線を挟みこむだけでその電線を流れる電流量を測定することが出来ます。
 
例えば、PCを開けてHDDに刺さっている赤いケーブルにこのフォークを差し込むと表示は1.1となり
12V 1.1Aの消費電力であると言うことがわかるわけです。
ただ、電源ケーブルにを挟み込んでも数字は出ません。
これは、クランプメーターの当たり前なのですがケーブルは1本だけを挟んで測定することになっています。
直流でいうと プラスとマイナスのケーブルを両方一辺に挟むと電線の周りに発生する誘導電流がお互いに打ち消されて理論上0になってしまいます。
つまり、HDDに刺さっているケーブルなら赤と黒を一緒にフォークで挟むと表示は0になります。
つまり、PCの中など電線がばらばらになっているところでしか使えません。
 
他にも、分電板を開けてブレーカーのケーブル等をはかる方法はあります。
何に使うかと言うと、例えばブレーカーの良く落ちる部屋等のブレーカーのケーブルの一本にこのフォークを挟み込みACの電圧測定のモードに切り替えます。
そして、機器の電源を一つづつ入れながらこのメーターの数字を読めばどの機器の電流量が多くてブレーカーが落ちるかがわかります。
スイッチをHighにすると落ちるとかと言う状況も確認できるわけです。
 
正直、最近はあまりPCの中を弄ることも少なく出番もあまり無いわけなのですが 実際開けたときに原因が特定できずに困るのも事実。
直流に関してはクランプそのものの種類が少なく、また高価な物が多く手が出ないのが実際のところ。
1万円を割る(すいません私は安く買いました)価格でこの機能のものが入手できると言うのは驚きの世界でしょう。
恐らく、私の日記を見て走る方もいるのでは・・・・・
車の整備等、応用範囲も広いこのマルチメーター 何かに困ったときに思い出してもらえれば・・・