仮想化されたPCに関してライセンスが複雑で判りにくいのですが、「ソフトウエア・アシュアランス」というライセンスをマイクロソフトが提供しています。
例えば、VISTAの場合 約１．３万円／年（これは契約形態によって異なる）でVista Enterpriseが利用できます。
このライセンスに含まれているものは
4台までの仮想PCライセンス。
期間内のアップグレードの無償提供。
トレーニングの受講券、自宅利用ライセンスなど。
そして２４時間３６５日の技術サポート等・・・・
非常に豊富なサービスが含まれています。
導入で考えると、ハイパフォーマンスなPCを購入して その中に仮想環境で４台のPCを作成してもOSのライセンスは１つのアシュアランスで済むわけです。
Windows CE等のクライアントを用意すれば、リモートコンソールで接続して５台のVISTAが出来上がるわけです。
これはよく読めていないのですが、ダウングレードも可能となっていたので WindowsXPとVISTAの合計５つの混在環境が構築できます。
少し価格は張るでしょうが（といっても知れている）４CPUのPCを購入してメモリーを８Gも積めばゲームやグラフィック系のソフトウエアを使わなければそう 不自由する物ではありません。
サーバーアプリケーション（WEBだったり）、バックグランドでメールの処理等色々な使い方が想定できます。
また、実験環境を作ってアプリケーションをインストールして後腐れなく消してしまうような使い方も・・・・
家族全員の仮想環境を作って、常時起動してみたいときに好きな場所からアクセスするような使い方。
毎年払う必要はありますが非常にお得な・・・・
と言いたいところなのですが これはPCが５台以上ある企業での話。
それもオープンライセンス等でOSを購入して。
先日来書いていますが、セキュリティの関係でモバイルで持ち歩く機器にデータを置くという使い方が危険であるというのはよく言われる話で 本人の認証が出来なければデータが見れないとか、接続が長期間切れると自動的にデータが消える仕組み等色々有ります。
しかし、持ち歩く端末そのものにデータがなければ取られる心配そのものがありません。
勿論、接続に関しての安全性が問題になりますが 盗難が確認された時点で接続点を閉じてしまう手段はありますのでその問題も個別にデータを持つことに比べれば安全性が高くなります。
その上で最大の問題となるのは通信回線の確保なのですが、VPN等の方法が普及して一般性の高いインターネット回線を経由しての接続が可能となるので あとは通信回線だけの問題ですが 携帯電話のデータ通信の定額プランの普及がその問題も解決しようとしています。
モバイル機器、特にSmartPhoneといわれる機器はその端末として非常に理想的なものでありPCライクなインターフェースを備えた物があります。
フルキーボードであり、マウスに変わるものとしてタッチパネル等です。
昨日、EM-ONE αをフォーマットしてOpera 9.5βをインストールしてみて I-Phoneなどの影響を受けたのかタッチパネルオペレーションでの操作が中心となり 直感的で判りやすいものの PCとは操作が異なるものと言う認識を持たざる得ない物と成っています。
そして、キーボードそのものが無くなり ハードウエアーキーも数が減ってきているような気がします。
使い方を限定する物ではありませんが、そういう意味でのSmartPhoneが減ってきているような・・・
ミニPCに人気が集まり、E-Mobile等は積極的に全てのPCに適応すべく、USB、CF、PCMCIA、Expressカードと多種多様なインターフェースの通信モデムを用意しており どのミニPCを使っても通信を可能にしています。
PCを持ち歩く環境をPCにてかなえようとするという状況には言っているように思われます。
もっとも、そういう使い方ではなくPCをPCとして使うからこそ（データがある使い方）価値があるのかもしれません。
SmartPhoneも単体にて何が出来るかというのがポイントとなっているのかもしれません。
Googleもビジネスオプションとして有料のアプリケーションサービスを行っています。
現在のところ確かPCでしか使えないものの、ワープロ、表計算等をWEB上で使えてデータもWEB上に置くという使い方なので 同じような物と言えるかもしれませんが 日本ではあまり利用したビジネスモデルは見えてきていません。
PCを持ち歩きたい（環境をという意味で）という層が実は多くいない。
ローカルにデータを置いておいたほうが安心。
という事であれば出る幕が無いのですが、そうでなければと思うとだんだん乖離してゆくSmartPhoneというのも困った物なのですが・・・
個人的には両方とも好きですけどね！！
