マルチコアVSシングルコア

販売上の戦略もあり、又 マルチコアのクロックもシングルコアの最も速い物に迫ろうとしている今 どちらが勝者なのか言うまでもありません。
しかし、いまの技術でシングルコアを作ると、もっと高速な物が出来なくもない訳で本当の決着は実は付かないと言うのが現状。
 
最近では デュアルコアとクアッドこあのどちらがゲームに向いているか等が言われていますが その限度はトランジスタのスイッチング速度の限界と消費電力の限界が高速化の鍵で もちろんそれに伴い熱の問題が。
熱の問題であれば実はデュアルコアクアッドコアと増えれば増えるほど辛くなってくるのは当たり前で 同じコアで二つと4つでは発熱量が二倍。
同じシリコンウエハの上で発熱源の数が増えれば熱に弱くなって行くのはやむ終えないところ。
故に、コアの数が増えれば増えるほど同じ物でもクロックを下げざる得ないのが実情。
で、ゲームには未だマルチコア対応の物が少ないので 4より2の方が1コアあたりのクロックが高速なので ゲーム用にはとなるわけです。
 
ところがよく考えれば、じゃあ4コアの2コアだけを使ったとすればどうでしょう?
もし熱と消費電力の問題であれば最も距離の遠い2コアだけを高速で、いやゲーム用とであれば1コアだけを熱限界までクロックを上げて使えば通用より2〜4割まで高速化して使えるはずです。
じゃあ、4コアもゲームに向いているCPUになるはず・・・・と言いたいのですが動的にコアを全て削ってオーバークロックする機能は現在のCPUにはありません。
で、ゲーム用には2コアの方が・・・となってしまうわけです。
 
そこまで判っているならと IntelからはTurboモードというものを用意しようとしています。
一時的にクロックを上げて使う技術です。
コアの数を減らすのとこの技術の組み合わせで、向き不向きを切り替えで両方に向いているにすることが可能になるわけです。
この技術は実は新しい物ではなくて、どのCPUでも熱限界が近づくと自動的にクロックを落として熱量を下げる機能が最近のものには付いているのでそれを逆に働かせるわけです。
もちろん、熱限界を引き上げるわけなので より一層決め細やかな制御が必要になるわけです。
なぜなら、一歩間違えば熱崩壊するところまでクロックを上げているからなのです。
では、次は4コアをシングルコアとして使って 使うコアを順番に処理ごとに切り替えて行ったらどうでしょう?
では、CPUの駆動時間は一気に1/4になるのでかなりのクロックアップをしても熱がたまって壊れることが無くなるわけです。
勿論、先読みが働いているとかそういった問題を無視すればの話ですが・・・
 
マイクロソフトWindowsの動作しているPCのパフォーマンスを一応VISTAではパフォーマンスレートで表現するようになりました。
これからアプリケーションの裏を見るとパフォーマンスレートで 3以上とかの表示になる時代が来るかもしれませんが 実際のアプリケーションにもそういう表記が内部的にされるようになるかもしれません。
中にはシングルコア向けとか、マルチコア向きとか、常駐型でサブタスク向け、実行型でメインタスク向け等をアプリケーションに仕込むことになります。
その情報を元に、マルチコアの駆動状況とTurboモードの動作を制御すると。
って、これってVISTAがメインになって VISTAの評価で全部を統一してやってできる未来なんですよね・・・