Atomは二種類

いつものrgb節なので話半分に聞いていただきたいのですが、今日ヨドバシでmini NOTEをほぼすべて見ることができました。
多分、どれもどんぐりの背比べと言いたいところなのですが、価格帯的に5〜6万円の価格帯の商品と 10万円少し超えたところの商品と2種類にくっきりわかれます。
で、前者はEee PC(新型)をはじめ 多くのミニノートが採用するもので、後者は限られていてWILLCOM D4、工人舎、Looxなどです。
ATOMの1.6G(一部1.3G)という横並びで同等に処理しがちですが実はこの中身が少し違う。
ATOM N270とATOM Z530(Z520)という2種です。
前者は今までのチップセットに合わせたものでCPUサイズもCore2Duoより少し小さなもので、後者は専用のチップセットも揃えたその半分ほどのCPUサイズの小型PC MID用と位置ずけられているものです。
頭の中で展開した限りではCerelon と Pentium Mのような差かと思ったのですがキャッシュもクロックも同じであれば速度は変わらない。
チップセットの関係でグラフィックと商品電力ぐらい程度の差だと思っていたのですが・・・・・
http://download.intel.com/design/chipsets/embedded/datashts/319535.pdf
この資料を見ていてちょっとびっくり。
http://download.intel.com/design/processor/datashts/320032.pdf
と比べてみるとわかるのですが
前者はZシリーズのデータシートで後者はNシリーズです。
詳しく全部読んだわけではないのですが 最初のMajor Featuresのところ Zでは7ページ目でNは6ページ目です。
 
以前から、Atomの表記に関してはあちこちの雑誌の表記が統一されていないことが気になっていたのですが ここで見る限りその違いが表記間違いかどうかの分岐点となるでしょう。
両者のFSBを比較すると 高い方のZシリーズのFSBは133MhzでNシリーズは 533Mhzとなっているのです。
ZシリーズのチップセットUS15Wのスペックが 533Mhzとなっているのでこちらを書いたのではないかと思いますが・・・
この数値だけを見る限り ZシリーズはNシリーズのほうが遅いのです。
実際にはバッテリーで使うことが殆どなので 通常は約半分のクロックをベースで動いていますので800Mで動作していると思えば4倍程度にしか差になりません。それでも大きな差となります。
つまり、高いお金を払って買った機械のほうが遅いかもしれない・・・・ということがわかるわけです。
 
もちろん、スピードだけですべてが語られるわけではありません。
たとえばC6ステートといわれるDeep SleepはZシリーズにしかサポートされていません。
つまりメモリーコントローラー以外のすべての機能を落としてしまう機能等があるのと無いのでは スリープモードでの電源の消費地に大きな差があるわけです。
それ以外にも VTやSplit-VなどへのサポートもZシリーズにしかない機能です。
 
CPUの違いがあるとわかれば ミニノート選びにももう少し楽しみが出てきそうですよね。