最近、話題にしていなかったのですが

ルネサステクノロジから新しいプレスリリースがありました。
http://japan.renesas.com/fmwk.jsp?cnt=press_release20081224.htm&fp=/company_info/news_and_events/press_releases
「アプリケーション・プロセッサ「SH-Mobile」用ソフトウェア「HDビデオミドルウェア」を提供開始」
というものなのですが・・・
 
内容は読まれたらわかっていただけると思います。
HD画質の再生・録画支援を ルネサスのSH−Mobileがサポートする為のソフトを作るのにあたり ハードウエアとのインターフェースを簡易にするためのミドルウエアを提供したということです。
もちろん、このミドルウエアを適用するに当たっては その機能を持ったSH−Mobileを使う必要があるわけなのですが・・・
では、これが今後どのように影響するのでしょう?
 
日本の携帯電話の多くというか殆どにカメラが搭載されています。
すでに、写メという言葉は一般用語となり普通のおじさんでも日常に使うようになっています。
実は動画に関しても、再生側では配信サービスが始まり良くつかわれているのですが こと録画となるとあまり使われていません。
なぜなら、低価格機ではCIF程度の画質の動画のみで 機種によって再生できる画質やフォーマットに違いがあるからです。
高機能なものであれば今でもVGA程度の画質での記録ができるようになっています。
実際のところ、それで十分な画質だとは思われるのですが 携帯電話の機能としてあまりクローズアップされてはいません。
なぜならそのサイズで撮影した動画を貯めておくメモリーも他に移すための回線としてもそれほどのデータを転送するために携帯電話のデータ通信を使われるると また、みんなが使いだすと回線がパニックするからです。
 
では、なぜこんなところで取り上げたかというと 家庭用ムービーカメラを見ていただければ最近の傾向で分かってもらえると思います。
○一つはフルHD画質であること。
○規格はほぼ二つに統一され、もしかしたら一つになるかも知れない状態であること。
○メディアはBlueRay Discもしくはメモリーカード(内蔵HDDも含む)になっていること。
である。
HDDの容量は2.5インチであれば500Gクラスもあるのですがそれは最大容量の話。
まともに全部録画すればバッテリーのほうが持たないのである。
 
では、上記の条件を携帯電話にあてはめた場合なのですが
規格がフルHDに関して、MPEG-2 TSが標準になるとすれば規格上はどのモデルでも再生できるようになります。
そして、メディアなのですが現在は8Gが最大の対応が携帯電話では多いのですが すでにマイクロSDは16Gが発売され32Gもあるようです。
であれば、通常の1〜2時間の録画であればどんなフォーマットでも溢れることはないでしょう。
そして、ルネサスのSH−MobileなのですがFOMAのアプリケーションプロセッサとして採用されているチップです。
このまま上位機種としてリリースされて、基本的な構造が変わらなければ当然機能追加としては普通の成り行きで採用されるべき技術なのである。
 
では、レンズ他の部品に関してHD画質を叶えるほどの性能が提供されるかに関して心配となるかも知れないのですが・・・
動画としてのフルHD画質は素晴らしいのですが 計算してみてください1920×1080の画素子数がフルHD画質なのです。静止画に直すと200万画素なのです。
CCDの性能にかんしては同じものとはいきませんが、レンズなどはそのまま現行のものが流用可能なのです。
つまり、CPUや再生支援などの部分が提供されれば 意外に速いチャンスる携帯電話に搭載できる機能の一つなのです。
もちろん、携帯電話のデータとして送ることは難しいのでしょうが 子供の運動会の写真を携帯電話で撮る姿は珍しくないのですから 子供の活躍する姿を動画で、それも子供のゼッケンも読めるぐらいに詳細に映るHD画質で撮れるとなれば充分な需要を見込める機能なのです。
多くのメディアが今後マイクロSDに統一されてくる可能性もあります。
メモリースティックDuo用のマイクロSDアダプターなどのように、ほかのメモリー規格に変換されるアダプターも出そろうかもしれません。
 
「次は動画だ!」というようなキャッチフレーズが来年の秋モデルあたりに出てきて ラインナップがそろったりすると、そして 「携帯シアター」という名前で DVDより綺麗な携帯シアターでの映画の提供などの新しいコンテンツの登場。
この携帯シアターは発売を日本全国のDOCOMOショップにして メモリーカードの交換という形で提供などとなればコンテンツ価格を抑えて DOCOMOショップは携帯を買う時だけでなく普段からひとの出入りするショップとなれば契約者数の増加が期待できなくとも ショップが成立して行くような ビジネスモデルの転換も当然考えているのでしょう。
契約者数が伸びなくてもサービスの為に残さなければいけないショップの存続も今後の大きなテーマですから。