なぜSmartPhoneが良いのか?

いつもこの命題に困るのですが、最近おぼろげながらという気がしてきました。
それと同時に、SmartPhoneの新機種に対する周りの関心が減ってゆくのがわかるような気がするのですが・・・ 
 
全部入り、というのは夢であり完成形の話。
よくある話ですが機種のレビューでも、〜の機能があればよかったとか 〜のようでという表現がそれになると思います。
最近ではGPSやRAM容量なのでしょうか?
角度センサーを除くと最近発売した機種は全部入りという状況で、速度的にも500Mクラスとまあ横並びというところでしょう。
形やキーボード、画面に関する違いはあるもののだいたいおなじぐらいの豪華装備です。
もちろん、国産の携帯電話に比べると ワンセグだったりお財布だったりと異なる点もありますがワンセグに関してはストリーミングなど代替え手段もありますのであると言えばというところでしょうか。
でも、それは通常の国産携帯電話も同じことで +αが付いている分ということもあるでしょう。
行き着いてしまうと という形で携帯電話の新規契約者数も伸び悩んでいますし、機種変更という意味では無理して変えなければいけないほどの事もない訳で 現在のSmartPhoneの新規需要の停滞もこのあたりかと思います。
「しょせん買い替えても機能はそう変わらない」というのが大きな理由かと思います。
 
商品主導か販売主導かと区分したときに SmartPhoneは前者で、国産携帯は後者にあたります。
これは商品の性格の問題ではなく販売上での問題。
日本国内ではともかく、SmartPhoneは多くの場合キャリアの制約を受けません。
キャリア固有のサービスではなく独自のサービスの上に成り立っています。
それはインターネット上のコンテンツなどがそれにあたります。
つまり、SmartPhoneそのものの魅力で勝負しなければいけないという事です。
それに対して国産携帯はそれとは違うところに立ち位置を持ちます。
例えば、季節の新製品の発表と同時に回線キャリアは新しいサービスを立ち上げることが当たり前になっています。
そして、そのサービスの恩恵を受けるためには新モデルが必要だという図式を作り上げた上での新しい端末なのです。
例をあげれば 着うた、着うたフル、ナビ機能など・・・・
逆立ちしても古い世代の端末ではこのサービスを受けることができない訳です。
当たり前の話で、回線キャリアは新しい顧客を増やし 今までの顧客に留まってもらうために新しく そのキャリアでしかできないサービスを次々とたちあげて顧客確保に走るわけです。
回線があれば、インターネットにつながればすべてのサービスがその上にのっているSmartPhoneとは違うのです。
 
SmrtPhoneでここ一年ぐらいに発売された端末を現在の最新のものに置き換えた場合、すでに「全部入り」の状態であるとするなら買い替えて得ることができるのは新しいインターフェースやデザイン等など。
新しく発表になった端末にいまいちときめかないのも スペック上はその違いを見出しにくいからなのです。
それならOSごと違うもののほうが新鮮味があるというぐらいのものです。
最新のアプリケーションだとしても、二年前の機器でも十分に動くわけですから。
であれば、多少関心が遠のくのも仕方がない話で 時代の進歩と並行してバッテリーの持ち時間の改善や 画面解像度、画面サイズなどが良くなっていても現状に満足している人にとっては買い替える程の大きな差にはなってない訳です。
 
逆を返せば、SmartPhoneはながく使えるのです。
プログラムの入れ替えで、新しいコンテンツに対応してゆきます。
例えば動画でも、再生プログラムの更新でYouTubeが見れたりと変化してゆきますし 写真のエフェクト、音声認識など追加されるプログラムによって大きく性格を変化させます。
それを体現しているのがWindowsMobileならぬ NOKIAだったのではないかと思います。
セキュリティの問題があり、幾分世代によって適用が変わったものの 未だに第一世代を大事に使い続けている人もいますし、新しい機能に対応するためのプログラムも少なくなく登場しています。
もちろん、GPS等やスペック的に無理なものは除いてということなのですが・・
ただ、これからもそうなのかはわかりません。
自由度という点では、現在はWindowsMobile側に強みがあり、電話として考えるならその機能にNOKIAのほうが安定しているように思えます。
例えばBluetoothの扱いなど、WindowsMobileは機種によって異なる挙動を示すなどと 機種毎のチュートリアルが必要となるからです。
ただ、どちらにしても(NOKIAが出なくなってしまいましたが)長く使えるはずといういみでは同じなのではないのでしょうか?
 
キャリア主導による新しいコンテンツに対して使えないという問題はあるでしょう。しかし、それが本当に必要で代替えの利かない機能なのか?ということを考えて 自分で何とかできるというのであれば
SmartPhoneという選択が生きてくるような気がします。
毎年買い替えるような生活をしていて言うのもなんですが、どちらかというと世代が変わると全く使えないものより 中古市場に出回り 2年前の機種に価値が残るSmartPhoneのほうがエコな気がしているのですが どうでしょうね?