アジテーター

世界が同時不況に陥ることができたのは情報網の整備が原因です。
変な言い方なのですが、あながち間違えてはいないはず。
例えば東京で大きな会社がつぶれて不況になった。しかし、大阪ではその情報を得ることがなければ大阪はすぐには不況になりません。
東京に商品を売っている会社が最初に影響を受け、そして例えば名古屋に両方から商品を売っているのであれば 突然東京のほうが価格を崩してでも、もしくはさらなるサービスを付加してでも注文を取ろうと動いていることを見て 何かおかしい時がつくわけです。
ところが、販売先が九州の企業で 九州は今までどおりに消費が行われているのであればそこには不況は起きないのです。
非常に端的な例ですが、情報が伝わることによりこちらに不況お影響が出ると思えばこそその対策を打つ。
例えば上記の例でいえば、これで東京から名古屋への販売強化が発生すると思えば 大阪の会社は相手が手を打つ前に 価格対応などで先手を打つわけです。
もちろん買う側もそうで、現在はいまだ給料の変化の起きた人や解雇になった人の人数は全労働者人口の割合から言えば僅かなのですが あっという間に将来のことを心配する人とたちの消費抑制が起きて全国もれなく不況となります。
情報の伝達速度は速ければ速いほど良いのですが、速報にかんしては情報を伝達する側も根拠や状況の判断ができていない場合が多く、それが引き金となって一方向に落ち込んでしまうということもあるわけです。
よくテレビのニュースなどではこういった不況や経済の変化が起きた時には 大学教授などがテレビに出て状況解説を行うのですが、現在の経済を泳いでいるトレーダなどではなくマクロ経済学の権威などが多く 実際のここ数カ月単位の短い経済変化の予想などはじつは多くの場合は畑違いで 一般の人にわかりやすい言葉といえば聞こえがいいわけですが しゃべっている内容まで一般論に終始するのはどうかと思うのですが・・・
 
20年前にインターネットという言葉を出してもほとんどの人が知りませんでした。
ところが、現在 説明できるかというと殆どの人ができないのですが言葉を知らない人はいない。
例えば鉄の発明のときには、鉄の剣をもった部族が青銅の剣を持った部族を席巻してゆくように 石器が青銅器になり鉄器となるというように段階を追って進歩してゆきます。
ところが情報には一つのメディアが次のメディアに代わってという形ではなく、数十年前にできたインターネット網はそのままで その上に動くコンテンツでしか差が出ていません。
携帯電話のパケット通信などといっても i-modeという言葉が最も顕著に示すように インターネットの言葉を冠している通信コンテンツなのです。
動画配信、Flashなどのコンテンツ、ネットゲーム すべてはインターネットありきで進歩していったものです。
では、インターネット以前の通信に比するものを探すと意外とないのです。
複数の接続先に接続してコンテンツを共有すると言葉で言うのは簡単ですが、じゃあこの方式を使わずに行おうとすると結構つらいのです。
あることが前提で、その上に載せるものという進歩なのですが 何か不自然なものを感じませんか?
ある日、便利なものが突然湧いてきた。
そして、その便利なものにはライセンスなどが無く だれでも自由に使うことができた。
その仕組みを20年以上使い続けています。それだけの拡張性(問題はたくさんありますがなんとかここまで引っ張ってきました)をもった仕組みだった。
もちろん発明者がいて研究の成果で その方たちを否定するわけではないのですが 何か出来すぎていませんか?
 
とあるアニメでは「ペコポン侵略」といって地球侵略を企む緑色の宇宙人が出てきて ハチャメチャな生活をするのですが NASAではすでに宇宙人とのコンタクトを取ったという話もあります。
侵略の方法にもたくさんあります。第二次大戦中などは日本もアメリカより受けていましたが、意地を張って戦争を続けてもしょうがないという内容の放送やチラシを撒いたように そういうメッセージを伝えるオーバーテクノロジーを何らかの形で 人に伝えたとしたらどうでしょう?
例えば、高度に進歩した睡眠学習枕とか 地球人に変装した助手が紛れ込んでいて ドジッ子ですが発想力がよく ドジの中に新しい発見があるようなかわいい助手がいたとか。
で、伝えられたオーバーテクノロジーだとすると納得のいくこともあります。
 
侵略といっても中々難しく、以前の湾岸戦争イラク戦争でもそうで 敵対国のすべての国民を皆殺しにしてそこを占領するならともかく、一般人は殺さず改宗させるとなると非常に難しくなる。
なぜなら彼らには個性がありすべての人が考えていることが違います。
その上、得られる情報がまちまちで、日本の戦中のように 「アメリカ人は髪の毛が黄色く夜な夜な人の血をすする」等という流言が信じられているところにやってきても 仲良くなれようはずもないのです。
故にレベルの高さはともかく、ラジオ放送やチラシの配布でそういう意識を一般市民に持ってもらうことも並行して行う必要があります。
すべてにおいて善人がいないように、すべてにおいて悪人というのも存在しないのです。
だとすると、まず一番最初に行わなければいけないのは情報の共有化です。
同じ情報をみんなが持てば 考え方がそれだけ近寄ってきます。
そこまでくれば、一つの情報に対して前回の経験を含めて考えれば 次に何が起こるかを考えることができるようになります。ただ、考えているように思っているだけで 単純に行動を刷り込まされているかもしれないのです。
 
人の進歩と利用は多くの場合歩調をそろえて進みます。
なぜなら、現在のテクノロジーの使い道もわかっていないのに 次のテクノロジーに進むのが難しいからですが、ネットに関してはどうでしょう?
結果的に誰も使わなかったものも始めたくさんのコンテンツがありながら、その先のコンテンツが筍のように出てきます。
本来、政府によってマスコミの封鎖など抑えられてきた情報操作もまったくと言って効かないメディアがたくさんあり なおかつ犯罪という意味では暴走ともいえる状態です。
今回の世界一斉不況に関しても その効果のテストケースだとすれば 「実験成功」としか言えないじょうたいですね。もし、本当にこれが宇宙人が仕込んだものだとすれば。
緑色の顔をした蛙が 地球上のどこかで高笑いしているのかもしれないのです。
 
過ぎたるは及ばざるがごとしで、石器人に銃を与えるのと同様過ぎた技術は身を滅ぼします。
インターネットによる情報交換がもし過ぎた技術だとすると、身を滅ぼしているのが現在の不況だとすると・・・恐ろしい限りですね。
だからと言って一度手にした便利なものは手放すことができないあたりで、宇宙人のこの作戦はよくできていると評価できるのではと・・・