WS008HA

我慢できずに購入してしまいました。
WILLCOM WS008HAというデータ専用端末です。
現在、メインで使っているPCはDELL latitude E4300と工人舎 SCの両社ともExpress Card 34を外部インターフェースとして持っています。
これに対応した通信カードとなると 実はかなり限定される。
多くの場合はUSB型の端末を使ってくださいと言われるところ このカードはそこに刺さる端末として使えるわけです。
 
現在、ゴールデンウイーク(どころか最近は休みももらってない)セールがまだ継続しており 二年間は月額980円でパケット通信が使い放題になるわけです。
一応 新通信システムにも対応しているので204kbpsまでの通信が可能となるわけです。残念なことにその速度に上がったのをここ数代使い続けていたPHSでは見たことが無いのですが(笑)
ただ、価格的なメリットは少なくなく 繋ぎっぱなしでメールを受信するような用途であれば十分なのである。
あとは、誰かがWILLCOM03を退役させるのをお待ちしたいわけなのですが。
 
では、繋いでみましょう。
正直、がっかりしたのでそのあたりはあまり本気にならずにお聞きください。
まず、工人舎SCなのですが 普通にWindowsXPなので普通に挿すだけかと思えばやはり説明書を読まなければいけません。
最初にW−SIMを入れずに認識させる必要があったのですが その手順を間違えたためにえらい苦労をすることとなるわけなのです。
お話としては、その苦労をジャンプして通常のインストール方法を。
まず、W−SIMを抜いたこのカードを起動済みのWindows PCのスロットにさします。
そうすると簡単セットアップが起動して 指示どおりに・・・・と言いたいのですが多くの方のPCではそうはいかない。
セットアッププログラムがWindowsXP SP3に対応していないというところが一番の問題。
Windows Updateを指定通りに行っているユーザーでは自動インストールが不可能なのです。
 
まず、カードをさすとカードそのものが認識されます。
このカードは少し複雑な構造となっており、カードの中にフラッシュメモリーが内蔵されていて一部はCD−ROMとして認識されここにセットアッププログラムが入っています。
対応しているOSであれば自動起動でここのプログラムが実行されるわけです。
フラッシュメモリーも認識されここにはオプションとして提供されているプログラム 「ちず丸」などが入っています。
そこまでは何のドライバーも必要なく、通常のWindowsが標準で持っているドライバーで認識されます。
USB CD−ROMを繋いだときや、USBフラッシュメモリーを繋いだ時と同様です。
そこまではスムーズに行くはずです。
 
セットアッププログラムがOSがサポートされていないので起動できませんというメッセージが出てからが手間な作業となります。
まずは、Express to USBのドライバーをインストールします。
これは、認識された仮想CD−ROMの中に入っていますので 明示的に指定すればインストールすることが可能です。
その次は、USB to Sirialのドライバーがインストールされます。
これもCD−ROMの中に入っています。
上記同様、インストールするディレクトリーを指定することでインストール可能です。
ここまで済めば自動で認識されるソフトの設定が終了されます。
ああ、終わったと思えば全然終わっていない。
モデムがまったく認識されていないのである。
 
コントロールパネルから「電話とモデムのオプション」の項目を選択し、モデムのタブを選択して「追加」を選択して認識させる必要があります。
Windowsの標準機能の自動インストールは働かないので「モデムを一覧から選択するので検出しない」を選択しインストールする必要があります。
先に設定されたシリアルポートの番号を選択し、認識されている仮想CDからドライバーをインストールします。

そこまでやってようやく使えるようになって・・・と言いたいところなのですがこれでもまだ駄目。
PINCODE Toolというのをインストールしないと接続ができません。

W−SIMとWILLCOM間のセキュアな接続の為に必要なファイルということです。
これでようやく使えるようになります。
 
購入の際にも度々確認されたのですが、このあたりのことはなかったのですが 接続プロバイダーのこと。
WILLCOMのインターネット接続の為にはプロバイダー契約が必要です。
E−Mobile等はプロバイダー料金込みと書いてあることからも含みの金額ですのでこの辺りも注意点です。
多くの方は自宅に光ファイバーやADSLをひかれていると思いますので そのオプションとして検索してみるとサービスで無料で提供しているところも少なくありません。
私の場合はZAQに加入しているので モバイル接続と言われる項目で説明がされていました。
ただ、最近はこの手の接続が減ったので あまりどこも重視されていない様には見受けられます。
 
さあ、ここまでやって快適なインターネット接続と言いたいところなのですが やはり3G、3.5Gに慣れた体には遅く感じてしまいますね。
ずっと64Kで繋いでいた時代があるのでそれに比べればかなりましですし、実行速度的にもかなり改善しているようで Speedtestなどでも(この遅さの回線に対応しているところが減っていますね)60k〜70Kとかなり良好な結果となっていて かろうじてターミナルサービスが可能なレベルのようです。
少し残念なのは、やはりXP SP3に非対応なこと。この状態でさあ使えと渡されてもなかなか対応が難しいのではと思ったのは私だけでしょうか?
ちなみに同様の手順でWindows7にも対応するようで通信そのものは可能でした。
時折、勝手に切断されてしまうこと(PCからは接続中のまま)やブルースクリーンが出ること等から 互換モードで動いているようなのですがこの状態は決して常用できるレベルではないことは確認できました。
この辺りも含めて、ファームアップ(内蔵ソフトの更新)を近い将来に期待しています。
ありがたいことに1Gのフラッシュメモリー搭載なので十分可能かと思われます。
980円で使える契約は 5月31日までなのでほしい人は急がないと。
店頭では(ビッグカメラ 大阪)USBタイプもまだ在庫がありました。