第一党が変わるという事

大人の事情という言葉がありますが 政治の世界とは大人の事情の縮図な様なものと言われています。
お金の問題は生々しくなるから置いておいたとしても、人と人との関係等。
 
例に出して悪いのですが
本会議に出る前に先に決まっている法案とか、なら会議など何の必要もないわけです。
政党間も暗黙の了解と言うか 適当なバランスというか成立したところでやり取りしていたわけです。
少なくとも国の政治をあずかる議員たちが 牛歩戦術などやったところで何の価値もない事をテレビが国民全部に見せている前でするなど愚の骨頂だと思うわけです。
それでも、政治の世界はだれがトップになるかの奪い合いに日々明け暮れているわけです。
 
どちらを応援するという事もないのですが、現在の状況では日本の第一党が変わる可能性があります。
与党が野党にとなるかもしれない状況です。
そのこと自身には何の感慨もないわけなのですが 大人の世界的にみると結構変な感じがします。
地方においては中央政府とのパイプの問題でサービスが変わる訳ですから 国会議員の排出に頑張るわけですし
農協などの団体は、団体で応援する人を決めたりと頑張るわけです。
なんのかんのいっても、官僚たちと言うのも政府と歩調を合わせているわけで、逆らっているように見えても
本来の罷免権などは国会側が持っているわけですから なぎ倒して進めば進めない事は無いわけです。
今持っている内部のコントロールの力等を使って地味に戦ってらっしゃるわけです。
「もし、気に入らない事をすれば仕事を全部やめてやる」みたいな駄々をこねるような形
故に着かず離れず微妙な位置を保つわけです。
そして、企業も政治家に献金して ある一定の協力を得たりするわけです。
で、現在の第一党の支持率の低さから考えると、大人の世界でのギブ アンド テイクの部分
つまり ギブはあるがテイクが無いと思う人が多いという事で 逆に言うと ギブがもういいかなと思っている人が多いということでしょう。
 
では第一党が変わったとして
新しく日本の政治を動かす人たちがいたとして、国民の大勢にいままでどおりの政治を行うためにギブを求めたらどうなるでしょう。
機能まではこちらに献金していましたが 今日からこちらと簡単に切り替わるものでしょうか?
テイクが少ないと思っている人は、これはいい機会とばかりに 第一党で無くなったところへの献金をやめてしまうかもしれません。
だからと言って新しい第一党に献金するには景気が悪すぎると判断するかもしれません。
結果的に、政治家にはお金や権力が集まらないという状況が起きるかもしれません。
変わった直後には、点数稼ぎの為にいままで手が出せなかった議員に対する逮捕劇等が発生するかもしれませんが半年もするとそれも収まり 新しい政党のかじ取りに世間の目は行くでしょう。
いままで第一党として舵を取ったことが無い人たちが いきなり船に乗ってキャプテンだというわけですから たとえば官僚の言うとおりに進むしかない状況が続くでしょう。その状態で新しい親分だと威張ってみても・・・・
結果的にお山の大将になってみたら、不動のお城だと思っていたお城は老朽化し実は張りぼてで中身は空だったという事が露見して 誰もお城の事等考えもしなくなるのではないでしょうか?
つまり、結果的に力のない政府である事を露見させるだけのことで 今後の問題を解決させる力が無いかもしれませんね。