グループウエアをスマートフォンで

先日紹介した無料のグループウエア「Gridy」ですが、有料のオプションがHPに加わりました。
 
Gridyは無料で提供されるグループウエアです。
フル機能を持ったグループウエアながら無償で提供されています。
何故無償かなのですが、一般的な広告を挿入して広告費用で運営するというものではありません。
では、どこで運営コストを出しているのでしょう?
もちろん、ボランティアというわけではないので これに接続するためには接続するためのクライアントソフトが必要となります。
クライアントは、バックグランド(と言っていいのかな?)で動き続けて ハードディスクとCPUのパフォーマンスを少しだけ使って Gridyに提供し Gridyはその確保したHDDとCPUを利用して計算処理などを外部に提供する仕組みとなっています。
そういえばということはないのですが、Gridyという名前そのものが Gridコンピューターからとられたものだとわかるかと思います。
複数のPCを束ねて処理を行う、並列処理を行うコンピューターグループとして動作することとなります。
もちろん、消費された分HDDが減りますし速度も低下するわけですが その辺りはできるだけ負担にならないような処理をしてあるので CPUは二つあるようなデスクトップではほとんど感じることはないのではと思います。
CPUの性能によって その負荷を変えているらしいのですが もともと低いPCに入れた場合少しの低下でもストレスになるので デスクトップ向けといっていいでしょう。
 
そのGridyから有償プランの提供が始まったことがHPにリリースされています。
単純に有償プランが出たぐらいは大した話ではないのですが、その利用金額が非常にお手軽なこと。
1Gあたり2000円という価格。
この1Gはグループあたりの課金で、たとえば予定やメモ程度の利用であればHDD容量的に1Gもあれば十数人利用可能です。
有償版の利点は有償だということもありますが(安心感)、それ以上に無償であることで必要な上記クライアントソフトのインストールが必要ないことです。
環境さえ整えば、どのPCからでもアクセスできるようにも設定できます。
これにより、上記パフォーマンスの低いPCでの利用が可能になります。
そして、携帯電話からのアクセスも可能と。
で、終わってしまえば面白くない。
 
有償版Gridyはブラウザだけで使える ということであればもしかしたらと・・・
現在、ブラインドダイアログさんのご厚意でテスト環境を用意していただいたので SmartPhoneで試してみました。
使う端末は Nokia E71とXperiaです。
この端末なのは単に持っていたからなのですが、はからずしもQvgaとWvgaと二つの解像度の比較が面白いということになっています。
Nokiaは標準ブラウザからアクセスします。
結果的に言うと、難しいスクリプトを使っていないのか全くPCで見るのと同じものが見れます。

メニューの切り替え等も簡単で問題なく、画面が小さいことを除けばふつうにPCで使っているのと同じ感覚です。
Xperiaの場合は小型のUMPCと同程度の解像度で 通常の画面をSVGA相当で設定されているようで全体が見渡せるような表示となります。
ちなみにブラウザーはオペラを使っています。

機能はそのまますべて使えます。
メーラになり、予定表になりというのは実際にSmartPhoneでは標準で持っている機能です。
ただ、標準の機能であれば本体内にデータを持つことになりますし 個人ではなくSmartPhone自身が仕事のものとなってしまいます。
SmartPhoneは個人で使い、Gridyは会社のものとしてアクセスするという形であれば・・・と思ったのですが
 
今回、気になった点は
○使用期限が1年とか区切られていない点
 つまり、イベント用に使うとかいう使い方でも可能なこと。初期コストがかからないこと
○閉鎖された場所ではなく ほかのかたのGridyを接続してその間でのデータの共有ができること。
 もちろん、セキュリティ設定で見られては困るものなどを制限することが容易にできます。
○使用料課金であること
 サーバの占有容量の課金なので、必要のないデータを順次消すことで2000円でもかなりのことができてユーザー数に制限がないこと。
Mixiなどのソーシャルネットワークより一歩進んだ使い方を
ビジネスにまで踏み込める グループ管理となれば このつかいかたは面白いかと・・・・

Gridyホームページは http://gridy.jp/