偉そうなことを言えた義理ではないが

最近の 「美味しんぼ」がどうしもというほどの魅力を感じなくなっています。
久しぶりにちゃんと単行本をみてさすがに 悪戯心がわいてきた。
必要もないが一応 ストーリーを分析してみたりするわけですが・・・・
基本的な面白さとかは置いておいての話なのですが
 
まず、現在の最新刊には驚くことに主人公がいません。
むろん、今までの経緯から 主人公はいる訳なのですが その視点でもそのサポートやアシスタントが見る視点からストーリーは展開していない。
つまり、ストーリーを作る上での主人公がいない訳である。
しいて言えば、「和歌山」という県が主人公といえるだろう。
まあ、そういったものが他にないわけでもないのであるが
 
和歌山県の料理などを紹介してゆく訳なのですが、読者を驚かせる「これは!!」という驚きを強調する訳ではなく 抑揚なくすべてのものを同率で並べるような紹介です。
つまりストーリー内での抑揚がありません。
一応対決なので勝ち負けに関しては語られる訳ですが 勝ったからからうれしいとか、負けて悔しいも表現されていませんのでその傾向は余計に強くなっています。
 
〜地区の〜さんの料理を紹介し、その背景を紹介し 誰かの感想があり すぐに次の勝利の紹介に入る。
海から山などの流れはあります。
途中では料理以外の県民性なども同様に紹介されています。
で、比するものとして考えると思い当たるのは
よく出張などでビジネスホテルに泊まった時に晩御飯を探すために手に取る漫画仕立てにしてある小冊子がよくあります。
大抵は一日かけて回ることができる 観光コースや名産品を紹介を無理なく展開するために苦労の跡がうかがえます。
スポンサーあっての漫画でおそらく職人漫画家のような方がいらっしゃるのでしょう。
商品をより魅力的に紹介するために、その販売をなされている方の話を聞いて 気分を損なわれないように紹介してられます。
あまり面白いと思えないのは スポンサーがあるが故に どれかを重点的に紹介することができないこと。
お金をいただいているので公平に紹介する(金額に合わせた公平感)ために話に抑揚が生まれようがないのです。
今回の巻については そういった風に見えてしまったのですが・・・
 
ただ、すでに100巻を軽く超える巻数になり読み続けているものはやめるのも感があることは確か。
じっさいのにんきなどはどうなのでしょうね?