Windows 7時代のブロードバンド

私はJ-COMのインターネット接続を使っているのですが、最近不満が出てきています。
インターネットを見るという点において不満は無いのですが、送信するという点において不満が出てきています。
ベストエフォートの8Mという速度はADSL創世記の速度です。
どんなに頑張っても・・・・という事のある速度なのです。
もちろんADSLも非対称型ネットワークで、送信速度となると・・・な訳です。
 
基本的に今までのインターネットの利用は メールを見る、ブラウザで情報を見るという使い方です。
Youtubeにしても、Twitterにしても基本的にそういう使い方です。
ところが最近そういったサービスばかりではないというものがスタートしだしたのです。
最も大きな変革であろうと思われるのがOSなのです。
MAC OSでもそうですが、Windows7では当たり前のように双方向の通信を利用し始めました。
人によっては「ネットワークそのものの負荷を考えない暴挙」と言われる人もいますがこれも時代の流れで逆らいにくい流れなのでしょう。
便利になることが分かっていて、業界若しくは企業が規制をかけるならともかくほかの会社が自ら規制を書けるはずはないのですから。
 
Windows7を例に出して言うと、個人でも複数台のPCを持つことになった、家族で何台かのPCを持つということが前提に考えられています。
Windows7では「ホームグループ」という仕組みで、明示的に同じグループのPCを設定することができます。
同じグループのPCに対して一斉に公開設定等をすることができます。
そして、宅内のIP V4のネットワークを纏めてIP V6にパッケージングして通信することで自宅外からでも殆ど難の設定もせずに接続することができるようになりました。
例えば自宅のPCにキャプチャーカードをつけていて、外から同じ「ホームグループ」のPCであれば 録画したビデオを見たり 自宅のPCの音楽を流したりが誰にでもほぼ設定なしにできます。
それが、地上波デジタルの録画データであったとしても、自分が見ているということで同じネットワーク内であれば共有することも可能な訳です。
難しいハッキングでコピープロテクトを外して再エンコードして・・・という手順は必要なく、Windows7をインストールしたPC同士であれば何の問題もなく出来るようになった訳です。
大よそ、このあとWindowsMobile OSも対応することになるので、Windows Mobileでも可能になることでしょう。
変なはなし、OrbもSlingBoxもいらなくなる・・・と言いたいところなのですがこれは言い過ぎ。
何故なら、唯一Windowsであるという繋がりでしか成立しないので I-PhoneやAndroidとなると繋がらない。やっぱりOrbやSlingBoxが使いやすいとなるわけです。
そして、「ホームグループ」に加入するPCで例えば自宅OSがUltimateですとリモートデスクトップ機能を利用して、コントロールしたりということも標準の機能でできるようになりました。
えらい時代になったものです。
 
では、自宅から出先のPCに繋いで今日録画のPCをホテルなんかで見ようと思った時、ホテルには光回線などで高速のインターネット環境があったとしても、私のようにケーブルテレビのインターネットを使っている人は理論値でも8M10Mが最大の接続速度となります。
実行値はブロードバンドの場合5割以下(ルーティング ロスパケットほか不逞な要因が多すぎる)と言われているので4Mが良いところ。
全帯域が利用可能だとしても、4Mが最大。
全帯域を余すことなく利用できて ようやくDVD程度の画質なわけです。
私のいままでの経験でいえば うまくいって1M程度という速度です。
この速度を速いと感じるかどうかは個人の問題ですが、私は決して速い方だとは思わないどころか これじゃあ使えないというのが正直な感想です。
動画が送れないからとかいうのは例で、実際のところ動画だけなら 外で見るのにハイビジョンの画質がいる訳もなく、VGAもあれば十分というか QVGAでもそれなりという程度しか レビューの時以外は気にはなってないのです。
QVGAだと字幕が読めなくて困ることがある程度なのです。
ですが、最近のオンラインバックアップやオンライン共有等の機能も含めると最大帯域への到達が当たり前にあるわけです。
もちろん常時ではなく、時折程度なのですが その辺りを考慮されていないものが多く ネットワークの帯域が不足するとそのまま止まってしまうソフトが多いのは ストリーミングなどをメインに考えられていないソフトがそういった環境で動いているからだと思います。
ひどい時には 写真のサムネイル表示がタイムアウトで固まるのですから・・・・
せっかくの機能も宝の持ち腐れなわけです。
 
ブロードバンド創生期にの使い方が変革しようとしています。
いままではダウンロード速度が重要でアップロード速度は殆ど使わないものだったのです。
一部のルーターの中には、アップロード速度が極端に遅い商品もあります。FTPの受信速度しか表記されていない時点でおかしいとは思わなかったので・・・
光ブロードバンドの普及で、光対応の人たちは双方向同じ速度となっています。
ADSLは徐々に舞台からフェードアウトしているメディアです。
ところがケーブルテレビはいまだ宣伝して高速をうたっていますが、時代の変化が見えているのでしょうか?
だれかが気がつけば、「Windows7時代のブロードバンドは・・・」と広告を始めるかもしれませんし、ITメディア等が取り上げるかもしれません。
そうなったときのケーブルテレビのブロードバンドは辛いですよね。
まもなくもっと高速のインターネット接続が計画されていて既にテストは始まっているようです。
計画する側が 時代の変化に気が付いていないと・・・辛いですよね。