ベストエフォートは最善の努力

何が最善足り得るかは評価が分かれるところであろうが、免罪符にはしてはいけないというお話。
 
現在のインターネットへの接続回線は 固定であれ無線であれ基本的にはすべてが「ベストエフォート」という表記になっている。
言葉通りなら「最善の努力の回線」となるわけだが、実際にそう使われることは少ない。
どちらかというと最善の場合この速度になるという使われ方をすることがほとんどである。
もっとも顕著な例がADSLによる回線で、距離により減衰するデータがありますので当然、電話局の中に自宅でも置かない限りは 数値的に近い物にすらならないわけです。
話半分という言葉が最も似合う通信回線でした。
また、同じ帯域を複数人で共有することもあり そのための速度低下も当然発生します。
光ファイバーの時代になっても、複数人で同一回線を共有するスタイルは変わっていないので 誰もが接続していないような状況が最低限最高速の為には必要です。
そして、接続する相手側においても必ずしも高速なリクエストが帰ってこない事もありますし 例えばGoogle検索エンジン等複数のサーバーで負荷分散しても自分だけで独占すること等出来得ないわけですから 例え回線が帯域保障型であったとしてもベストエフォートと同じことになってしまうのはコンピューターの前に座っている人が回線のどこが遅いのかわからないことからもこのあたりも 回線速度に関して言えばルーズになってしまうわけです。
それでも、最近はかなり品質も良いのか 私の家の回線では 160Mのベストエフォートで 計測サイトによっては(ここもおかしいが)120Mぐらいまで出たりするのでこれは品質が良い方だと思います。
光ファイバーやケーブルテレビ(これも光ファイバーで電柱まで来ているので比較的品質が高い)は安定しやすいメディアです。
 
先日、とあるところでの話ですが どうも回線状況が良くないという話。
一応調べてみるかとノートPCを持って出かけたわけなのですが
いろいろと仕込んで調子の悪い時にLOGを取ってほしいとお願いをしたりして 幾分仕込みをして帰りました。
で、結果的に見ていると 時折DNSがお返事してくれなくなるようです。
固定回線ですので 携帯電話の回線のように電波状況のせいではありません。
当然Pingでもテストもしているのですが Pingも通らなくなっています。
DNSに対するリクエストもいくつかの異なるサイトへのリクエストを出して、経路上の問題かと思ったのですがそうでない事も確認した。
そして障害は1時間に一度ぐらい訪れます。
ここまでわかったところで、お問い合わせ窓口にGo!した訳です。
で、状況を伝えると当然窓口のお姉さんでは手に負えなかったので 違った人が変わってくれました。
一応テスト方法もこちらから伝えたのですが・・・ どうもテスト方法を理解いただけなかったようです。
で、結論は「ベストエフォートですからそういったこともあります」という結論。
「お客様の貴重なご意見として 上の方にお伝えします」と定型的に続いた。
 
どうですか?
15秒のパケット不通が起きると、メールの受信中であれば パスワードの認証エラーで止まってしまいます。
セキュアな接続の例えば カード決済の画面では画面そのものがなかったことに。
もちろん、オンラインゲームをやっていたら 知らない間にゲームオーバーできる時間です。
遅くなることは理解できますが、障害をベストエフォートと言うなら 何も言うことは無いわけです。
本当にベストエフォート(最善の努力)してますか?
そして、せめて窓口にはネットワークの「ネ」ぐらいわかる人を置きましょうよ・・・・
泣き寝入りしている人多いんでしょうね。