新型ATOM発表

すでに搭載されたPCが発表されているので 目新しさはありませんが それでも発表です。
ATOM N280の後継とも言えるのが N450
ATOM N330の後継とも言えるのが D410,D510(デュアルコア
今回最も大きな特徴は、グラフィックコアをCPUパッケージ内に内包したこと。
 
アーキテクチャーとしては過去に失敗した、グラフィックコア内包タイプと同様なのですが 今回は明確なターゲットがあるのでわかりやすい展開となりました。
ただ、CULV PCとの住み分けとなるわけですが、今回はどうもどちらが売れても良いと言うような感じです。
前回、NVidia IONなどのサードパーティ製グラフィックの取り入る余地があったわけですが 今回はそういう部分を塞いできたと言う程度でしょうか?
グラフィックコアを含んでのTDPと思われるものが ノート用で7Wと優秀なところにあり、インターフェース関連のみをサポートするチップとの組み合わせで構成されるので、より簡単で消費電力の少ない構成となるでしょう。
また、デスクトップ向けもD510がデュアルコアとなっているので、セットトップBOX型のPCなどには向いていることでしょう。
家庭用メディアサーバーなど、用途が予定されているのでしょう。
 
結果的にZシリーズはこのままフェードアウトするのかが 今後の展開の予断を許さないところ。
UMPC等で使われているZシリーズの代替えには今回のN450は成り得ないので、未だ隠し玉の存在が見え隠れ。
N450に関しては 詳しくはわからないのですが グラフィックに動画再生支援を用意したり、3Dも簡易なものは(Aero 動作程度)が実現されること。
バスの最適化などシステム全体のパフォーマンスに関しては上がるもののCPU単体としては思ったほどの進歩はないのではと予想されます。
ぐっと下がった消費電力で、持ち時間の長いノートPCが登場するわけですが 見かけのパフォーマンスは(ビデオが中心)上がったものの それ以外はそれほどでもという感じを受けます。
それよりも、システム全体のバランスからデュアルコアのD510搭載の現状程度のバッテリー持続時間のノートPCが低クラスのノートPCと真正面にぶつかることに。
このあたりで、大手メーカーの低価格PCと、中小メーカーのネットブックプラスの戦いが起きる可能性があります。
 
基本的に新しい技術を使うこともなく、一皮むけたネットブックが出るものの 爆発力のない後継品となるわけで たしかにお金のかかるてこ入れは難しいでしょうね。
統合に関しては、今後の展開もあり試してみたいテクノロジーという良い実験材料です。
これから、CerelonのDual Core低消費電力モデルが統合チップとしてでれば、低価格PCということで良いのかと。
少なくともARM勢の超低価格(1万円程度)に対抗し得るものではないことだけは確かです。
ただ、性能でやはりこれぐらいはと言う点が CULVクラスの差を必要とする気がするのでやはり場つなぎ感が漂います。