分解

昨日は仕事関連の方の依頼でPCの修理を行いました。
ノートPCの修理と言われても出来る事は限られているのでたいしたことは出来ないのですが なんとなく頼まれることはあるものです。
それが昨日到着しました。驚くほど大きな箱で(笑
 
箱の割に中に入っていたのは小型ノートでPCG-Z1RというVAIO
やっちゃった・・・と思ったのはVAIOは とにかくデザイン優先だからどの筐体も開けにくい(あけること前提が既におかしい)
とりあえず起動すると BIOSの日時もおかしいのでかなりの間電源が入れられてなかったと思われる。
ぞっとするのはキーボード横の縁の部分がキーボードが終わったあたりで下に沈み込んで行くデザイン。
キーボード幅ぐらいの真中部分はそのままの高さでへこんだところにインターフェースポートが有り 液晶を閉めたままでもUSBのケーブルが挿したままでいられると言う配慮でしょうが奥行き的にも中途半端っぽい。
CD-ROMからリカバリーディスクを起動するも、まあ、画面が出るまでにたっぷり15分。
CD-ROMも壊れているのかと思いぞっとする。USBのCD-ROMをつけるもUSBブートその物がBIOSに無いと言う始末。
また遅いのを覚悟で内臓を試すと、HDDな字モデルがアクセス出来ないとエラーが出て止まる。
HDDが死んでいるんだ。
 
裏返してネジを外し始めるもどう開くのか想像もつかないわけです。
取扱説明書にキーボードの外し方(その下にRAMがあるので)が書いてあったのでそこまで進めると中が見えて助かった。
いくつかのケーブルを抜いて、裏側のネジを全部外すととにかくあちこちが浮いてくる。
ところが左ヒンジ側には USBポートやMSスロットがありまともに外れなさそう。
右側は比較的簡単に外れたので手前の下のほうを外す。
ヒンジカバーが引っかかるので外すのかと思って押し引きしていると引っかかっているだけで少し押すと回避出来る残りはくだんのMS周り。
試行錯誤のすえ、そちらにスライドさせると外れることが分かる。
わかってしまえばあれなのですが、解るまでは悩むところ。
また、スライドさせすぎるとタッチパッドのケーブルが際々にあるので 大きく動かしすぎると切れてしまうと言うめんどくさい作り。
それもクリアするとようやくキーボード周りが全て外れて基板がむき出しに成る。

そして、HDDをマウンターごとネジで外します。
なぜだか判りませんが左右独立したマウンターで 二つ外してHDDを付け替えます。
紳士の身だしなみとして家にあった 160G ATA100のHDDがちょうどこの用途にはぴったりです。
最近、IDEのHDDなモデルが減っているので探しまわらずに済んでよかったと言うか・・
 
HDDを取り付けた後は逆の順序で組み付け。
実は組み上げ途中でチェックをかけたら動かないと 青くなったのですが、本体を開くときに電源コネクターの一つが緩んだことにより起きた物のようで 再度コネクター類を確認して起動したら動作しました。
焦った焦った・・・・
で、起動するとHDDを購入するときにチェックで入れたWindowsXPが起動しようとして失敗した。
換装その物は成功したようです。
 
嫌々ながら、CDから起動すると 数秒でリカバリーメニューが起動する。
CDは壊れてなかったんだと。
三枚のCD-ROMからリカバリーするのに約30分。
Windows XPの起動を確認することが出きました。
起動直後にアプリケーションセットのインストールを・・・ とアプリケーションCD-ROMのインストールを促され スタートメニューで一覧出来ないほどのアプリケーションがインストールされます。
ああ、VAIOだと。
本当に困ったちゃんです。
この後親切に SP3まで上げて置いてアップデートもしといてあげようと思っても これだけのアプリケーションの数をSP1からSP3に上げるリスクを考えると手も出せない。
気の毒だと思いながら、アップデートは自分でやってねと 箱にそっと詰めたのでした。
 
ここまで開梱から約二時間。
その間に ビール一缶、チーズスナック1袋、ヨーグルト1パック(フルーツヨーグルト)を消費しました。
で、考えるとやはりDELL等ビジネスPCのリカバリーは楽でパーソナルPCのリカバリーは大変です。
XPならSP1からSP2の時に大きな変更があり、SP3でセキュリティ系でネットワークアクセスなどの仕様が変更になっています。
対応、非対応が分かれて アプリケーションによっては対応その物を諦めたものも有る。
だとすると・・・・
使い続けて行く上で機能が減って納得するものなら良いのですが、中古を購入して位置から使うとなるとアップデートも出来ずに行き詰まることになってしまったりも当然有るわけです。
機械を直していて思ったわけです。