どっちがどっち

MBook M1を使っていて良いのは PCであること。
ATOM Z520の性能に関して いろいろな意見があると思いますが 私は比較的高性能なプロセッサだと思っています。
実際、Wordを使っていてもExcelを使っていも 不自由することは無い程度の速度があるからです。
いろいろなOSの、特に小型のデバイスのOffice Suiteはいろいろな制限が付きますが このソフトには制限となる事が少ないというのが理由です。
それなりの利便性が保てる(このそれなりは デバイスのキーだったり画面だったり)デバイスとして考えるならMBook M1は良いデバイスという事となります。
 
反対に、会社の仕事をすることを考えると・・・
実はVPNのトンネルを作るのに OSに指定があるわけですが 実はリモートデスクトップを使う段階になれば Windows XP程の重量級のOSが必要なわけでもないのです。
尚且つですが Google Web APPSやOffice WEB APPs等 WEB上に展開するクラウドサービスもあり 必ずしもPCの能力が必要なわけでもないのです。
 
現在の流行はクラウドサービスにあり 今後利用料を支払えば(それすらいらないと主張する人も少なくない)ソフトを買う時代は終焉する等と言われていますが、
あながち音楽業界や出版業界を見通すと PCのソフトウエアだけが例外ではないような気がしてきます。
実際前述のクラウドサービスは既に立ち上がっているサービスなのですから。
ところが、Office 10を試用し始めて一緒にWEBサービスを使い始めると 以外に制限が多い事に驚きます。
Office10からは SkyDriveに直接保存できるようになり これは便利なサービスです。
特定のPCではなく データを共有するという事で考えれば場所を選ばないからです。
ですが いざWEBベースで修正を行うとなると 話が違います。
正直、やりやすく感じるレベルではありません。
ビューワー程度とい言う認識と私には感じられました。
これを見てクラウドの実力に驚くかというと すごいとは思うものの じゃあ家に帰ってから修正しますとなるわけです。
 
その際に、UMPCと呼ばれる「PC」があればそんな事を気にする必要はないのです。
勿論、Open Officeのようなソフトであっても良いわけです。
LinuxだったりWindowsだったりとなるわけですが 作りとしては例えばOpen Officeは両方で動くわけですが やはり 小型のタブレットで動かすよりはPCと呼ばれるものの方が快適な場合が多いわけです。
既に 超ヘビーともいえるアプリケーションの域に達したMS Office Suiteに負けない機能を持つ Office SuiteはOS以上に 動かすデバイスのスペックに敏感になっている訳です。
勿論、MACはこの場合PCの部類に入っている訳です。
特に効いてくるのはRAMの速度とバスの速度、外部記憶装置の速度などですが どれにしても最初からヘビーなOSを動かすこと前提のPC達はそういった部分には気を使っている訳です。
そして、300gちょっとのPCがある訳なのですが、キーボード付きであれば150g程度のSmartPhoneと比しても 大きすぎたり重すぎたりするものではないはずです。
 
じゃあクラウドしないのかというと そういうわけでもない。
実際にMBookには メーラーは入っていますがメールは受信していません。
正直、PCのメーラーはモバイルに向いていないと私は思っています。
予定表も、外で見るならSmartPhoneが快適だからで どうしても必要な場合のみ Outlook WEB アクセスでExchangeを見に行くわけです(いわゆるWEBメーラーです) 
実際、やってみると判るのですがメーラーが無いだけでPCというのは非常に快適になります。
メールがバックグランドにいるだけで おそらく私のPCで動作する最もメモリー消費量の多いアプリとなっています。
アプリケーションのサイズもさることながら、メールボックスのビューに使うメモリーや DB作成のためのもの、何よりメーラーを重くしているのはアンチウイルスアプリ。
メーラーが常駐していなければ アンチウイルスアプリも結構静かなアプリなのです。
入っているだけで自動受信とアンチウイルスソフトのコンボが発生して、消さないメールは多くのファイルを同時にOpenさせ メールボックスを選択するたびにその読みだしに時間がかかるわけです。
三日分だけ持っていて、いつでもレスポンス良く見る事が出来るSmartPhoneをメインで使うわけです。
駄目な時は回線があると信じて WEBメーラーです。
クラウドに向いているサービスはあるわけです。
じゃあOfficeはというと クライアントレベルの利便性は永久に無いような気がします。
 
ハードとソフトは表裏一体。
バッテリーや速度を考えてクラウドサービスを持ってくる人もいれば、小型でバッテリーの持続時間の長い速度的にもそれなりのデバイスが出てくると それよりもローカルで実行するほうがよいという意見もあるわけです。
WiMaxクラスの速度が日本全国どこに行っても、若しくはそのサービスを利用する人が移動する場所全てで確保できるのであるならともかく、そうでなければ複雑怪奇なOfficeアプリをクラウド化するのは難しいかと思います。
一つは Office Suiteがそこまで複雑に使えないと駄目なのか?ということで 元々使っていたエディターでも 今や文字を変えたりサイズを変えたりなどできます。
表計算もマクロやスクリプトが必要な人ばかりではありません。
そしてもう一つは、使い分けと選択です。
状況に合わせて両方使えばいいとなったとき、果たして多くの端末デバイスがその要件を満たすのか。
勿論、その使い分けをできるだけの 操作を多くの人間が覚えられるかどうか・・・
人はそんなに速くは変われないので

written by HatenaSync