MBook M1とSEの違い

両者は 旧型と後継機種との関係となりそうなものですが 実は性格の違いから現在でも併売されています。
両者の最も大きな違いは・・・となるわけですが。
 
日本でもM1の相当品が工人舎よりPMという型番で発売しているシリーズとなります。
何よりの特徴はその軽さと小ささです。
重量315gで特殊な形状をしておりますが容積的に小さなものとなっています。
CPUはATOM Z515〜520が搭載されており メモリーは512M、SSDは16G、8Gが用意されており 工人舎から発売されていたPMはその中では下位クラスのものとなります。
下位クラスとはいえZ515は非常に特徴的なCPUで Atom Zシリーズの中では消費電力が非常に低くできており商品のキャラクターにあったものだといえると思います。
現在のSEで話題になっている「爆熱」問題ですが M1も例外ではなく最上位機種では 止まるほどではないものの手で触れられないぐらいの熱量にまで至ることもあります。
まあ、このあたりは好みの問題もありますが、使い方次第というところでしょう。
ちなみに私のものはそのたちの悪い上位機種のほうです。
一番使う上で問題となるのはポインティングデバイスで、このモデルにはついていません。
ディスプレイがタッチパネルになっているのでそれを使う事となります。
私は以前にも書いていますがNu-rというキーボードマウスエミュレーションソフト、タッチパネルとタッチパッドに変える TPN2TPDなどを利用しています。
日本語モデルも出ていることから日本人にもなじみの深い小型PCとなっています。
 
その後、本家UMID社では BZ(M2)というモデルが登場します。
日本でこれも発売されており ONKYO BXというモデルになります。
私がネットなっどで得た話では前述通り 熱の問題やケースの強度の問題などに対応するために作られた後継モデルとのことなのですが真相はわかりません。
mini PCI Expressポートなども内部には用意されており 拡張性なども考えられているようです。
見かけ上の大きな差は光学式のポインティングデバイスが付いたことで これによりM1で問題であった自分で対応できない人たちでも使えるようになったわけです。
その分本体はおおきく重くなり400g程度まで増えました。
私は持っていないので解りませんが 店頭で触った限りはそんな印象でした。
中古品の在庫が工人舎のモデルより少ないのは売れた台数なのか、普通に使えるので手放す人が少ないのか 少ないように思われます。
 
そして、今回のSEなのですがBZのボディーをそのまま使ったものとなっています。
基板に関しては一部変更がなされているようですが残念ながら開けていないのでわかりません。
Atom Z系のPCでよく問題になるWifiの問題に関して一定の改善がなされているのが最大の特徴だと思われます。
今までUSB SDIO経由でMarvelのWifiチップが搭載されていたものを、PCI Express(オンボードなのでこう表記)経由のWifiチップに変更されている点でしょう。
これにより 11nという高速なWifiに対応したことも大きな点ですが、私個人としては旧来の11b/gに関しても感度が非常に良くなっているように感じられて好感が持てます。
常時1M接続と表示されていたWifiの速度も接続速度そのものに代わっています(消費電力は??ですが)
同時に、Bluetoothも同じチップに同梱されたものに代わっており BluetoothのStackもBlueSoleilで無いものに変っているようです。(ドライバーに入ってなかったからで製品版で購入すると入っているかもしれません。)
また、BZまでの UMIDラウンチャー(機能切り替えソフト)でもWifiBluetoothの機能などのオン・オフが働いていませんので接続方法そのものが変わったと思われる点です。
ちなみに、カメラも現在動作していないのでそのあたりも気になってはいるのですが・・・・
だれかWindowsXP同梱版を購入して ドライバーだけ提供いただけたら確認できるわけですが・・・)
性能的には CPUが最上位機種が Z520 1.33Ghz→Z530 1.6Ghzに変更
モリーが 512K→1Gと変更されています。
特に注目しているのはメモリーで、1Gになることで とりあえずWindows7が動かせるようになったわけです(動作がしないというわけではありませんがメモリーがないと重くて・・・)
CPUに関しては、機能的には変わりなく単純にクロックが上がっただけなので その分の向上だけとなります。
Windows7をインストールするなら・・・という選択肢で UMIDの商品を選ぶならこれに限定されてしまうわけです。
ちなみに、ONKYOにはない機能としてBZ以降に 電源ボタンのあるパネルの本体の真ん中あたりに接触式のスイッチがつけられています。
撫でるように触る静電式のパネルはらうんちやーになっていてアプリケーションの選択ができるようになっています。
もちろん、私の端末ではタッチする事は出来てもラウンチャーがちゃんと動いてないのでプログラムの起動は出来ません。
 
一般的にライバルと言われているのが Viliv N5というUMPCです。
こちらはZ520 133GhzのCPUを搭載していますが これももう少し速いもので当初告知されていましたので やはり熱の問題があったのではと思っています。
SSDがこちらは高速でと言われていますが Windowsの標準のパフォーマンスチェックでは SEと同等のスコアなのでSEとの比較であればそちらは大丈夫かと思います。
GPSを搭載しているのがこの端末の特徴で、Seにはありません。
逆にWifiは以前のタイプと同等なため、SEのほうが性能が(速度も接続性も)恐らくよいと思います。
バッテリーに関してはN5が良いとは言われていますが、レポート上では思ったほど持たないというのが出ていますのでこのあたり実際に比べてみるまで分からないかと。
ただ、本体の仕上がりは 全然Vilivのほうが上だと私は思っています。
プラスチッキーなSEに対して 外にゴム素材を貼ってやわらかく処理したN5は誰が見ても高級感があると感じることでしょう。
細部の出来に対しても微妙に歪みのあるUMIDの商品に比べて・・・・なわけですが このあたりは好みとお財布をはかりにかけるべきでしょう。
ただ、少なくともサポートの受けられるVilivに対して 故障やトラブルを考えるとSEは選択するべきではないかと思われます。
でも、性能だけでいえば GPSよりもWifiが実質的に効果が高いと私はお思っていますのでSEかなと。
 
Windows7にしたい!!」と思わないのであれば 現状非常に安いモデルを使う事も選択肢でしょう。
人に見せるてバランスを考えるのであればViliv N5
変わり者と呼ばれたいなら、もしくは一点豪華主義を気取るならSEという選択があるのではという感じですね。

written by HatenaSync