NOKIA N900のもう一つの日本語入力

Nokia N900用の日本語入力プログラムとして MOZCを利用したものでがあります。
MOZCは説明するまでもないかと思いますが Google 日本語入力のオープンソース版です。
IME2010が出てからは使ってないのですが、IME2007の時には一方ならぬお世話になったことを思い出されます。
入力の癖などが同じであれば使いやすいかもと手を出して えらい目に合うわけですが・・・
 
まず、パッケージの導入はそんなに難しくなく
extras-develリポジトリの追加がされていれば アプリケーションマネージャーから選択するだけで導入は終了します。
簡単!簡単!と高をくくっていてこの後えらい目に合うわけですが とにかく導入しない事には始まらないので
ibus-mozc
ibus-qt
の二つをインストールしました。
そして、日本語入力を(インライン入力を)有効にするための設定を書くわけですが
殆どをprototype020さんのところのものを丸写しにして作業を行いました。
http://prototype020.podzone.org/archives/612
前述までのタスクが終わると 下記の項目に行き当たります。

X Terminalかなんかで ~/.profileに以下の2行を書きましょう。qt使わない人はQTのほうは不要です。

export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus

設定したら、N900を再起動しておきましょう。書いてて思ったけど、/etc/osso-af-init/af-defines.shに書いておくほうがterminal起動のたびに.profile読まれないから使い分けには便利とかあるのかな?まぁいいや。

で、悩み始めるわけです。
/etc/osso-af-init/af-defines.shの変更はmaemocjkで書いたことがあるので
vi /etc/osso-af-init/af-defines.sh
とエディターを起動して書き換えます。
maemocjkがインラインで立ち上がる設定を消さなければダメかなと思い 消して書き換えたわけです。
で、書き込んで 再起動を行います。
 
再起動後、ibusのアイコンを選択して ibusを起動します(しばらく考え込んで元の画面に戻るのは精神衛生上悪いですよね・・・)
IBus Preferenceを起動すると、この状態ではまったく何の入力システムも入っていません。
画面がロケールの関係かすべて日本語表記(作り直していただいたのかな?)画面と違っていましたが大まかには変わらないのでその通りにします。
選択が非常に難しいので私の方法を追記するならスタイラスを用意してIBus Preferenceを起動します。
インプットメソッド(prototype020のところでは Input Method)のタブを選択します。
で、ここからが問題なのですが 画面の「インプットメソッドの選択(prototype020のところでは Select Input Method)」の「イ」のあたりにスタイラスの先を置いて そーっと押しっぱなしでゆっくり微妙に動かすと「インプットメソッドの選択」と「日本語」の二つが入ったポップアップが出ますので スタイラスを画面に付けたままそーっと「日本語」のところに動かすと「日本語-MOZC」に変ってその上に合わせた状態でスタイラスを離すと 選択され画面に「日本語-MOZCが出た状態になり 「ADD」ボタンを押して「Close」すると一番難しいところが終わります。
ここまでですべての設定が終わり 念のために再起動を行い 「ibus」を起動して 「Note(何でもいいんだけど)」を起動して入力テスト・・・・・というところで起動しないのです。
 
ここの先はかなり恥ずかしい話なので 書くのを躊躇ったわけですが やはりネタとしては語らずばならないと強い決意を秘めて書くわけです。
「さき」と入力したら「早希」と変換されてしまうぐらい恥ずかしい内容なのである。
 
何度か再起動を繰り返し、起動の為に書いた「export GTK_IM_MODULE=ibus」が間違えてないかとか、コメントアウトされてないかとか全角スペースに間違えて入ってないかとかをチェックするわけです。
もちろん、間違えてないわけです。
だとすると、この作者さんの書いている
「/etc/osso-af-init/af-defines.shに書いておくほうがterminal起動のたびに.profile読まれないから使い分けには便利とかあるのかな?まぁいいや。」
の部分が気になるわけです。
試されたわけではないので ここに書くと動かない何かがあるのかもしれないと 疑問が頭をもたげるわけです。
ここで書かれている
「~/.profile」に書かないと動かないのではないだろうかと・・・・
思い立ったらで書こうと探すのですが 残念ながら初心者の私に「〜」がどのディレクトリかわからない。
そして、N900には「〜」のキーがーないので入力が出来ない。
HOMEの直下にとかrootにとか ls -laと打ちながら探すわけです。
Homeの直下にprofiledがあるのでこれかと思えば 最後の一文字は違うし「〜」が解らないと Twitterでぶつぶつつぶやき始めたわけです。
何人かの方がコメントいただき、それに合わせていじっていたわけですが、もう一つ原因かもしれないと思う案件にぶつかった。
OSのアップデート直後で、文字も日本語化されていた。もしかしたらパッケージ違いで何かの設定が異なるのかもしれないと。
で、「Mozc Config」をタップしてチェックを始める。
文字が縦に潰れて非常に見にくいものの それでもがんばってチェックする。
設定画面はスクロールできないので、縦に見えてないところがあるのではとか 下の方を中心に。
そのあいだにもコメントは頂いてます。
実はいくつもの疑問があると頭の中が複数のタスクを処理し始め ごちゃごちゃになる傾向があって・・・・
もっぺん一から確認だと 最初に戻ろうとしたときに「IBus Preference」で目が留まった
「ん!!」
この衝撃はおそらく言葉で伝えることが難しいほどの衝撃である。
「一般」のタブ(これは起動するとこのタブになる)の中にある項目で「切り替え」という項目
恐らくですが、ここに書かれているのがIMEの起動のキーのようです。
その項目の中に
「Ctrl+SPACE、・・・・・」となっているわけですが
どうですか、何に愕然としたかわかりますか??
 
以前が特殊だと言えばそうなのですが
maemocjkではIMEの起動はSift+SPACEだったのです。
私は最初から ずーっと Shift+SPACEを押し続けていたわけです。
日本語の入力に切り替わるはずはないのです・・・・
Twitter
「ご迷惑おかけいたしました。何とか自己解決しました」と書くのが精いっぱいでした。
こんなこと恥ずかしくて人に言える筈がない(なら書くな)
というわけで、N900での入力テストを書いたところでその日が終わったわけです。
皆さんご迷惑をおかけしました。
皆さんに教えていただいたことが 役に立たない程のぼんくらぶりでした。
とりあえず「〜」が「etc」「${HOME}(コメントいただいたので訂正します)」だと解ったことは大きな進歩でした。
注)この場合の.profileは「etc」ディレクトリーにあります。
.profileを読んで どうも「af-defines.sh」を参照しているらしいと分かったところでもう一度がっくりしたわけです。
焦っているときというのはそういうものですね。
 
とりあえず快適にMOZCでの日本語入力ができるようになりました。
WEBでも入力が可能なのですが 入力中の文字が見えないことと、カーソルキーが効かなくなるなどちょっと問題が出て やはりWEBでの入力は難しそうです。
少し重くなったような気がするのと、再起動のたびにIBUSの起動を忘れちゃだめだよ〜という事です。
逆に予想通り 予測変換が効くことと辞書はチープながら癖が慣れているなど良いこともあります。
これも 便利なプログラムを作っていただき感謝でございます。