フィリップスヘッドフォンマラソン 第二回モニター SHE9700編 

フィリップスさんより「フィリップスヘッドフォンマラソン」に参加させていただき
第二回商品として 「高精度サウンド」がキャッチフレーズのSHE9700をご提供いただきました。
こちらはミドルクラスのヘッドフォンで、おおよそMp3プレーヤーなどの付属のヘッドフォンに満足は出来ないが1万円のヘッドフォンはちょっと・・・・というような人たちが購入するタイプだと思います。
先日のSHE3580は、MP3プレーヤーのものに不満はないが壊れたから買い替えるという種類のものでしょう。
それだけにケースも付属し、持ち歩くことに満足感を与えられるような付属品もついております。
と、ここまでは先日と同様。
Sofmapの店頭で確認してくると3980円で販売されていました。
実は先日出かけたショッピングモールにも出かけたのですが 少し高級だからかこのモデルは置いてはなかったようです。
比較するのは いつもと同じMDR-300ですので 現行機種の310が価格COMで4200円ぐらいとまあ比較としてはそんなに離れていない 同クラスモデルと言えるだろう。
http://d.hatena.ne.jp/rgb400/20101104#p2
でも書いたのですが、より正しく評価を行おうとするとですが 効果があるのかどうかはわかりませんが
土曜日はMP3プレーヤーで最も小さな音量で一晩
日曜日はそこそこの音量で一晩
音楽をかけ続けました。
細かいことですが、くみ上げてそのままだと どんなものでもそうですがどうしても硬さが残っているので 無理やりというか時間をかけてというか 動かして動きを柔らかく(というか普通にして)から聴き比べています。
 
まず、外観ですが 先日のモデルと異なりずいぶん高級感が漂っています。

ヘッドユニットはこんな感じで

前のモデルと同様、交換式のイヤープラグが三種類ついています。

(Mサイズは最初からヘッドフォンに取り付けられているものです。
キャッチフレーズからも音が良いだろうことはうかがえます。

まあ、悪いと書いてあるものは見たことがないわけですが・・・・・
 
本体ではないのですが これにはケースが付いています。

中を開くとこんな感じですが ゴムでヘッドフォンを固定するタイプで中にリールがあって巻きつけるようなタイプではありません。

小型で持ち歩くのに便利なサイズとなっています。
おそらく携帯用音楽プレーヤーと同等程度の大きさを狙ったものと思われます。

では本体の話となるわけですが 今回は非常に対比がはっきりする結果となったわけですが、まずこの写真を見てください。
性格が最もよく分かる写真となるわけですが

一つが今回のフィリップスのもので、一つはSONYのものです。
今回のこのモデルの特徴は、音源に対してストレートに音が出ることです。
真っ直ぐに配置されたコーンに対して邪魔にならないようにまっすぐに穴が続いています。
それに対してSONYのモデルは広く見えるお皿の部分がコーンで ほぼ90度傾けてありますので 完全に曲がって音が伝わります。
前者はダイレクトに伝わる音を、後者は不利を覚悟でコーンを大きくすることで よりリアルな音を求めた結果かと思われます。
イヤーピースに黒い糸のようなものが見えるのは、型を抜く際に残った屑のようですが まあ、ご愛嬌と言う事で(笑
おそらく私のお借りしているのが サンプルなのでその成果とは思います。
まあ、外観からわかるように フィリップスは良くも悪くも音がダイレクトに来ます。
耳もよいわけではないので はっきりとどこがどうだとか細かいところはわからないのですが 音の小さな音楽では残念ながらSONYの方がよく聞こえました。
全体的にどの音域もリニアに感じられたわけですが、逆にもう少し音を大きくして聞く音楽においては 迫力感がフィリップスのヘッドフォンに対してないのです。
技術的な部分では おそらくなのですが低音がボリュームを大きくすれば差が大きく出るように感じられます。
このあたりを味付けと感じるか、機構上の問題ととらえるかですが 私は後者だと感じています。
低音だけでなく、音が大きくなれば厚みが増すように感じられるからです。
 
じゃあ、静かな音楽しか聞かない・・・・というのであればという部分でもあるわけですが 一般的に通常ポータブルプレーヤーで聞く音楽を想像してみてください。
静かなクラッシックをポータブルプレーヤーでオープンエアーなインナーイヤーのヘッドフォンで聞くでしょうか?
もちろん、そういう方もいらっしゃると思いますが たとえばポップスの大半はokでしょう。
クラブミュージックやr&bなどであれば より迫力をもって聞こえることでしょう。
もちろん、多くのミュージップクレーやーにイコライザー機能が付いており 補助可能な部分ですが ヘッドフォン単体でそういう効果があるのは音源を選ばないという意味では効果があります。
私の持っているプレーヤーは COWON S9というものですが これはそういった調整がかなり細かくできるので ヘッドフォンによる差をこちょこちょいじるのも楽しかったわけですが、このヘッドフォンを付けるにあたって 一度完全にノーマルに戻して そのあたり耳に心地よいようにかなり調整していることが分かったわけです。
 
良いことばかりでない点もここに書いておこう。
まず、この写真を見てほしい。

変なアングルで二つのヘッドフォンが並べられているのが解ると思います。
なんだかわからないとは思いますが、見ていただきたいのはヘッドフォンのコードです。
このあたりは好き嫌いの問題もあるわけですが、太いほうがフィリップスのものです。
性能的には電線は太いほうが良いわけですが 取り回しという意味では細いほうが便利です。
もっとも、絡みやすいとか絡みにくいと言う事に関しては太いほうが絡みにくいという利点もあります。
そして、硬さなのですが これも写真を見ていただけば分かる通り 型が消えないのです。
曲がっている角が出ているのが解ると思いますが これでも一日首に廻していて結果こういう状態です。
強度があるのはいいのですが、かなり堅めです。
もう一つ特徴的な差が これも写真

ヘッドフォンに対してケーブルを内側に巻き込もうとするフィリップスに対して、外へ出そうとするSONYなのです。
ケーブルが硬いことも手伝って 内を向くと結構動いてしまうのです。
 
全くダメだというような書き方ですが これはあくまでも購入そのままの状態での話です。
皆さんがしているのかどうかはわからないのですが、私はヒートガンでやるのですが ドライヤーでも良いと思います。
ケーブルを温めた状態で頑張って伸ばしてあげるのです。
一度直線状態に伸ばしたうえで、使うとこれまた不思議でかなりしっくりくるわけです。
SONYのタイプはケーブルが細いこともあり、こういったことによる効果はあまり出にくいわけです。
ちゃんと使ってあげるのであれば 太いケーブルはちょっと引っかけたりしても丈夫で利点に変わるわけです。
 
もちろん、前回のヘッドフォンとの大きな違いとして 硬いながらも表面は柔らかいゴムのような樹脂になっており ヘッドフォンをした状態で首などを振ってもこすれ音が耳まで届かないという点は大きな違いでした。
ケーブルの硬さと同じ理由で、プレーヤーとつなぐコネクター部分も違いが良く表れています。

柔らかくよく曲がるSONYに対して、明らかに強度があり曲がりにくいフィリップス。
一番よく壊す部分の一つが、壊れにくいというのは十分メリットがあると思われるわけです。
 
実は、こうやって聞き比べている間にも徐々に音が変わってきているような気がします。
もしかしたらたった二晩のエージングでは足りなかったのかもしれません。
まだ隠された・・・・というより おそらく性能の面に関しても息の長い相棒になってくれそうな商品と思ったのですが・・・
どちらかというと次が怖いような。
 
総合評価としては
「着け心地」  ★★☆☆☆
「音質」    ★★★☆☆
付け心地に関しては前のモデルよりはもちろん上なのですが、ここでこれ以上星をつけるとインフレが起きそうなので申し訳ありませんがこういう評価で。 
尚、フィリップスのサイトはこちらとなっておりますので 商品情報はこちらから。
http://www.japan.philips.co.jp/?utm_source=blogger&utm_medium=blog&utm_campaign=blogmarathon