うどんを食べました

今日の昼ご飯はうどんを食べました。
実はそんなつもりもなく その隣のジューススタンドでジュースが飲みたくなって その隣のうどん屋にしたわけです。
なぜ、そんなめんどくさいことをするのかというと やはり冷たいものを飲んだ後のお昼ご飯は二割減なので 知らない店に入ってまずかったときに体調の問題もあって 途中で箸が止まってしまうので 我慢して先にご飯を選択しているわけです。
勿論、期待度はゼロだったわけです。
 
入ったのは狭い店で 入り口は二人が並んで通れない広さです。
それでも入ってみると 入り口は実はもう一つあり12人ぐらいが定員のお店でした。
色々とセットメニューがあるのですが 既に暑くて食欲は減退しているので いろいろ考えて天ぷら〜の停職は遠慮して釜揚げうどんを頼んだわけです。
釜揚げうどんを頼むのは 四国風のうどん屋さんの時。
腰のあるうどんを作るためには強い塩分濃度があり 関西風の出汁の中に入れるとどうしても辛めになってしまい 塩分が勝つので 本来けつねうどんがた食べたいところですが いつも釜揚げとか釜玉(卵入り釜揚げうどん ただ、卵を絡めるのでゆで汁の中に浸かってないのでうどんが冷えるのがこの季節の欠点)
期待もせずに待っていると 1〜2分とスタンドの割には時間がかかって出てきた。
うどんが熱いのはもちろんだが 驚いたのはつけるだし汁も湯気が出るほど暖かかったこと。

 
まずはネギだけを少しつけ汁に入れて食べてみた。
味を見てみない事には何とも・・・・なわけですが ちょっとびっくり。
完全に出汁は関西風なのです。
カツオで取った出汁に、おそらくザラメなどを入れたかえしのような濃いめの出汁がベースのつけ汁です。
少し甘い しつこいとほかの地区の人には言われるであろう関西風の味なのです。
 
関西の味は甘めです。
これは別にほかの地区に比べて どうかという事に関しては実はどの地区でもあまり変わらないのです。
ただ、大阪の文化というか 町人が作った文化なのでかっこをつけたりはしないのです。
そして下町の味がそのまま 地区の味となっているので濃いめになるだけの事です。
実際、現在流行のB級グルメのほとんどがそういう味だということはわかるでしょう。
お好み焼きやたこ焼きなど どう考えてもB級の食べ物を全国区にしたのが早かっただけなのです。
ただ、誤解をしてほしくないのは お好み焼きもたこ焼きもそんなに変わらない・・・と言われるほかの地区の人の声です。
基本的にたこ焼きにソースをつけるというのは 他の地区に行ってから始まったことで 関西のたこ焼きの味ではありません。
そして、「ソースの二度づけ禁止」なんて串カツでもいうのは ソースをたっぷりつけすぎるとどれも同じ味になって楽しめないという店の人の主張でもあるわけです。
今のように味の濃い ソースにマヨネーズなどを隠れるほどつけては何を食べても一緒になってしまいます。
関西の人は適度につけるとおいしいというのを知っているだけで なんにでも ソースをつけるというわけではないのです。
ああ、下町の味の話となると暴走気味です。
 
うどんなのですが これは・・・と思ったので目いっぱい 関西風に食べてみたくなったわけです。
で、まず薬味のねぎをドバっと贅沢に全部付け出しにあけて うどんを冷える前にずるずると食べ始めます。
ねぎをつけると味のアクセントにもなりますし、出汁が麺に絡みやすくなって 味が濃く出るのです。
食べているうちにネギがだんだん無くなってゆくのですが 二回に分けずに最初に入れるのは最後まで濃いと食べられないから。
だんだん食べてゆけば味が薄くなってゆくのです。
で、最後に二割ぐらい残したところで 大根おろしを入れます。
大根おろしを入れると 出汁の温度が下がって、味もマイルドになって口の中が同じ味で飽きてきたのを防ぐことができるわけです。
写真を見ると卵が遊んでいるといわれるかもしれませんが、これは最後に。
だ時の温度が下がるのにも実は意味があって 食べ終わったところで卵を付け出しの中にあけます。
そして最後まで出汁を飲むわけです。
味が濃いときはうどんのゆで汁で薄めるわけです。
で、飲み終わったところでごちそう様となるわけです。
 
四国で食べるときはこんな食べ方にはなりません。
あくまでも大阪にやってきたつけうどんの食べ方です。
それも下町モードなのです。
正しいかとか 下町はこうでないとか受け付けますが 私の所ではこうだったのです。
最後に味があるような無いような冷たいお茶をぐっと飲んで終わったわけです。
ずいぶん満足してしまって 元の目的のジューススタンドはパスしてしまいました。
ああ、下町の子だなと満足してしまいました。
written by HatenaSync