昨日はGalapagosの話題で持ちきりだったわけですが

昨日、Galapagos端末の販売を中止する事がシャープから発表されました。
微妙と言えば微妙なのですが 日本のメーカーがd提供する Tablet型のAndroidとしては走りで
先日、OSのアップデートで Androidでありながら汎用性をなくしてあったものを 普通のAndroidだという事にしたのは耳に新しいわけです。
ICONIAなどと同様 Tabletの選択として面白いですよね・・・なんて書こうと思っていた矢先だったわけです。
色々な値引きが得られたりと 別の意味での動きが見られたわけです。
まあ、やめちゃえばそれも・・・・なわけですが。
 
電子書籍のサービスはどこもうまくいってないのが実情です。
いつも書きますが 購入したい本が端末やアプリケーションを選ぶようであれば結果めんどくさくなって買わない というのは事実だと思います。
欲しい本が 出版社が違う故に違う端末でと言われれば やってられないわけです。
「なぜ本屋に行くか?」を考えてもらえばわかるわけです。
色々な種類の本が売っているから 本屋に行くのであって 「講談社」しか売っていない本屋にはいかないわけです。
もう一つは、紙という物を得ることが出来ないのに それより高い値段で書いてある文字を買おうというのですから 余選択としてあるわけではないのです。
実のところ、CDやDVDはレンタルショップがあってレンタルできるのに 本だけは業界団体が強くてそれが出来ないなんて もともとがおかしいわけです。
漫画だけは漫画喫茶でとか そんなやり方では業界自身が縮小してゆくわけです。
もともとユーザーが減っているのですから 減ったユーザーから同じだけの利益を得ようとするのは 結果的に自らの可能性を狭めてしまうのです。
 
例えとして解りやすいのはゲーム業界です。
いま、ゲーム専用機でするゲームがあるわけですが これらは4000円当たりの価格帯でメディアに入って販売されます。
それに対して、ゲーム内容はチープだとしても携帯電話などのオンラインゲームはWiiやDSのオンライン配信も高くても500円ぐらい。
それぐらいならという 価格に抑えているわけです。
もっと進めば「無料」というキャッチフレーズで販売しているゲームがあり テレビで宣伝している会社は大躍進を果たしています。
一つは広告収入ですが 多くはゲームの中のアイテムを購入する事が出来る事で 他の人が100時間かけて得るアイテムを500円で購入するとなると 天秤にかけたときにどちらに転ぶかというのは 転ぶ人がいるからという状況なのです。
これ欄無料のゲームでじわじわお金を払い続けるユーザーが気が付けばかなりのお金をつぎ込むこととなるわけです。
お金で得たアイテムを他の人にゲーム内で盗られたりしたら 盗った本人かどうかはともかく取り返さない時が済まない気持ちもわかります。
 
実際のところ 電車に乗っていると 携帯を弄っている人が結構いて 大体半分ぐらいはゲームかな?という感じです。
ゲームをする人口が同じとするなら それだけの人数のお客がそちらに流れました。
実際のところ 携帯電話のゲーム会社の発表を素直に信じるのなら ユーザー数は増えているわけです。
今まで出来なかった 位置情報をパラメーターに持つ「位置げー」なんていうのもあらわれてきているわけですから もっと新しい価値を創造することが出来る事でしょう。
ただ、その分専用のゲーム機へのユーザーは減っているというのが実情でしょう。
 
ゲームをするユーザーは誰なんだ?という素朴な疑問があります。
昔なら「子供」と断言できたわけではありますが 今では「子供」だけでなく「大きな子供」も含め 「大人」もやっているわけです。
この話で流れて行ったのは「大きな子供」で「大人」は多くの場合ゲームをしない層が始めたと言えるでしょう。
だとするとゲームの専用機は回帰して子供をターゲットにするべきなんではないかと思ったりするわけですが・・・
実はWii発表の時に このスペックでは・・・と正直思った訳です。
コンテンツのせいもあるでしょうが 爆発的にヒットして入手すら難しいほどとなったわけです。
やはりターゲットは子供であり ファミリーなんだと正直後ろから頭を殴られた思いでした。
しかし、数年の間に Wiiは値引きしても売れないゲーム機になってしまいました。
子供の移り気についていけない事と、地デジ化でフルHDのモニターが当たり前になると 今のWiiのゲームはPS3XBOX360のゲームと比べると PlayStationが登場したときのグラフィックが 今までのファミリーコンピューターのゲームの画面を 昔のチープなゲームと思わせたように Wiiの画面があまりにもチープに見えてもしょうがない事なのです。
今でも任天堂は「ファミリーであり子供がターゲット」と言っていますが そのあたりが通じるのかというのは心配になります。 
 
逆に、Sonyは既に携帯ゲームにすり寄り始めてきました。
そして、子供も買える通信回線の仕組みの構築も始めました。
今のところはともかく コンビニだったりで入手できる形のチャージが出てくると思うので そうなっればオンラインゲームの世界が一般的になるという事でしょう。
128kの速度という事はこれぐらいの速度で十分だと言っているというのと同じかなと・・・・・
そう言えば、書籍の配信も速度は出ないがという回線コストを込みでAmazonアメリカで提供してましたね。
 
ゲームの業界でもそうなのです。
じゃあ、書籍はどうでしょう?
いつまでも紙媒体にしがみついていることは悪くないが それをネットに展開する際に 初期コストを全て今販売するコンテンツに転嫁して回収しようとして 現在の書籍と同じ価格での販売をあたりまえのようにおこなう。事によれば より高価なものとなっています。
小手先のようなレイアウトの変更を 電子書籍化というならPDFで配ってくれたらいいからと思うわけです。
縦書きの本にこだわるのは 現在の書籍のフォーマットにこだわるからで、じゃあ半額にするので 横書きの何のレイアウトもされていないテキストだったらどちらを選びますか?
挿絵が無いとか、そういった事に関しては問題ありますし、章の切れ目が無いとか 改行されていないとかいうことは無い訳ですから そのレベルなら違和感はあっても納得はできるわけです。
つまり、文字の本であれば必ずしもPDFですらある必要はないのです。
なのに無理な作業を行って 余分な施設費を回収しようという考えでは いまのゲーム業界のようになってしまいます。
現在の状況は このままいけば 現在の出版社でないところが提供する 電子書籍に恐らく負けてしまうでしょうし 
最近でいえば「中国人嫁日記」等 WEB漫画がそのまま書籍になってヒットするケースも少なからずあるわけです。
WEBで見ることが出来るものを 紙ベースで読みたいという逆の動きもあるわけです。それも第3版重版中というのは こういった書籍では稀に見る珍事なわけです。
そういったものが出てくれば出てくるほど 徐々に影響力をなくしてゆくという事に気が付いているのでしょうか?
嬉しそうに、書籍を出している出版社はどういう気持ちなんだろうと・・・・
 
例えば、紙の本の半額
レイアウトや編集の作業は減っているのでその分の取り分を減らし 作家にも協力を願うという形で進めなければ 紙の本と同じ利益を同じように確保するというのは難しいのです。
今までのように、在庫リスクは書店に(売れなければ結局帰ってくるのに)、販売責任は代理店に、本を作る事だけに特化して良い物さえ作っていれば・・・というのは正しい姿ですが
作っているものが必ずしも良い物では無い状況は解ってもらえると思っています。
多くの雑誌は低俗な記事だけで成り立っているわけですから 読んですぐ捨てられるようなメディアとしては WEBにかなうはずはないのですから・・・

written by HatenaSync