Dual Coreは何のため?

最近、SmartPoneの世界にもDualCoreな端末が登場してきました。
どころか 次世代のモデルでは4Coreな商品も発表されています。
 
IntelCore2DuoというCPUを登場させたときには、その前の世代Pentium4の失敗が裏付けとしてありました。
驚くほどのパワーと引き換えに どこまでも消費される電力を抑えるすべがなかったわけです。
その恐ろしい電力は 筐体内の空気を循環させる仕組みを一掃し 効率的に冷やさなければパワーが出ないとか、水冷が登場したり
ソケットも供給電力が足りなくなって サーバー用も含めて複数のソケットを同じシリーズにもかかわらず用意せざる得なくなりました。
もとはと言えば クロックを上げることでスピードを上げるという基本思想に限界が来たことと 何よりも細密化されたプロセスルールにより低下するはずの消費電力が 逆に近接する配線から漏れ出る電力量を抑えられずに 驚くほどの電力消費となってしまったという 予想しえない(予想はしていたがこれほどとは思わなかった)状況による問題点です。
そんな時に、モバイルPC用として別に進化を続けていた Pentium3の末裔が注目を浴び
4Gに到達しようかというCPUに比べて2.4Gで処理によっては速いというような結果をたたき出したわけです。
勿論、これはINてlの宣伝の為の特別なルールでの比較だったりするわけで 鵜呑みにすることはできませんが 現在のCoreと言われるPC用のCPUはその系列の進化形となるわけです。
Celeron等も Coreになって当時のCPUの系譜は祟れてしまったわけですが・・・・
 
比較論なのですが PC用のCPUの場合
マルチコアになることで クロックを下げて 比例カーブを描いて大きくなるlクロックと消費電力のカーブを クロックの引き下げで二つ動かしても消費電力が低いところまで持ってきたわけです。
ところが、SmartPhone用のCPUに関しては クロックも下げずそのまま二つという進化を遂げたわけです。
いや、クロックは世代が変わって上がったという形なのでより一層なのです。
極論ですが 1CPUに比べると2CPUになって処理が最大までくれば消費電力は単純に二倍近くに到達するという事なのです。
Coreでもそうだったのですが、2.4x2が3.8Gにかなわなかったのと同様、効率は二倍には到達しません。
ただこの場合は、2.4Gという比較的低い周波数のおかげで 漏れ電流も低く抑えられて消費電力は格段下がったので良かったわけですがそうではないという事です。
 
じゃあ、消費電力はどうなるんだ??
と、言いたいところではあるのですが実のところどうもならないわけです。
じゃあ上に書いてあることは嘘かというとそうでも無くて 今のところ二つのコアが全力で働くような処理はまず起きないというのが実際のところなのです。
じゃあ、今までのシングルコアと同じじゃないかと言われそうですが これらはPC用のコアの進歩もちゃんと見ていますのでクロックを低く抑えた状況で実働し 処理が重くなると二つ目のコアが低いクロックで参加するという いわゆるPentium4からCoreに移った時と同じような動きを普通に見せるわけです。
低いクロックで動くと消費電力も少なく 複数動かしても高速に動く一つよりも消費電力が低いとなるわけです。
勿論、世代が異なるCPUなので メモリーのアクセスやアイオーのスタンバイなど多くの省電力の為の機能は盛り込まれているので単純比較はできないのですがそういう仕組みにはなっているわけです。
勿論、フルパワーで動くような仕事があればパワー満点なわけです。
 
とりあえずというかDualCoreは無駄にはなってないぞという形なのですが OSがそれを意識してコントロールできているわけでないのがつらい所で
シングルコアでパワーで処理する方が効率的な処理と、遅いクロックでちまちま動くのが効率的な処理のプログラムは適当というとなんですが 特に今までDualCoreなんて無かった世界ですから意識しては作られていないわけです。
今に至って、PCようのゲームなどでは複数のコアを効率的に使う仕組みが出来上がってきたので 最適化されていると言えるわけですが・・・
じゃあ、OSが意識してそのあたりをコントロールするのは??という所なのですが
WindowsPhone7.5はどうなのでしょう?
 
WindowsPhone7にはXBoxLiveが搭載されていて、PS3PSPの関係のようにXBox360とWindowsPhone7との連携を図れるようにゲームが出来るようになっています。
私はゲームの世界は詳しくないのですが、一日とかお試し期間があるので ひとつ二つ試してみたのですが高精細な画面と3Dの効果を使った物で既にPS2の頃の画面は軽く超えているのですね。
正直凄いと思った訳ですが Androidのゲームもかなりすごいし i-Phoneのゲームも凄いので ハードがそう変わらないのでそういやそうだという感じなのですね。
ただ、例えばSonyの新しく出る携帯電話では PlayStation2のゲームが出来たりと他の会社ではもっていない これまでの蓄積という資産を持っているので SonyMicrosoftは他とは違う何かを見せてくれるのではないかと期待しているわけです。
その期待の中で最も期待しているのがじつは私はWindowsPhoneなわけです。
最初の話に戻りますが、もしDualCoreCPUをシングルコアで使うように制御が出来たと考えてみましょう。
少し重いかもしれませんが 現状は未だシングルコアのWindowsPhoneしか出ていないので今通りという事ならそうでしょう。
じゃあ、もう一つのCoreに何を指せるのかなのですが 私が最も期待しているものKinectが動かせるのではないかという事です。
 
ゲームをしない人は解らないかもしれませんが現在のXBox360というゲーム機のオプションでKinectというのがあって 簡単に言うとUSBカメラみたいなもので ダンスゲームならダンスを踊る姿を移せばその体の動きをコントローラーの動きとして捉えてくれるわけです。
格闘ゲームなら画面の相手に対して パンチやキックを自分の体で繰り出したりという事が出来るわけです。
勿論、実際にテレビを殴るという事では無く 何もない空間に対して殴りつけるという感じですが 3Dと組み合わせて使えるようになると凄い臨場感となると思いますがそれは次世代のXBoxになりそうですが・・・・
で、このKinectなのですが SDKも出ていて プログラムを作成することもできるPC用のプログラマーの中でも人気の商品です。
実は中身はブラックボックスで、どうやって手の動きなどをとらえているかについては推測はできますが実際には手がどこにあるというパラメーターを返してくれるという簡単に使えるようになってはいるものの中身が解らないわけです。
でも、これは普通の(かどうかはわかりませんが)USBカメラとプログラムで出来ているわけです。
そのプログラムはマイクロソフトが持っているので WindowsPhoneに移植されてきてもおかしくないわけです。
じゃあ、WindowsPhoneをもって踊るのか?その手もあると思いますが 実はもっと別のゲームに使えそうだと思っているわけです。
 
例えば、マイクロソフトの主催する世界的なダンスコンテストを開くとしましょう。
日本からも多くの人が参加すべく 主要都市ではオーディションが開かれることでしょう。
それと並行して、アイドル育成ゲームが登場したとしたらどうでしょう?
育成する中で ダンスは必須の科目!!
もちろん、家で自分も踊るわけですが、コンテストに参加して(見に行って)踊る姿をWindowsPhoneで撮影すれば それがパラメーターになるとか。
GPSで位置情報は掴んでいますし、そのキャラクターがどこまで生き残るかを自分たちで評価するわけです。
で、決勝まで残るだろう人をとらえて 育成というパラメーターで応援し続けるとその評価も付け加えられると思えばどうでしょう?
このコンテストの優勝者は 優勝という評価もさることながらその瞬間にXBoxやWindowsPhoneを通じたファンが 驚くほどの人数獲得しているわけです。
恐らく優勝者はそのまま感謝ライブを開けるほどのファンを十分に獲得していると思います。
そうやって、自分たちが参加して育てたアイドルが 勝ち残ればその感動はひとしおでしょう。
勿論、参加した人も一気に有名になって行ける可能性があるわけですから 悪いはずはないのです。
コンテスト会場には大画面のテレビがあり、みんなのWindowsPhoneでとらえたKinectでの踊りの評価がそのまま乗ってくるわけです。
 
WindowsPhoneがゲームで作り出すコミュニティは驚くほどの活況を見せるのではないかと私は思うわけです。
世界大会となったら 国を背負った戦いにまで進むかもしれません。
これはアイドルだけに限りません。
例えば総合格闘技になったとしましょう。
格闘ゲームとリンクしていて・・・・ もちろん、今までのように閉鎖したものでなく 中国拳法やムエタイ等も格闘ゲームで当たり前なので登場してきたりするかもしれません。
もしかしたらコスプレだけで登場した女の子も 特別枠などで生き残るかもしれません。
XBOXの投票がトップで生き残った特別枠などです。
 
実はnVidiaの新しいARM CPUの内容が昨日ある程度明らかになったわけですが その中で4コアのCPUであるという事が解っていたのですが それ以外にもう一つコンパニオンCPUと呼ばれるCPUがいるという事が明らかにされました。
スタンバイの間など きわめて負荷が低いときだけに働くCPUで 非常に消費電力が少なく 他のCPUを止めて処理できるようなものです。
スタンバイの間の消費電力が下がることもさることながら、本当に低い処理で済むものならこれでコントロールすることもできるわけです。
バックライトなどの問題はありますが 常時時計を表示しておく機能や フォトアルバムを表示する機能などはCPUの速度をほとんど要求しない機能でこれら程度をこのコンパニオンCPUで処理するならSmartPhoneは凄く便利な機能を手に入れることとなります。
画面に表示されているウィジェットなども常時表示などとなると使い方そのものが変わってしまうわけです。
 
DualCoreは何のため?
PCのころはその先の時代の予想が困難なことも多かったわけですが、SmartPhoneようのAny Coreは幾つかのプランが思いつくようになって
ああ、ようやく浸透してきているというのを実感できてきています。


written by HatenaSync