LTEは素晴らしいのだが・・・・

LTEの素晴らしさは何と言っても3Gとの整合性の良さだ。
例えば、WiMaxであれば 3Gと切り替わった瞬間にネットワークそのものが切り替わってしまいます。
ストリーミング途中なら寸断されて アプリケーションによってはネットワークそのものが変わってしまいますので自動復帰は出来ないのです。
VPN等であれば もちろん切られたままになってしまいますので 再度接続しセキュリティ情報の交換が必要となってしまうわけです。
実は、最近Evo 3Dでの接続で問題が起きるのはこのパターンなのです。
逆に言えば、それほどに使っているという事は素晴らしい事なのです。
何が素晴らしいって、ネットワークの変更でPPTPに接続できているので Evo 3Dを経由して宅内のネットワークにすら侵入できている訳で まるで家のWifiに繋がっているかのようなのですが 残念ながらWifiネットワークで無いとDLNAクライアントが動作しないので いまいち使い切れてはいないのが現状。
それでもファイルマネージャーなどでファイルを取ってきたりする程度には十分に活用が出来ているわけです。
これは3G(もちろんCDMA2000ですよ)でもWiMaxでも使える機能なので まさか歩きながらという事は無いのですが 時折うまくWiMaxの電波を捕まえたりすると一旦切断されてしまう事があるわけです。
その点 LTEはそのあたりが非常にシームレスに繋がります。
昔から3G接続がHSDPAに変っても ネットワークは同じもので接続したままになっているわけですが、それと同様LTEも同じネットワークを確保したまま接続が切り替わるのです。
その辺りは やはりLTEに利点がある内容だと思うわけですが・・・・
 
故にWiMaxがダメだという訳でもなく、それで困る事など少ないわけです。
じゃあ逆にという意味で WiMax自身は異なるネットワークとなるのでWifiのように 入れたり切ったりという使い方が出来るわけです。
SoftbankWifiの多くは1.5G帯の3G回線を使ってWifi接続を叶えているのに対して、AUWifiWiMax回線をバックボーンとして使われていることが多いわけです。
こういった利用の場合、安定した設置が確保できているWiMaxはバックボーンとして考えれば良い物でADSL程度の速度は常に提供してくれます。しかし、WiMax搭載機であれば 移動中には2.5G帯の透過性の悪さなどが問題になりますが それ以外という点ではWiFi利用と同じ速度を確保できるという訳ですから凄いことなわけです。
LTEは利用すれば利用するほど今後3Gを圧迫するわけですが 全く帯域の違うWiMaxは3Gがどうあれ関係ないというのも利点でしょう。
もう3Gを止めて電波の利用効率の高いLTEのIp上に音声を載せる方法も検討されていていずれそうなるのではなんて思う訳で 過渡期には3GとLTEの電波の取り合いが起きるのでしょう。
LTEは・・・なんて言っていると時期を外すと いつのまにか「そういえば3Gおかしいな?」なんて知らず知らずのうちに隅に追いやられているようになるかもしれません。
 
LTEはシームレスで非常に良いのですが この辺りが現在の最も大きな問題点とどうもなっているようです。
機器的にWiMaxと違ってLTEの通信だけを停止するという事が現在できないわけです。
同様にHSDPAを禁止して強制的に3G接続だけにする設定が無い事で解ると思います。
ただ、3Gしか利用できない電話機はあるので 出来るんじゃないかというとこの辺りに微妙な問題があるわけです。
LTEは現在のところLTEの通信チップを搭載している構成となっています。
変な言い方に聞こえるかもしれませんが べスバンドチップはCPUに同梱されるというのが今のトレンドなので QualcomのSnapDragonなどが重宝されるのは 通信チップの専門メーカーなので 通信側のベースバンドチップにARMコアを組み合わせた製品を作り出すことが出来たわけです。
逆にIntelのようにCPうコアは出来るが 通信用のベースバンドチップを製造できないメーカーとしては WiMaxとか他の企画で対抗するしかないわけです。
この辺りCPUコアをライセンスでどんどん出していったARMの現在の繁栄が見えるわけで、CPうを作るメーカーはたくさんあってもベースバンドチップを作るメーカーがそんなに数が無かったことが影響しているわけです。
もちろん、そういったメーカーのライセンスを買ったりひどい場合は会社ごと買い上げるという方法で現在も覇権を争っているわけです。
+αでグラフィックコアの部分の技術もそれに加えることに重要になっている訳なのですが・・・・
ですが LTEそのものは内蔵されたCPUが現在のところ販売されているベースでは無く 今年の中ばあたりに出てくるとは思います。
 
3G(HSDPA)からLTEに切り替わる瞬間はLTEの電波と3Gの電波を両方受けて 高速移動中に3Gのアンテナから他のアンテナにハンドオーバーするかのように 同じ場所ながら3GからLTEにハンドオーバーするわけです。
故に途中通信が切れずにそのまま接続が確保できるわけです。
じゃあ、どのタイミングでそれがあると割り込んでくるかというと・・・・実はわからないわけです。
現在LTEと3Gが別のチップで 同じタイミングでそのあたりの情報を交換する事から 同期は常にとられる必要があり 電源起動時ならともかく動作中にLTEのチップを繋いだり外したりという事で対応する事はめんどくさい作業になる訳です。
いっそのこと切りっぱなしとなると さすがに戦略上まずいのでそういう選択も無い訳です。
という訳で両方が常時起動しっぱなしとなってしまいます。
起動時の同期を考えるともしかしたら 電波を完全にOFFにしたとしてもLTEベースバンドチップへの給電が続き うまく省電力に貢献できないのでは・・・・なんて邪推もしてみたくなります。
と、いうのはフライトモードにして尚 消費電力は通常の3Gフォン等に比べるとあまりバッテリーにやさしくない動きをしているように見えるからなのです。
 
今年の半ばごろにLTE同梱のCPUが登場する事で(いわゆるQuadCore世代にはラインナップにあります) この辺りが大幅に改善するわけですが アンテナ一本分ぐらいはやはり電気の消費は激しくなりそうなのです。
既にあの小さな筐体に3本のアンテナを仕込んでありますし それ以外にもBluetooth等はチップアンテナで同梱しています。
その上もう一本ぐらい増やさないととなると結構大変な作業ですし、あまり共有すると電力がそれに食われてしまうという状況が始まってしまいます。
設計とチップセットのバランスが取れだすのは来年頃かなと思ったりしています。
それ以前はやはり消費電力の大きいというイメージとなるような気がしています。
 
それでも Tabletとなると話が変わってきます。
広い面積のおかげでそのあたりの場所が確保しやすく バッテリーもそれに伴い大きくできるわけです。
そう考えてみると LTE端末の多くは大画面液晶をうたい大バッテリーをうたうわけですが これは消費者の方を必ずしも向いているわけばかりでは無く 設計上とにかく端末を出すことが先行して 出来れば5インチぐらいまで行きたいなという勢いな気がしているわけです。
世界的にもLTEというだけで大きな端末となってしまうわけです。
もう一つ、MotorolorからでたLTEMotorola DROID RAZR MAXXで3000mAのバッテリーを搭載しているという事は 現状LTEの消費電力に対する最も効果的な対策はバッテリーの容量の追加という結論だと少なくとも今年中はこれで戦わなければならない可能性があるという事を言っているような気がします。
LTE網の9月ごろからの導入に向かってAUがビジネス用のAndroid SmaertPhoneでこれを採用するのではないかなんていう噂もたったりしていますがそのあたりはどうなんでしょう?
 
LTEの将来の普及はおそらく世界的にも既に変わらない有力な物として認識されています。
そして、この効果も間もなくみんなが体感できるレベルになることでしょう。
ただ、現在は過渡期なので 未だSmartPhoneで利用するには不満点も少なくないわけです。
ひがんでるわけではないのですが DOCOMOTabletのモニターキャンペーンに選ばれなかったので 確証は取れてないのですが そのあたり、まずTabletを使うなら効果があると思うので モニターの方のレビューなどを楽しく見ているわけですが
僅か二機種しかラインナップの無い状態で スペック的にもSmartpほねからは一世代前というのではちょっとつらい感じがしますよね。
そろそろ登場するQuadCore Tablet辺りが本命となってくると 大きく変わるかな?という期待で見ているわけですが・・・・
written by HatenaSync