技術の行き詰まりは、人の感性の行き詰まり・・・・

テレビは現在のFull HD画質1680×1080から4K2Kと呼ばれる4096×2160画質に上がろうとしています。
こんな高画質はいらない・・・なんて言われるかもしれませんが i-Padで見せた高画質は おおむね評価が高かったようです。
これを持って買い替えるのか? という質問に関しては 売れ行きが鈍っているという話がないわけではないのですが
でも、まともに考えてみてください これほどの台数の売れているTabletなど無いわけですから 「売れている」と言っていいのです。
なので、それなりにテレビの高解像度化も進んでゆくのではないかななんて思うわけですが・・・・
 
現在の家庭用テレビで 32型ぐらいからがFull HDとなるのですが、実はそれ以下のサイズで特に安価なものは解像度が落としてあったりするわけです。
まあ、PC用のディスプレイという事で言えば21インチぐらいからFull HD画質にはなるので ソースがしっかりしているならともかく 実際の撮影解像度がそこに至らない番組、例えば過去の番組の再放送を見ている分にはそこまでの解像度はぬるぬるして気持ち悪いだけなのです。
特に、最近のCSやBSなどは基本的にその時代の放送を繰り返し流しているだけなので 本来最も早くHD画質に移行しながら最も恩恵を受けていないのです。
もちろん、音楽、映画、スポーツの生中継そして 通販番組などはきれいになっていますが それ以外はぼちぼちなのです。
じゃあ、4K2Kの解像度となると度のサイズから標準とするのか?
i-Padのように目から1m以内を中心に使われる機器に対して、2〜3m以上離れて見るデバイスですから 目の解像度はそこまで高くないので32型ぐらいでは識別はできない訳です。
 
話をPCに戻してみるとなのですが
私の持っているPCは、AMDのA8-3850というCPUを搭載したPCです。
この特徴は 少し前のミドルクラスに近い性能を持ったGPUを搭載していることで 軽度な3Dゲームなどもこなしてしまう性能にあります。
例えば、FinalFantasyなんてゲームなどが ベンチマークでは使われるのですが これぐらいのゲームなら軽くこなしてくれます。
そして、少し重めのゲームでも たとえばDirt3というレーシングゲームなどでは 1280x720ぐらいの解像度では十分なオプションをつけた画像でゲームができるわけです。
流石に、Full HDとなると描画が追い付かず ところどころかくかくとしてゲームを続けるのにはつらいレベルとなります。
一昔前なら グラフィックワークステーションの画質が家庭用の数万円のPCに来ているわけですから・・・・
 
i-Padにおいても新型での強化点は おおよそGPUが大きな点です。
なぜにとなれば単純で画面解像度が上がったのでGPUにも能力が要求されたという事です。
前述の例でいえば、1280の解像度で3Dゲームをぐりぐり動かす能力のGPUでも1680になったらかくかくしてしまうのです。
同じことが起きたにすぎないのです。
ベンチマークを試すなら私もFull HDまで上げますが実際のところゲームをするだけなら1280の解像度でも十分きれいに見えます。
このあたりは 激しく、それも目で追い切れないほどの画像の変化となると目からくる信号を脳みそが処理しきれなくなって 必然的に俯瞰的に解像度を落として変化ある動きにだけ注意して見るようになるので解像度そのものは気にならなくなっているからです。
ところが、PlayBackモードにしてカーブを曲がる瞬間をスローモーションで見たりするときには解像度の違いは大きく感じるわけです。
 
3D的に表現してそれをまるで本物のように見せるゲームをする人がというより それを要求する人がどれぐらいいるのか?という問題は置いておいて それが 必要だといいうならまだまだGPUの進歩は待ち遠しいわけです。
その例でいうとIntel Core i3,i5に内蔵されているGPUというなら このDirt3をゲームすることすら難しいレベルであるわけです。
これらでこのゲームをするためには グラフィックの増設カードが必要となるわけです。
そういう意味では 未だ伸び代のある技術なわけです。
実際の製造、開発側の解決すべき問題点に関してどうかという話は置いておいて、ユーザーが要求するというレベルでは必要なわけです。
所が、もしこの解像度も必要がないとユーザーが思っていたらどうでしょう?
SmartPhoneにおけるちょっと前までの高解像度は800x480です。
前述の1280の解像度に対して画素子数では41%となります。
これで行う3Dゲームに関しては 実際動作をテレビなんかでも流しているので見ることもあるかと思いますが 思わずゲーム機かと思うほどのレベルです。
もちろん、3Dの処理に関しては 遠距離のボケやテクスチャーの追跡による変化など対応していないファンクションがあるものの4インチ程度の画面ではそれは確認できないわけです。
じゃあSmartPhoneにおけるGPUの性能は飽和したのか・・・と言うわけにもいかないので、現在のSmartPhoneは4インチに少し足したサイズで1280x720という解像度を持っているわけです。
本体だけで見ている限りは分からないのですが、HDMIケーブルで出力した時にそのサイズで書かれていると それがきれいに見えるわけです。
SmartPhoneでもそうであるように、PCでもハイエンドのグラフィックカードは前述のDirt3でありそれ以上のゲームにおいても 秒間60コマ以上の切れ目のない画像でのゲームを可能にしています。
この先となると やはり4K2Kの解像度が必要となってくるわけです。
その解像度でもゲームができるグラフィックカードとなると いまの最先端のものを使っても苦しいレベルなわけです。
 
何のためにその機能が必要だというと、必要な機能は一応みんな上げられるわけです。
それ故に購入するわけですから。
ところがその思いつく先まで行ってしまうと、もう新たに買い換えようとするきっかけにはならなくなって、必要以上には買わなくなるわけです。
それでは困るので、画面解像度を上げて理由を作ってあげているわけです。
そうやって、枠を広げてここまで来たわけですが どうですか?いまから先が見えていますか?
i-Padの解像度がそうで、あのサイズにこの解像度を入れるというのはできるとわかっていても誰もやらなかったわけです。
もう駄目じゃないかと思っているからなのですが、APPLEはやっちゃったわけです。
4K2Kを推進する方などは あのサイズでこの解像度が認知されるならと思うわけで 「よくやってくれた」とおもってるに違いないわけです。
じゃあ、その次は? なんて考えるわけなのですが・・・

written by HatenaSync