水に落ちた犬は打て!

APPLEの独壇場であったTablet端末の売上が ついにNexus7にトップを奪われた・・・・
まあ、ショッキングなタイトルである。
 
実はTablet端末というと WindowsPCの物が比較的販売されるのが速く 次いでというか雑多なOSの中の一つとして 完全に頭一つどころか抜けたのがiPadでした。
iPhoneの時もそうですが タッチパネルオペレーションの洗練度が他のOSと異なり別次元の使い勝手を提供した上に カリスマ経営者と驚くほど巧妙な宣伝と 揃わないものが何もない状態だったわけですから当たり前としか言えないヒットとなります。
ただ、先駆者というのは大変で 雪道を歩くのに 最初の一人は雪をかき 地面を踏み固めて道路を作りながら歩くのに対して 後から追う物は踏みしめられたも道を歩くわけですから 追いつくのが速いわけです。
Windows Tabletと比べると 最大の利点であるバッテリーの持ち時間も 同じARMのCPUを搭載した Android Tabletと比べると確かに洗練度に差があるので良いのですが 相手は無数に近い機種を有している訳で その中にはバッテリーサイズの大きい物や 液晶パネルの低消費電力の物など多くのラインナップがあって 単純比較では難しい所があるわけです。
iPadにおける サイズ設定は約10インチで 当初他社もそこを主戦場にしていたのですが 現在では7インチあたりが最も激しく火花を散らしている所で 逆に先駆者であるiPadがそちらにおもねるような形で 一つ型遅れのiPad2相当の小型版を提供したりしたわけです。
現状7インチが主戦場とするなら 最新の機種と 今となっては二世代前の小型版とで戦っていい勝負という事にこそ 「凄い」と思わせる点があるものの それはマニアの視点でユーザーにしてみればそんなことはどっちでもよく 最初に書いた通り Nexus7が売れれば iPadがダメになった・・・・という評価に至るわけです。
 
水に落ちた犬は 弱った物の比喩で 今まで調子が良かったものが弱った姿を言います。
こういったことわさとなるのは 一世を風靡するほどの何かがあると それにあぐらをかく人が多く 自分を中心に世界が回っていると考え 態度は横柄になって 相手を見て話しをするような姿勢となるために 弱ってきた途端 周りから攻撃される(復讐される)という事のようです。
勿論、息を吹き返す前に潰しておけとか 弱っているときに弱い物たちも集合し攻撃を行うという意味の付加にも使われているようです。
と、言うのは つい先日 iPhone5の部品発注が当初の予定の半分に減産したという発表など とうとうAPPLE帝国にも陰りが見えてきたという記事が飛び交っているからなのです。
株価も低迷し、既にAPPLEから新しい物は出てこない。iPhone4以降 新しい技術は何も搭載されていないという人まで出る始末です。
 
先日も書いた通り、もともとの予定であれば お化けのような販売数となるという事は書いた通り 元の目標が大ぶろしきを広げすぎという側面もあると思います。
若しくは季節による変動や 新製品の発売の磁気の売上が落ち着くのを待っての減産という事もあるわけです。
ましてや 廉価版の発売が噂されたりと 必ずしもマイナス要因ではないのですが この辺りは弱っていると思い込む人が多いわけです。
その際に、この発表があれば 「やはり」と理論を展開するのも・・・というより マスコミはこうして面白い記事を書いてゆくわけです。
APPLE程の会社であればマスコミは へいこらして叩けないのではないか??という風に考えがちですが じゃあ、例えば新聞を読んでいてAPPLEの広告見ますか??
勿論、新製品の発売の時ぐらいはありますし 携帯電話のキャリアが出すことは有っても 本体として出してはいないのです。
流れていないわけではないのですが 例えば人気番組のスポンサーにAPPLEと書かれているのを見たことがありますか?
CMの提供は実はやっぱり通信キャリアだったりするわけです。
勿論、音楽プレーヤーは流石に自前で宣伝しないとダメなのですが・・・・
 
じゃあ、なぜ宣伝を必要としないか?
知名度もあるわけですが 基本的に新聞やテレビは彼らにとって打倒すべき古いメディアで 自分たちは新しいメディアとなっているからなのです。
1社だけとして比べた際に APPLEはおそらくどのテレビ局よりも多くの広告収入を得ている訳ですから ライバルに他ならない訳です。
そうなると メディア側も遠慮する必要もなく タイトル通り叩けるときに叩いておきたいわけです。
今回のように一つ目二つ目と 不安材料があると紐づけて 叩いておきたい相手であるわけです。
 
で、今回の発表なのですが 私が順位が逆転したとは思っていません。
明らかにiPadの方が売れていると今でも思っています。
「数字を見たのか? 僅かな差とは言え数字の差は明らかじゃないか」とお叱りを受けそうなのですが 数字の軸の取り方に幾分マジックがあるわけです。
最初に記事を出した側というか集計した側の資料には書かれているのですが このiPadの売上 実はAPPLE Storeの売上が含まれていません。
iTune Storeというか正規オンラインストアの物が含まれていません。
同様にNexusAndroid Marketである Google Storeの売上は含まれていません。
この両者同じに見えますが異なるのはAPPLE製品は販売店を買えても殆ど値引きを期待できないという点で
同じであれば保証の問題などから 正規店で購入したいと思う人の多いのがAPPLEの特徴でもあるわけです。
その数字が含まれていないという事なのです。
実際、噂ではありますが生産数から鑑みても ちょっと少ないかなと思うわけです。
それに対して 大手量販で入手可能なNexus7は必ずしもオンラインで買わなければいけないという事なのです。
勿論、値引きが期待できるケースもあります。
 
じゃあ、新聞記事の抜き取り記事を見ているとなのですが 集計元の名前はあるのですが集計内容の注釈などは削除されています。
「全米興行収入No1」なんて映画が 毎シーズン毎に出て来るのと同じで 「全米一」は例えば公開日の売上が過去最高であったり、最初の一週間の売上だったり、大手〜〜館の売上合計だったりと 良く見えるように切り抜いた数字から作られたキャッチコピーなのです。
故に、同時期に「全米一」が二つ並んだりするのです。
酷いのになると 火曜日の売上が一番とか 想像もできない切り抜き方でNo1を名乗るものまであるわけです。
今回のも 必ずしも正しくないかもしれない数字を比較したことで 順位が下がったと表現することが出来るわけです。
ただ、一つだけ正しい数字だろうと思われるのは APPLEの売上額 利益額を見てください。
現在の売上は過去最高を更新し続けている訳です。
そして、それに比する会社は今のところないのです。
勿論Androidを製造しているすべてと会社となると それは全部ではないのですが・・・・
また、これを公表し Appleの株価が下落するであろうことを操作している投資家の為の記事なのかもしれないのです。
 
正しくないとは言わないが 情報に疎い人たちの勘違いを誘うような表記を解っていて(恐ろしいのは 解らずに記者が書いている可能性もあるという事)書いているというのはどうも納得のいかない部分ではあるわけですが その辺りは難しい所ですよね・・・・

written by HatenaSync