体に合うってこと

Gusto君で調子に乗って走り回って 家に帰ろうとすると 目の前にロードバイクが・・・・
じゃあ、引っ張ってもらおうと 朝のつもりで後ろについた。
ミニベロが遅いという訳ではなく この人がけた違いに速いのでしょう。
後ろについて発信すると もう一段上のギアまで変速されます。
もう一段上げると35kぐらいまで到達します。
そして、そこから簡単に5kぐらい速度を変化させてくれます。
私の場合 すでに余力が無いので同じペースでの加速はできない。
と、いうわけでそのたびに ペダルを回すのではなく 今まで通り回転の途中にペダルの上死点を超える辺りで一気に踏み込んで加速する。
正直、こんな加速続かないのです。
それでも、やらないと あっという間において行かれてしまう・・・・
じっさいのところ、ロードバイク乗りとしては初心者で 初心者レベルの速度なのですが 昨日までの自分を思うと全然早いのです。
それでもついても行けないわけです。
そのまま、ぐっと踏み込まれると もうどうにも必死の加速で到達したのが45k
ここにはいったものの もちろん維持なんてできないので そのままずるずると・・・・・
何のかんのいっても 実力はこんなものです。
 
でも、なのですが
実はこれもすごく参考になりました。
前の人と違って、メリハリが効いています。
先ほどの人は 安定した速度まで上げてそのままクルーズに入る走り方。
そして、このロードバイクの人には そこから自由に加減速を行いながらも その速度そのものが巡航なんだという走りを。
この走り方は 未だ私には負荷が高すぎてついてゆくことはできないわけですが
その変化のたびに 微妙に前後に体を動かし ギアを変えるのではなく エンジン出力を変えるように体を前に少し動かしたときにその動き通りに足に体重を乗せるような数歩で前に出る。
大きく体は動かないが 確実に体重移動をしている。
ハンドルのにぎりも 何度か小さく変えている。
 
すべての動作の意味が分かったわけではないのですが それを見たことはきっといつか同じことをやるように考えることができるかも・・・・と思うと 少し楽しみに。
まあ、今日の段階では出来過ぎという事で・・・・・
 
で、いったん家に帰って そのまま自転車をTyrellにスイッチして家を再び出かけました。
こちらも 一昨日ハンドルステムを交換した。
わずかですが前に出すことで ちょっとでも体が楽に・・・・
 
Tyrellのポジションはハンドル近めのコンパクトポジション。
ちょっとでも改善と思って ハンドルを一文字のタイプからドロップにした。
思った以上にそれでも高くて もう少し低い方が良いかなと思ったのですが
勿論、このコンパクトなポジションにも利点はあって、特性的に非常に近い クイックな加速とハンドリングなのだ。
東京で試乗したときも この加速感は頭のネジが飛んでしまうほどに・・・・
ただ、それでは続かないのでドロップハンドルに帰ると 随分安定したポジションになった。
故に、ハンドルのクイックさはスポイルされた感はある。
それでも、加速感などは全くスポイルされていない。
もう一歩コンフォートで 乗りやすくするために このハンドルを少し前にずらしたのだ。
すでに書いたが 僅かながらハンドルを下げもした。
 
さて、乗ってなのだが・・・・
やはりわずかな差が別物になる。
ハンドルを下げることで 正立して前に倣えをしてそのまま椅子に座ってポジションを取るとちょうどハンドルが手の位置に来るぐらいの感じ。
ここまで伸ばしても ハンドルはやはり近いのですが 緩やかにひじを曲げる程度で吸収できるところまで来ています。
すこし、椅子の前に座ってもハンドルから手が離れるほどではない。
前述の ロードバイクの人の体重移動も可能な自由度もある。
すこし、ロードバイクと握りは違うが ブラケットの外側に手のひらを合わせるように握ると 少し低いポジションで軽く車体を傾けることもできる。
 
加速なのだが、ダンシングのようなことはできないんだが椅子に座ったまま 車体を軽く揺らしての加速は何とか可能になった。
このはじけるような自転車でそれをやると 最高速は私の足に依存するわけですが そこまでの加速はびっくりするほどなのだ。
もう、その加速だけでご飯が食べれそう。
まるで羽が生えた方と言う陳腐なせりふ回しも信じられてしまうほどに。
そして、少し伸びたことによって 直進への安定感は増した。
ただ、きつめに切れ込むと ある一定からは一気に不安定な域に入るので安心のできない感は依然健在である。
故に速いと思えるのだ。
 
走り出すと体を自転車に沿わせて長くバランスを取っているので 直進性は上がったように思う。
思い込みは大事で 安定した加速の維持ができる。
ロードバイクではないのだが 30kを超える速度で安定して平坦度なら走って行ってくれる。
私の実力からすれば 巡航速度に近いのでロードバイクに近い乗り物という訳だ。
このまま、気持ちが良いので9kmぐらいの距離をそのまま走ってしまった。
随分 快調ではあるのですが迫りくる疲労には気が付かなかった。
 
走り続ける事は楽だったのだが、Gusto君に比べて地面の段差を拾い続ける。
小さな振動は良いが 少し大きくなると 少し体を前に浮かしてバランスを取りながらぺだリングをして安定すればまた座っての繰り返し。
足の回転も限界近いのと、ロードバイクと並走する少しの時間に 加速に使う瞬発力のある筋肉のパワーの底が見えてしまっていた。
それが 体を支える筋肉と一緒だったようで だんだん振動に対抗できなくなってくると 速度を落とさないと地面からの入力を捌ききれなくなる・・・・・
そうなると、遅くなってもだんだん捌けなくなって 腕で体を支えるように。
それまであんなに軽かったペダルが どうにも回らなくなるのだ。
 
そこまで来ても、幹線道路に出てきれいに舗装されたところに出ると 30kにわずかに届かない速度までは加速できる。
なるほどと思うのは 加速するのと維持するのは違う動きだと 悲鳴を上げる筋肉が教えてくれる。
勿論、体を支えて 体重を大きくペダルに乗せる能力はもうないという事だろう。
出来るだけきれいに舗装された道路を走って 家まで約10kの距離。
キツイというより 走る場所を選ぶのに苦労するという状態。
自転車は体に合っているとここまで違うんだと 思いながら 運動不足とは怖いもんだと・・・・


written by HatenaSync